2008年05月19日

東京からゲストをお迎えして

昨日の昼宴会の料理をさっそく紹介させて頂きます。

今回の家宴会のゲストは先日のゴクゴクの日の仕掛け人で「きき酒師ちえの料理と酒の相性研究」のちえさんでした。

以前東京に行ったときに他のブログ屋さんも含めて一度お会いしたことがありました。

別件で大阪に来る用事があったちえさんから声を掛けて頂いたんです。

最初はどこか外で飲み食いでもするかと思ってたんですが、今は店を調べる雑誌類も持ってないし、知ってる店のいくつかは日曜日の昼はやってない。

どうしょうかと思いながら、”料理させてもうてもええんですが・・・”と打診。

結果的にちえさんがウチまで遊びに来てくれることになったという次第。

ちえさんは、日本酒、ワイン、チーズ、マクロビ、パン作りの色んな資格や経歴をお持ち。 
 *詳しくはちえさんのブログの自己紹介・経歴をご覧下さい。


今月アタマのツレ夫婦のうちHALUさんは和食のプロやった人。

そんなツレに続いて今月は料理をお出しする側としちゃ厳しいお客さま続き。

おまけに前回の宴会と出来るだけ変化をつけたいなんて考えると他の記事で書いたように献立作りに難儀しました。(^_^;






悩んだ末に作った料理をさっそくご覧頂きましょう。





3種類の「カナッペ」


・3種のカナッペの盛り合わせ

内容は、奥からタラモ、アボガドとスモークサーモン、キーマカレー。

タラモ(タラモサラタ?)は初めて作ったんちゃいますかねぇ・・・。

作り方はネットで調べると色々あったんで最後は適当に。

ジャガイモを皮のままぴっちりラップしてチン。取りだしてすぐ乾いた布巾で皮を剥いてそのまま裏漉し。

ジャガイモが冷めたら、袋から卵だけ取りだしたタラコ、すりおろしのニンニク、玉ねぎを加えてワイン少々、レモンの絞り汁を加えて混ぜ混ぜ。

ニンニクの風味が効いてて酒の肴にはまずまずやったと思うんですが、ちょっとエグミのようなモンが出たとこは残念でした。

タラコ自体のタチ(質)なのか理由は分からんけどちっと減点。

アボガドはいつもようにワカモレにしようかとも思ったんですが、せっかくなんでちょいと違うモンに。

切り落としのスモークサーモンが手に入ったんで、細かく刻んで潰したアボガドと混ぜ混ぜ。

マヨネーズとレモン、粒コショウなんかで味を調えたら出来上がり。

前日に仕込んだらやや色が悪くなってしまいました。

キーマカレーは先日作って冷凍してあったもの。宴会のために仕込んだもんやないですが、カナッペにええかなぁと。

ただキーマカレーはかなり辛口やから最初に出すと後の料理に邪魔するかとも思いながら悩んでました。

結局、一切れだけやったらええやろと割り切って献立に入れちゃいました。

ちえさんは意外やったんですが辛いモノ好きとのことで楽しんで貰えたようです。



ジャガイモのトルティーリャ(tortilla)


・ジャガイモのトルティーリャ

定番のスペインオムレツですが、いつもと違って具はシンプルにジャガイモと玉ねぎだけ。

ジャガイモだけでやるとなんか本場の家庭料理って感じがするんでトルティーリャってことにしときます。

ソースにはまた大事に置いてあったためしてガッテンのトマトソースを使いました。

本場の作り方は分かりませんが、今回はジャガイモに若干食感を残すことにしました。

いつもは予め茹でたヤツを入れてますが、マッチ棒4本分くらいの太さに切ったジャガイモを生で炒めました。

玉ねぎと一緒に炒めて芋にある程度火を通す為に、白ワインをふりかけて蒸し煮に。

カリカリはしてないけど、ホックリでもないある程度の歯応えを残してタマゴと混ぜて焼きました。

イモの食感はだいたい狙い通りやったんですが、玉ねぎにワインの酸味がえらく残ったように感じました。

前日にちょっとだけ多かったイモと玉ねぎを炒めたモンを食べると酸っぱいなぁと。

気になってましたが、実際にオムレツのかたちで食べるとまずまず許容範囲やったかと。



枝豆のスープ(冷製)


・冷たい枝豆のスープ

生協のちょいとこだわり系枝豆を使ってみました。すでに塩茹でされてるからその工程だけは手抜きでした。

とはいえ、茹でるのは別に面倒でもなんでもないんです。

邪魔くさいのは莢から実を出して、1個ずつその薄皮を取る工程。

ずっと前に色んな野菜を刻んでコトコト煮てとった野菜スープが冷凍庫にあったのでそいつを使うことに。

一旦解凍して沸かしてから、上澄みのスープ部分だけすくい取って塩メイン、コンソメちょっぴりで味付け。

そいつをしっかり冷ましてから枝豆とともにミキサーでガガーッと。

前日に作っておいてしっかり冷やした器に入れてお出ししました。

スープをちょいと入れすぎてややシャバシャバ気味でしたが、これはこれでありでしょうか・・・。

昨日は最寄りの駅からちょっと歩くだけで汗ばむほどやったんでこんな冷たいもスープも良かったんちゃうかと。



親鳥の甜麺醤炒め入り生春巻き


・親鳥の甜麺醤炒めの生春巻き

ここらで洋風からチョイと外してみました。

最初はビールで乾杯してからスペインのカバ(スパークリングワイン)に移ったんですが、それとやったら行けるやろうと。

鶏の親鳥にはちょっと歯応えがあると書いてあったんで、そいつを使ってみました。

塩コショウ、オイスターソース、甜麺醤に味醂、酒を加えて炒め煮に。

たしかに歯応えがありきっちり火を通すとしっかり噛まんとアカン固さがありました。

なんでもかんでも柔らかいよりちょっとアゴを使うのもありやったかと。

ライスペーパーの中には、グリーンなんとかっていうレタスとチシャ菜の合いの子みたいな葉っぱと白髪ねぎを入れて巻き巻き。

鶏にしっかり甘い味が付いてるからソース類はナシにしました。


貝柱のカルパッチョ 中華風


・貝柱のカルパッチョ 中華風

こいつも狙いは「ワインに合うハズし系」。

3枚にスライスした貝柱に生春巻きで作った白髪ねぎで出た芯の部分の葱を刻んで散らしました。

タレは、醤油に紹興酒を加えて、皮のままスライスした生姜、実のままの花椒(中国の山椒)、八角一かけ、鷹の爪を入れてコトコトと。

あんまり甘みのないスッキリ系を目覚しました。

貝柱のカットだけ当日にやって皿ごとようく冷やしといて割と短時間でお出しできるようにしてありました。


釜揚げ桜エビのガーリックオイル煮


・釜揚げ桜エビのガーリックオイル煮

ガーリックオイルを作る段階まで朝のうちにやっといてちえさんが到着してから熱々をお出ししました。

ここんとこガーリックオイル煮を多用してますが、一応桜エビで季節感を出す努力をしてみました。

ただ、最近料理に凝ってはるちえさんの旦那さんは静岡のご出身だとのこと。

ちえさんも静岡で生の桜エビを堪能してはりました。

うーん、コレって大阪人に東京でたこ焼きをお出してしもうたようなもんでしょうか?

個人的にはチビ海老の旨みがあって悪くは無かったんですけどね。




丸ごとトマトのマリネ


・丸ごとトマトのマリネ

一品くらいは酢の物があってもええかと仕込んでみました。

チビ目のトマト2個だけやったんで皮は包丁で剥いてやりました。

ワインビネガーにオリーブオイル、レモン汁、塩コショウ、乾燥ハーブに冷凍パセリ、隠し味に薄口を。

一晩浸けて、当日にヘタの部分を落として食べやすいように離れないように縦に包丁を入れてから冷たい器に入れてお出ししました。




ラム肉の肉団子 トマト煮 無国籍風



・ラム肉の肉団子のトマト煮 無国籍風

毎回ラムの骨付きじゃおもろないので、スライスのラム肉でミートボールを作ってみました。

半冷凍したラム肉を包丁でカットしてから叩いてミンチに。

ニンニク、セロリのごく細かいみじん切り、塩コショウ、クミン、乾燥ハーブにティースプーンの先ッちょにちょびっとのカレー粉を加えて練り練り。

小さなダンゴにしてから多めのオリーブオイルで表面を焼いてやりました。

ダンゴがある程度固まったら半切りのマッシュルームも加えて炒めておきました。

枝豆のスープで余った刻み野菜の入ったスープに冷凍してあったトマトソースを加えて、肉団子を入れてコトコトと。

もしお腹に余裕があればパスタでも茹でて添えるつもりでしたが、やっぱりけっこうハラが膨らんでたので、パスタはパス。

スペインっぽい料理じゃなくて無国籍っぽいモンを狙いましたが、なんとなくそんな雰囲気は出てたんじゃないでしょうかねぇ・・・。(^^)


酒の方はビールの後カヴァを2本空けて、最後はシェリーへ。



ちえさんは食べること飲むこともお好きですし、ビジネスの方で色んなことにチャレンジしてはるんですよねぇ。

毎朝4時置きで自分の時間を作って勉強したりして自分へ投資してはります。

飲み食いの話題から真面目なお話まであっちへいったりこっちへ行ったり。

私みたいなプー太郎にはちえさんのように向上心たっぷりなヒトは(もちろんええ意味で)まぶしかったですわ。

前から応援したい気持ちは持ってましたがじっくり喋るとさらに応援したい気持ちが強くなりました。


気ぃついたら4時になってて東京に戻りはるちえさんを駅までお送りせなアカン時間でした。

気の合う人との飲み食いは4時間くらいじゃ足らん気ぃしましたわ。

今の私の暮らしじゃなかなか東京遠征ってしにくいですがまたいつかお会いして一緒に飲み食いしたいものです。




今回の献立作りは苦労しましたが、ええ練習になった気もしました。

前回と似たような雰囲気の宴会をやるつもりで献立に変化をつけようとすると色々考えるから勉強になりましたわ。

レパートリーを増やすのってなかなか大変ですが、1ヶ月も間を空けんと宴会があると無理にでも増やせるんかもしれませんね。
 
 
posted by えて吉 at 12:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 自宅で宴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昨日はありがとうございました!
どれもこれも、本当においしかったです!
桜エビもおいしかったですよー。

また、えて吉さんのおもてなし精神をすごく
感じました。お酒を出してくださるタイミング、
スープやトマトマリネのタイミング、さすが
ですね!

楽しかったです〜。上京の際は我が家にもきて
くださいね。連れの手料理ごちそうします!
(と、連れに無許可で断言 笑)
Posted by ちえ at 2008年05月19日 22:25
ちえさんへ

先日はありがとうございました。
気が付いたら新幹線の時間だったので最後にバタバタさせて
しまい心配していましたが、なんとか間に合われたんですね。

料理の方もちえさんにそれなりに楽しんで貰えたようで
ホッとしております。(^_^;

今回は割に段取りが上手く行って私もしっかり
飲み食い出来ました。

旦那さんのお料理楽しみにしてますので、それまでは
ブログで記事にしてくださいねー。
Posted by えて吉 at 2008年05月20日 10:35
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