それぞれの季節に食べたいモノはありますが、夏場にすぐ思い浮かぶのが「鱧」です。
春先からスーパーにはハモの落とし(ハモちり)が並んでましたが、夏らしくなるまでグッと我慢してました。
椀種なんかとしてのハモは年中オッケーらしいですが、一番好きな鱧の落としはやっぱり夏に食べたいですからねぇ。
「鱧は梅雨の雨を飲んで旨くなる」って言葉があるくらいなんで季節感を大事にしようと思ってたんです。
今年は例年に較べて10日くらい梅雨入り宣言が早かったみたいですが、直後に1〜2日か天気がグズついただけでその後は晴天が続いてました。
そんな天気で急に思い出したのが「はも」でした。
我慢してたけど、もう食べてもええやろうと思ったんです。
地元のスーパー「万代」のそばにある魚屋はええはもちりを置くんで毎年そこでささやかな贅沢をするんですが、今年は別のヤツに挑戦することに。
先月の下旬に実家の親父の宴会のために食材を買いに行った活魚屋「大昌」で骨きりの鱧が並んでるのを見かけてたんです。
一緒に中骨もアラとして安くで出てたんで、ひそかに「今年はいっぺん買うたろ」って決心してたんです。
スーパーで売ってる骨きりした生の鱧って、あんまり信用してないから落としにしようとは思ったことがなく、買うても鍋にするばっかりでした。
でも大昌はプロが買いに来るようなトコやから生はももマトモやろうと。
自分で鱧ちりを作ったことはないけど、サッと湯がいて氷水で締めたらええんやろうと簡単に考えてやってみることに。
2、3日前から狙ってて、この日は色々と状況が整ったので昼前にチャリで大昌へ突撃。
大昌の商品って商売人向けやからポーションが大きすぎることも多いんですが、鱧もどれも一匹売り。
一人で一匹はちょっと贅沢しすぎかと思ったんですが、初物なんで贅沢を許すことに。
ほとんどは1000円を軽く超えてたんですが、その中で一番小さいヤツを900円台でゲット。
鱧ちりばっかりじゃ飽きるんで「鱧すき」もやることにして、中骨もカゴへ。
*大昌の「骨切り鱧」と「鱧の中骨」
スーパーでは生の鱧は並んでも、めったに鱧の荒を見ないんで身ぃなみにこの中骨が安くで手に入ったのが嬉しかったですわ。
この二つだけ買うて家に帰って、真剣に料理のことを考えるとやっぱり一人じゃ多いなぁと。
ツイッターの方で炙って食べるのも旨いってなレスをもうたんで、落とし、あぶり、小鍋を1/3ずつやろうかと思ったんですが、食べ過ぎるのはバチ当たりやなぁと。
とはいえ、4人家族の妹一家にお裾分けするには量が少ないなぁと。
そこで急なお誘いでしたが、ご近所飲み仲間の*あきこ*さんにお誘いのメールを送りました。
お仕事がずっと忙しいとは聞いてたんですが、この日はなんとか行けるかもと。
夕方の5時頃に最終的に行けるかの返事を貰うことになったんでしばらく待機。
最初からお誘いする予定やったら大昌でもっと旨いアテを買うたし、鱧ももっとサイズのデカイヤツを買うたのになぁと思いましたが、”おもいつき”で行動したんでしょうがないですねぇ。
*あきこ*さんが来れるかは確定してませんでしたが、とりあえず自分のおかずを昼から仕込み。
久しぶりにひじきの煮物でも作ろうかと思って、乾物のひじきを戻すことに。
適当に乾燥ひじきを水にぶち込んで、近所のショボスーパーへ足らん食材を買いに行きました。
戻ってきて、ひじきの入ったボールを見てびっくり。
戻ったひじきは自分が欲しいと思ってた量の4倍ぐらいに増えてたんです。(>_<)
*ひじきの炒め煮の材料
この写真では分かりにくいかもしれませんが、手元にある中ではかなり大きめのボールにたっぷりとひじきが戻ってます。
ニンジンは1本分、薄揚げは2枚分、ついでに余ってたエリンギ、それぞれをひじきと馴染むように意識してカット。
鱧の小鍋を作ることにしたんで、まず昆布とかつお節の合わせ出汁を引きました。
ひじきから炒めて、順に具材を加えて、まず醤油を垂らして香ばしさを出し、そこに味醂や酒をプラス。
アルコールをしっかり飛ばしてから合わせ出汁を加えて炒め煮に。
ほんのわずかに砂糖を加えて、醤油、塩で味を調えてやりました。
*大きめのフライパンにたっぷり出来上がった「ひじきの炒め煮」
22cmのフライパンでちょっとだけ作るつもりが、26cmのフライパンにたっぷり出来てしまいました。
夕方にメールが入って*あきこ*さんは結局仕事が早く終われたんで、初物を食べるのにおつきあいいただけることに。
8時過ぎに*あきこ*さんが到着されたんで、鱧の前にちょこっとツマミをお出ししました。
*ささみの和風蒸し鶏
白だしにショウガ、白ネギの青いとこ、実山椒を加えたゆで汁を用意して、炊飯器の保温鍋で蒸し鶏に。
何日か前に作ったヤツがあったんで、ほぐしてミョウガ、ねぎ、大葉を散らしてお出ししました。
ビールで乾杯するのにええやろうと思って用意したんですが、*あきこ*さんは原付でおいででした。
客間があるから良かったら飲んで、泊まって行ってくださいってお伝えしたんですが、翌日は朝から予定が入ってると。
急なお誘いで悪かったのに、また酒抜きで酒の肴みたいなモンばっかり摘まんで貰うことになりました。
*大量に出来た「ひじきの煮物」
常備菜なんで宴会料理っぽくないですが、少しでも減らすためにお手伝いいただきました。
味付けに問題がないって言うてもうたんで、タッパに一杯押しつけてしまいました。
*水菜のナムル
水菜は事前にざく切りにして氷水に浸けてパリッとさせてからサラダスピナーで水気を切っておきました。
到着される少し前に、当たり鉢で当たって細かくした鶏ガラスープの素、チューブの元、すり下ろしニンニクを混ぜ込んでから、ごま油を垂らしてさらに混ぜておきました。
ちょっと間に葉っぱは少しクタッとなってしまいました。
*冷や奴 うに醤油掛け
瓶詰めの練りうにがあったんで、醤油に溶いて冷や奴に。
今回は宴会と呼べるほどの料理が用意出来なかったんで、こんなとこでちょっとだけ贅沢してみました。
飲めない*あきこ*さんには申し訳なかったんですが、ここまでのアテでビールを少し舐めて、鱧をお出しして冷酒でも飲って貰おうと思ってました。
ちょっとひっぱりましたが、本日のメインディッシュの鱧をここで。
*今年の初物「ハモの落とし(はもちり)」
”ちり”って付くと、”てっちり”とかみたいに昆布だしの鍋料理を思い浮かべるからややこしいですね。
鱧を湯引きにして、すぐ氷水で締めてキッチンペーパーで一つずつ水気を拭き取ってやりました。
氷水に落とす時間も水っぽくならんように割と短時間にしてみました。
いつも行ってるスーパーの鱧の湯引きは、身に味もなんもない出汁ガラみたいなヤツですが、これは当たりでしたねぇ。
気に入ってる魚屋のヤツにそう遜色ないレベルに感じました。
梅肉をちょんと付けて、噛みしめるとちゃんと魚の味がしてましたわ。
初モンでそれなりのレベルのヤツが食べられたんでご機嫌でした。
ちなみに写真に写ってるヤツを二人でつつきました。
もうちょっとあっても良かったですが、旨いモンは満腹まで食べるよりちょっと足らんぐらいがええって気がします。
同じモンばっかりじゃオモロないんで、残りは小鍋で。
*鱧と新タマネギの玉子とじ 小鍋仕立て
コンロを据えて、鱧すきとして食べても良かったんですが、鱧がそんなになかったし、暑いと思ったんで台所で仕上げて食卓へ。
カツオと昆布の合わせ出汁で鱧の荒をコトコトやって事前にしっかり旨みを出しておきました。
土鍋に出汁と新タマネギのざく切りを入れて、軽く炊いた状態でスタンバイさせてありました。
もう一度温めて鱧の身を入れて軽く火が入り始めたところで溶き卵2個分を流し入れてとじてやりました。
普段和食の汁モンでやる味付けより、かなり味醂と酒を多くして甘みのある出汁に仕上げてます。
鱧の小鍋はやや甘みが効いてる方が好みなんですよねぇ。
玉子の火加減もほぼ狙い通りで、小鉢に取り分けて山椒を散らして頂きました。
ハモチリも良かったですが、ハモの旨みたっぷりのこの小鍋もやって良かったですわ。
飲めなかった*あきこ*さんには申し訳なかったけど、ハモを持てあまさずに済んだんでおつきあいいただけて感謝ですわ。
近いうちにもうちょっとちゃんと料理して、今度はしっかり飲んでもらえる宴会をさせてもらわんとあきませんなぁ。
*朝の体重:57.70kg(一日できっちり戻ってしまった。)
*今月の休肝日:4日(昨日は酒を抜きました。)



しっかり飲む会には僕も参加させてください(笑)
今回の鱧はなかなか良かったです。
しっかり飲む会、またぜひやりましょう。(^ ^)