今月初めに福井で紅葉を見てから富山まで旅行したときの様子をご紹介します。
今回一緒に行ったのは東京の飲み仲間のSさんなんですが、10月以降はこっちが向こうに行ったのとSさんの関西出張があったんで会う機会が多かったですねぇ。
その最後になるのが今回やったんですが、Sさんは10月31日に京都に出張があって、その翌日は休んでそのまた翌日には富山に出張とのことでした。
ここんとこ会うた時は飲み食いだけやったんで、どうせならドライブがてら一緒に富山に行こうって話になったんです。
当初、小浜だったか敦賀だったかの寿司屋に行きたいって言われたんですが、富山に向かうとなると泊まるには手前過ぎるし泊まらんと酒が飲めんしってことで我慢してもうたんです。
そうしたら今度はドライブの立ち寄りを紅葉に変更。
東京のラジオで紹介してたって言う福井県の大野市にある「刈込池」っていう紅葉スポットに行こうと。
軽く見た段階でかなりキレイそうだったので一旦は承諾したんです。
ところが、日が近づいて来て詳しい情報を集めてみると私のイメージとはだいぶ違ったんですよねぇ。
*エリーズ.com:
福井県大野に凄い池が!紅葉スポット刈込池に行くときの注意点とその幻想的風景*
「刈込池」撮影ガイド 〜美しいブナ林の紅葉と白山三ノ峰の水鏡この2つの記事を読んでイメージした行程ってのが
・大阪から刈込池の手前の小池公園の駐車場まで4時間半のドライブ
・国道158号線から離れて県道に入った最後1時間ほどは県道でもいわゆる”険道”っぽい
・駐車場から片道一時間歩くがハイキングというより登山に近い
・刈込池から帰りも1時間弱の山歩き
・刈込池の後宿までは3時間弱で、当然行きと同じ険道1時間を含む
ってことは、トータルで8時間近いドライブで険道2時間、それプラス登山っぽいのが2時間。
ドライブは好きやけど、体力はないから登山とセットじゃとてもやないけど保たんぞと思ったんです。(^_^;)
で、何カ所か他の紅葉スポットを当たったら、刈込池に近いエリアに「九頭竜ダム湖」ってのを発見。
ここなら険道2時間がなくなって、歩きの2時間も無くなるってことで、こっちの方が安全やろうと。
そっちの前後で食べられそうなそば屋のチェックもして、目的地の変更をお願いしたんです。
ところがあえなく変更案は却下。
歩くのが無理やったら刈込池の駐車場で2時間昼寝でもして休憩しといたらええと。
京都での出張では飲み会もセットやったんで、京都駅まで迎えに行くことに。
9時頃に着いて何時間待つことになるかと思ったら意外にも30分ほど待っただけで合流出来たんでサクッと大阪へ。
この日は休肝日の予定で、この日酒を抜けば月10回の目標クリアやったんです。
でも、家に帰ってもうちょっと飲むって言うSさんを見てたら自分も飲みたくなって休肝日をやめてしまいました。
かなりご機嫌に酔うてるSさんの同じ話をニコニコ聞いてたら寝たのが1時過ぎになってしまいました。
予定ではサクッと寝るつもりやったんで、これじゃ明日の刈込池は無理やろうと思ってたんです。
ところが1日になってみるととりあえず向かおうってことに。
朝の6時53分に家を出発。
近畿道から第二京阪道を通って北陸道方面へ。
朝ごはんは家で用意したおにぎりを運転しながら食べて福井まで。
大野市で国道158号線から県道173号線に入ってからは、どの程度の険道かとかなり慎重になってました。
たしかに離合出来ない箇所が何カ所もあって、広がってるとこで待ってからすれ違いをしたりたまにバックしてすれ違ったりはありました。
ただ、私が今まで走った酷道や険道と較べると比較的マシで1時間ほどでしたが思ったよりは疲れずに済みました。
県道に入るまでの行程ではほとんど紅葉を目にしなかったんですが、県道に入ってから急に紅葉が現れました。
*刈込池への険道からの紅葉
写真がへたっぴで全然紅葉がきれいじゃないですが、ご容赦を。
この写真は帰り道に撮ったんだったかと。
*紅葉と滝
これも帰り道に撮ったと思うんですが、滝と紅葉が見えるスポットがあって何人もの人が写真を撮ってましたわ。
険道を走り出してほどなく紅葉が現れたんですが、目的地の「上小池駐車場」までの県道だけでも今まで一番ってくらいたっぷりの紅葉を堪能しました。
目的地に近づいたところ、上小池駐車場は満車との表示あり、その手前の下小池駐車場ってことに車を置くことに。
車を止めたのが11時30分でした。(グーグルマップの読みはほぼジャストでした。)
迷ってたんですが、結局せっかくの紅葉を私も見ることにして駐車場でサンダルから運動靴に履き替えました。
下小池から2つルートがあるようだったんですが、とりあえず上小池駐車場の方へ。
帰り道にそっちに行くと無駄に800mほど上り坂を歩いたことが判明。
正解は上小池の方じゃ無く管理棟とかキャンプ場がある方向でした。
上小池駐車場に着いた時点でちょっと疲れてて、先がかなり不安でしたが進むことに。
ルート上に時々わき水で水たまりや小さな水の流れがあって、運動靴で先まで行けるのかけっこう不安でしたわ。
行き交う人らは私らみたいな普通の服では無くていかにもな登山向きの格好やったんも不安にしてくれました。
*刈込池へ歩いてる途中の紅葉
ルートは2つあって、分岐点から急な階段(石段)を上る健脚向けと岩場を遠回りして行くコースがありました。
私らは時間は掛かるけどまだ楽だっていう岩場コースで。
楽やとは聞いてたけ、ラストに一気に高さを稼ぐとこがあって、20分ほどですが、200mを上がるのがだいぶキツかったですわ。
息が上がってハーハーを通り越して胸が苦しくなるほどでした。(^_^;)
*苦労してたどり着いた福井県大野の紅葉スポット「刈込池」
8月の末からジムに通い出して、毎回2〜30分歩くようにしてるんですが、それだけでもやってて良かったと思いましたわ。
この写真では水面に葉っぱがあるし、適当に撮ったんでしょぼいですが、水面に紅葉が反射して非常にキレイな写真が撮れるようです。
池の周りで休憩がてら持って行ってたおにぎりと保温ジャーに入れた味噌汁を飲みましたが、めちゃくちゃ美味かったですわ。
帰りも行きと同じ岩場コースにしたんですが、下りの200mは体力的には楽やけど転けんようにと思うとけっこう怖々でした。
下りながら、こっからミッション車の運転は厳しいかもなぁなんて思ってました。
2時前に駐車場を出発して、富山の宿に向かう前にそばでも食べることに。
走り出す前にどうせ眠くなるやろうからとカフェイン系のドリンク剤を入れときました。
*福井県大野市のそば屋「梅林」
1軒目に探したところはもう休日やったのか昼の営業が終わったのかやってませんでした。
そこから近くて2軒目に入ったのがこちらのお店。
早いこと食べんと晩めしに掛かると思ったんで、やっててくれて助かりました。
*梅林のなめこそば 840円
Sさんは鶏南蛮そば840円を頼んでました。
冷たいそばとも迷ったんですが、疲れた身体にはあったかい出汁が染み渡ったんでこれで正解でしたわ。
<参考情報>
*そば処梅林
・住所:福井県大野市月美町2−6
・電話:0779-66-309
・営業:11:00〜21:00
・定休:火曜日
そば屋を出たら割とすぐそばにあったインターチェンジから高速だか国道のバイパスだかに入りました。
福井市で北陸道に復帰して富山の砺波市まで。
砺波インターチェンジを降りて宿に向かうと、宿のすぐ手前にスーパーを発見。
ここで部屋で飲むための酒とツマミ、ついでに猫の世話を頼んだ実家のオカンへのお土産も調達。
*実家の土産に富山の新品種のお米「富富富(ふふふ)」と砺波の名産品「大門素麺」
この「富富富」ってお米は去年に試験販売されて、今年から本格的に販売されたばかりだそうです。
この米のことをたまたま直前に何かで見かけたんで、米好きの実家のおかんの土産にしたんです。
大門素麺ってもんは全然知らなかったんですが、宿を探しててたまたま目にしたんで実家用と自分用に買いました。
砺波インターを降りるところでちょっと到着時刻が遅れてたんで、宿に連絡をしたんですが宿に着くと係の人が駐車場に待機しててくれました。
宿に着いたのが17時36分でこの日の走行距離は460kmほどでした。
距離的にはぜんぜん大したことないですが、体力的にはかなりギリギリでしたわ。
泊まった宿は庄川温泉郷にある「
鳥越の宿 三楽園」っていう旅館でした。
翌日の12時頃に富山の中心部に着きたかったので、富山市内からあんまり離れて無くて温泉があって、料理が美味そうなとこと思って探しました。
お部屋に案内して貰うと思ったよりモダンな部屋でした。
この宿にはデザイナーが入った和モダンで女子が喜びそうな客室と本館の普通の和室がありました。
カップルならおされなー部屋もええやろうけど、飲み仲間との旅なんで部屋は安い方の和室を選んでたんです。
そしたらこの日は部屋に余裕があったからって和モダンな方にグレードアップしてくれてたんです。
値段にして1人3〜4000円ほど高い部屋にしてくれるあたり、初めての客へのPRだったとしたら美味い手ですよねぇ。
館内の説明を聞いて、さっそく風呂にと思ってるとこちらの宿では部屋の鍵が2つでした。
部屋の鍵が2つってのは初めなんですが、男と女で風呂の時間が違うけど2つあったら時間を気にせんと入れてありがたいですわね。
初っぱなから感心して、この宿は当たりなんちゃうかと思いました。
すぐに浴衣に着替えて風呂に行ったんですが、この宿では温泉街共通の源泉と宿専用の源泉の2つを持ってはりました。
炭酸水素塩泉と炭酸鉄泉の2つで、私は鉄分の多いお湯って錆の匂いみたいなんがして苦手な印象でしたがここのはそんなきつくなく両方楽しみました。
身体が疲れてたんで、お湯に少しだけゆっくりめに浸かったら部屋に戻ってさっそくビールをプシュッと。
ロングドライブ&湯上がりで飲むビールはたまらん程旨かったですわ。
夕食は3つの時間帯に別れてて、着いたのが遅かったせいか私らが選べたのは真ん中の時間帯だけでした。
6時45分から食事処での夕食でしたが着いた時間からのバランスではちょうど良くてありがたかったですわ。
*三楽園の前菜盛り合わせ「旬菜五種盛り」
毬栗揚げ、合鴨マンゴー煮と海老芋、蕪寄せ、胡桃松風となんかの酢の物
最初はビールでスタートしたんですが、エビスの小瓶が1人一本サービスでした。
この日は11月1日で残念ながらズワイガニの解禁前でした。
そこでベニズワイの付くコースにしてました。
*前菜の横に漬け物
他の料理はズラッと並んでる訳じゃ無いのに、お漬け物だけ先にあるのがちょっと奇妙で気になりました。
すると、宿のスタッフの人が説明してくれたんですが、ご飯と味噌汁は食事会場の一角に用意してあってどのタイミングでも好きなときにご飯を食べて下さいとのことでした。
私みたいな飲兵衛は〆のご飯を食べなくてもええぐらいなんですが、うちのオカンなんかは飲まいないんでコースの最後にご飯が出るのによく文句を言うんですよねぇ。
そういう飲まない人にはこのサービスは非常にええなぁと感心しました。
*三楽園の土瓶蒸し
贅沢なことに今年3回目の土瓶蒸しです。
*具だくさんの土瓶蒸し
松茸以外にも2種類程のキノコが入ってけっこう具だくさんでした。
ええ香りの出汁で、いつものことですが出汁で酒が飲めました。
最初の乾杯はビールでしたが、すぐに燗酒もオーダー。
*白エビの唐揚げ
白エビって富山の名産なせいか、宿の料理のオプションで白えびづくしなんかもありました。
白エビばっかりそんなに食べたいとは思いませんがこうやってちょろっと出してくれると嬉しいですねぇ。
これで一人分ですがええビールのあてになりました。
*三楽園のお刺身の盛り合わせ
献立的にはお造りは5種類ってことになってたようですが、この日はサービスで6種類になってますと。
この盛り付けもなかなかキレイで良かったんですが、それ以上に感心したのが、正面を女性側に向けて置いた点でした。
エステプランがあったり女性客を大事にしてるようなんで、こうやって女性を立てるのはええんじゃないかと思いましたわ。
ご飯のお櫃を女性の側に置く宿も多くて、それだけで女性陣に不快な思いさせたくないんでこういうのでええと思います。
どの魚も北陸のもので鮮度も上々で美味かったですわ。
*ノドグロの塩焼き
この塩焼きはオプションだと一匹3000円だそうですが、1人1匹付いてました。
私は”ベニ”(紅ずわいがに)だけ狙ってたんですが選んだプランにはのどぐろも付いてたんです。
ふんわりと上手に焼けてて美味かったですわ。
*茹でベニズワイガニ
お待ちかねの紅ズワイガニです。
宿のコースの組み立て上では酢の物にあたるんで、最後に出てくるようですが、先にお持ちしましょうか?って聞いてくれたんで先にお願いしました。
こういう細かい配慮が端々で感じられたんでこの宿は大当たりでしたわ。
心遣いは蟹の切り方にも出てました。
この手の蟹って、身を見せるように殻の裏側を窓のように削いで切ることが多いと思うんです。
でもあれって、見た目としてはええけど、実際に食べるとなると食べにくいんですよねぇ。
それがこの三楽園では窓状に切るんでは無く、裏側全面をスパッと落としてくれてました。
その切り方1つでも食べる側のことを考えてるなぁと。
あとカニ自体も紅の中でもかなり美味しい方に感じました。
添えられてるカニ味噌は一手間掛けてあって今まで食べたことないタイプでした。
2人で一杯のカニが食べられて十分満足でしたわ。
*和牛鍋
あんまり脂がしつこすぎないあっさりして美味い肉でした。
*自由なタイミングで飲める味噌汁
*自由なタイミングで食べられるごはん
お米は富山産のミルキークィーンって品種の新米でした。
*最後に食べたご飯と味噌汁
ご飯も味噌汁も美味かったですわ。
*夕食のデザート
リンゴのコンポート、栗のロールケーキでした。
予約時に宿に伝えてた訳では無いんですが、Sさんが11月に誕生日で一緒に祝えないんでだいぶ早めやけど軽く乾杯したんです。
するとスタッフの人が和風の巾着を何種類も持って来て、記念に二つどうぞって言うてプレゼントしてくれました。
*夜食のちまきと焼き栗
食事を終えたらお部屋でどうぞってこれを渡してくれました。
部屋で軽く飲んだんですがお腹の方は減らずでこれは食べられず。ちょっと申し訳ないことをしましたが、こういうとこも嬉しいですわ。
翌朝は起きたらまたお風呂に行ったんで朝からばっちり食欲がありました。
*三楽園の朝ごはん
最初に一口だけビールを。温泉に泊まったら朝風呂とビールは欠かせませんわ。
*重箱の中身
手前が、いくら、海苔の佃煮、ローストビーフ。
奥が、カジキマグロと甘エビの昆布じめ、富山産焼き蒲鉾
*小鍋仕立ての味噌汁
五箇山産の油揚げが入ってました。これはこういう小鍋で無くても夜と同じように一角に置いてくれても良かったですね。
*漬け物と庄川産荏胡麻豆腐
漬け物も甘ったるい下品なヤツじゃ無くて美味かったですわ。
*野菜と鮭の包み焼き
*鮭と野菜と名水ポークウインナー
*玉子かけご飯のおすすめの食べ方
こちらで使ってる卵は「米寿の卵」ってヤツで開放式鶏舎で富山産の米を食べて育ったそうですわ。
黄身と白身を分けて、まず白身だけをご飯に混ぜて、その上に黄身を乗せて食べるのがおすすめやそうです。
*白身だけ先に混ぜた玉子かけご飯
玉子かけご飯も旅とセットな印象がありますねぇ。
そこにこだわりの卵ってことでありがたく頂きました。
朝ごはんも非常に満足しましたわ。ごはんをお代わりして2杯ちょい食べたんで満腹になってしまいました。
以上の内容で、基本の一泊二日のプラン料金が21000円×2、日本酒が600円×4、エビスの中瓶が700円×3、これに税金と入湯税300円を加えてお勘定は50520円でした。
部屋、温泉、料理がどれもよく、気遣いがしっかりあって、スタッフの皆さんの愛想も上出来やったんでこの値段は非常に満足でした。
コストに厳しいSさんも自分のお母さんを連れて来たいって言うてましたわ。
私も帰ってすぐ実家のオカンにええ宿あるでって勧めましたしね。
Sさんを送る時間に余裕があったんで宿にはチェックアウトギリギリの10時までおりました。
走り出してすぐ砺波の道の駅にちょっと寄ってから、地道で富山市の中心部を目指しました。
11時頃には目的地のそばに着いて、11時半には仕事に行くSさんと解散。
私はそこからしばらく地道のドライブを楽しむことに。
国道41号線を南下しだしたんですが、走り出してすぐ名古屋まで240kmだかの標識が出て来ました。
えんえんと同じ道を走り続けるのがけっこう好きなんで、名古屋まで行こうかとチラッと考えました。
ただ、そうすると大阪までその日じゅうに帰るのがキツイなぁと。
結局2時間程かけて地道を80km走って高山から高速へ。
高山からの高速からも山々の紅葉がたっぷり眺められて前半は特にご機嫌に運転出来ました。
地元のスーパーの駐車場に着いたのが18時51分。走行距離は416kmでした。
スーパーの惣菜を買うついでに、ジムの風呂にちゃぽんと浸かって身体のこりをほぐしてやりました。
今まででトップクラスの紅葉を見れたし、適当に探した宿も大当たり。
密度が濃かったせいか、一泊しかしてないのがちょっと不思議でしたがええ旅行でした。
*朝の体重:57.95kg。(余裕ナシ。)
*今月の休肝日:6日(今日は考える余地無く休肝日。)
*今月のジム:6日