昨日途中で切ってしまった粉モンネタの続編です。
昨日は朝起きてシャワーを浴びたら、ほどなく気合満々?で粉モンに挑むことにしました。
「ウー・ウェンの北京小麦粉料理」の中から最初に選んだのは「葱花餅(ツォンホアピン)」という食べ物。
本によると、”北京を代表する小麦粉料理といえばそれはピン。
”そして北京を代表する野菜がネギやからこの葱花餅(ツォンホアピン)は人気抜群やそうです。
材料も薄力粉、ぬるま湯、塩、サラダ油、長ネギだけと至ってシンプル。
本の説明には塩味で引き出されるネギの甘み、油と小麦粉の香ばしさがええからいっぺん食べたら病みつきやってなことが書かれてます。
この本のどの料理にも共通するんですが、料理の手順がすごく丁寧な分解写真?で説明されてるんです。
本文の説明も語りかけるような調子で、見て読んでしてると素人でも簡単に出来るんちゃうか?と思ってしまうのが不思議ですわ。
薄力粉200g計るんも秤さえあったらイチコロですわ。(2gようけ目に入ったんは無視しましたが・・・)
ぬるま湯も120mlなんちゅう、今までの私やったらありえん細かさをキッチリ計量。
ボールの中でなんとかこねて、まな板の上へ。
不安ながらもとりあえず広げていくことにしました。
ここからすでに”てんやわんや状態”がスタート。
洗ったばっかりの100均の短め麺棒は、一応ストーブの温風で乾かしたつもりでした。
ところが、転がすといきなり生地がくっついてちょいと動揺。
麺棒にも粉をぬすくって再スタート。
ちょっと広がったら、横置きのまな板ではすぐにはみ出そうに。
おまけに広がった先に打ち粉?が少なくて、生地がまな板にくっつくし・・・。
まな板のサイズに合わせてかなり横長になった生地に塩を振りました。
塩は本には小さじ1/2弱なんて書いてましたが、味付けなんで計量はパス。
適当に塩入れから摘んでパラパラと。
そこに大さじ1と1/2の油を流せと書いてあったんですが、流し始めるとかなり多く感じて1/3ほどは残してしまう根性ナシ。
その上に刻んだ白ネギを満遍なく散らしたら巻いていきます。
巻いた最後と棒状の両端を閉じろと言われても、油がシミ出ててどうもグチャグチャしてました。
棒状のヤツを半分の長さに切って、また切り口を閉じろと。
こっちは具の真ん中にあたるからすぐ油が出てきて、さらに閉じにくい。
半分サイズになったヤツを捻りながら潰すという工程で、やっぱり閉じ方が悪くて色んなトコから油が染み出てました。
そいつを更に麺棒で丸くせぇって言われてもねぇ・・・・。
かなりたっぷりの粉を振って、目をつぶるような気持ちで強引に伸ばしましたが、さらに色んなトコから中身が出てしまいました。
おまけに全く”丸く”なってないし、まな板や麺棒にまたくっつき始めるし・・・。
途中では打ち粉がぜんぜん足らんので、粉だらけの手で2回も粉を追加するからそこいらが粉まみれ。
うーん、コレのどこが”簡単に出来る”やねん、オレ。
勘違いも甚だしかったことを痛感しました。
プロが本の中でスッスッとやってるからって、ドの2乗の素人が簡単に出来るわけないやんけ。
和食の料理書で、プロがドデカイ鯛を3枚におろしたり、平目を5枚おろしにしてても
「自分にも”簡単に”出来るかも」
なーんて、思うわけないですもんね。
でも、ひょっとして、世の中の人のほとんどが初めてでもササッと出来てしまったりするんですかねぇ・・・・。
粉モンに慣れた人やったら楽チンに出来ても不思議やないですが、私以外の初心者にも簡単やったら格好悪いなぁ・・・。
かなり弱気になってますが、とりあえず出来たモンをご覧下さい。
初粉モンの「葱花餅(ツォンホアピン)」の出来は、皆さんの目にはどんな風に映るんでしょう・・・。
切って並べてしまえば、見た目だけはそないに酷くないようにも感じますが・・・。
食べてみた感想は、ちゃんと出来たヤツを食べてないんで、評価しにくいんですが、やっぱりイマイチでは納まらず、イマサンくらい。
粉部分がごつくて固いから、かなりしっかり噛まんとアカンし風味もも一つ。
本の完成写真と較べると、どうも分厚すぎるようです。
最初に固まりから伸ばす時にまな板の幅が足らんで、どうも厚すぎる気はしたんです。
それに巻く方向に短いから、層があんまり出来てない気もします。
で、捻り潰しの後、麺棒で伸ばすのも不十分。
せやから全体に粉部分が厚ぼったくなってるんちゃうかなぁと。
次回に向けて、まずは生地を伸ばすトコを考えんとあきませんわ。
最初、コタツの天板をよう拭いて、直接その上でやったろうかとか、天板に直(じか)がばっちぃなら、ゴミ袋でも切り開いてその上でやろうかとかも考えました。
そういう手で行くか、本に出てるような広めの麺台になるもんを買うか・・・・。
道具から入るのは好きやけど、今は予算が少ないんで悩みどころ。
今回はかなりダメダメでしたが、手際よく生地を扱えるようになりたいなぁとは思いました。
自分が不器用なんはよう分かってるんやから、一発目の失敗はしゃあないですし。
せやからいきなりめげずにこれからボチボチ練習をしていこうかと思います。
料理慣れしてないヒトがタマネギのみじん切りをやってるのをもし自分が横で見てたらハラハラすると思うんです。
せやから粉モンにも慣れの有無でかなり変わるとこはあるんじゃないかと。
誰にでも出来るのに自分だけドンクサイと思うと、ツライですが、誰に評価されるでもないんで楽しんでやっていきますわ。
次はとりあえず”手打ちうどん”なんてどうなんかなぁ・・・
2008年02月24日
この記事へのトラックバック
一度だけやって懲りたもんで、将来大理石の粉うち台を家に据えるまでこの手のものはやるまいと決めました(爆)(←ウソです)
こたつの天板とかテーブルをきれいに拭いてとかは僕も考えましたが、そばのこね鉢とか、いっそ洗面器なんかのほうが現実的なのかもしれませんね。
> その時痛感したのがやっぱり「スペース」と「台」なんです。
やっぱそうなんですか。
記事には書きませんでしたが狭い流しでやったのも辛かったです。
次回までに小さなまな板ではなく、なんかええ台か代わりになるモンを見つけた方が良さそうですね。
うどんは、まな板じゃ無理そうですし・・・。
ishさんは、一日も早く大理石の粉打ち台を据えて、
粉モン料理ネタのアップをお願いします。(^^)
12〜13年前、北京の一般庶民が暮らす路地裏で2年余りを過ごした私にとって、
大餅や葱花餅・焼餅は人情のつまった懐かしい味で、生涯忘れることはないでしょう。
帰国後、呉文さんの著書が出るまでの間、自己流で苦戦しましたが、
パイ生地のような層を作るには日本人が「エッ?」と思う位の量の油が必要なようです。
(当時、近所に住んでいたオバアチャンは粉を練る段階で少し油を加えていました)
実際のところ北京の一般家庭に粉モン専用の大きな台などありませんし、
私も練る作業は大きめのステンレス鍋を使っています。伸ばすにはまな板で十分。
大きく作らず小さめに作ることを心がけたら、巧く出来ますよ。
>…どうも厚すぎる気はしたんです。
厚みはこの位でOKだと思います。ぺったんこでぱりぱりした食べ物ではありませんし、
焼いている間に層が分離しかかっていたら完璧です。
これに懲りず、また挑戦してくださいね。
私も中華粉モンにリベンジ中。
コタツやテーブルでも奇麗に拭いてやれば直でも大丈夫だと思いますよ!
製菓コーナーではそれ様の敷物??も売ってます。
(洗って干すのが面倒くさそうな感じ(笑))
うちは「cuoca」のパティスリーボードを使ってます。
大きさもお値段も手頃なのでね。
厚みもあって安定感もあります。
粉モン!ぜひ続けてください!
えて吉さん元々お料理のカンがあるので、何回か作っているうちにコツがつかめると思いますよ〜♪
うどんとかは何回か作るとかえって「目分量」効くかも。
葱花=きざみ葱だったんですか。
分かってませんでした。ありがとうございます。
> 12〜13年前、北京の一般庶民が暮らす路地裏で2年余りを過ごした私にとって、
本場で食べてはったんだと、さぞ思い出深いでしょうね。
> 大きく作らず小さめに作ることを心がけたら、巧く出来ますよ。
新しい台無しでやるならそうしようかと考えてたトコです。
アドバイスありがとうございます。
またボチボチ挑戦してみますね。
> 丁度先週「豚まん」を「時間の経ったイースト」で作ってしまい自爆したばかりなのでした(苦笑)。
時間が経ってるとダメなんですか!!
パン系?ってやっぱ繊細で難しそうですね。
> うちは「cuoca」のパティスリーボードを使ってます。
そんなものがあるんですね。いっぺん私も捜してみます。
でも、コタツの上でやっちゃうのが安上がりかもしれないですね。
> 何回か作っているうちにコツがつかめると思いますよ〜♪
慣れは必要でしょうねぇ。
かなり鈍くさいんで道のりは遠いですが、ボツボツやっていきますわ。(^^)