2018年10月15日

初めての「松茸の土瓶蒸し」や「鯖のきずし」で家宴会

この前の連休に東京から来た飲み仲間のSさんとの飲み食いをご紹介します。

初日は10月6日の土曜日で前日にしっかり仕込みをやって時間に余裕があったんで伊丹空港まで出迎えに行きました。

11時半頃到着の飛行機で、着陸から数分で出て来たので即車で家に向かって出発。

最近伊丹空港には近畿道から行くことが多かったんですが、帰りは混んでそうだったので、空いてるようだった阪神高速の空港線で帰ることに。

いつもよく混むあたりもこの日は全く混んで無くて、1時前にはサクッと家に到着。

盛り付けるだけのアテを用意してたので、すぐに家宴会をスタートすることが出来ました。






和風の地味な肴の盛り合わせ

*和風の地味な肴の盛り合わせ

左上から横に
・スタミナ納豆

・セロリのナムル(貝柱スープの素で)

・コンニャクの煮物

・蓮根の梅味噌和え

・小松菜の煮物

・刺し身クラゲ

・鱧皮ともずくの酢の物

・イワシの梅醤油煮

・ナスビと干しエビの炒め煮


この9つに別れた大皿ってずっと前にishさんからいただいたもんなんです。

小ネタ料理をちょこちょこ並べるのは好きなんですが、この器のくぼみに収まるもんで9品ってのはなかなか揃えられないんですよねぇ。

事前に予定してた献立以外にいくつか増えたおかげで9品に届いて久しぶりに使えました。

こちらのプレートはゲストのSさんに食べて貰いました。




地味な和風小鉢の盛り合わせ

*地味な和風小鉢の盛り合わせ

白い皿は1枚しかないので、私の分はこうやって小鉢に盛り付けました。

今回はこの前菜というかアテの盛り合わせがあったんで、すぐ飲み会がスタート出来て、しかも私もすぐにテーブルに着いて一緒に楽しめました。

家飲みで作りたいモノを優先してメニューを組むと自分は台所で動かんとだめでなかなか落ち着いて飲めないことも多いんですよねぇ。

この日はなかなかええスタートが切れたと思いますわ。



料理の方をちょっとだけ補足しておきますと、



ちょうどええサイズの鰯が安かった

*ちょうどええサイズのイワシが安かった

これは当初のメニューに入ってなかったんですが、4日の木曜日に近所の万代ってスーパーに行ったらたまたま見かけたんです。

普段はそんなにイワシって買わないんですが、やや小ぶりでアテとして食べるんはちょうどええサイズに思ったし、えらく安かったんで急遽買うてしまいました。


イワシの梅醤油煮

*いわしの梅醤油煮

手元にあった鍋にええ具合にフィット。

お客さんに出すようなんで皮を傷めないように、慎重に料理しました。

煮るときはいじらないように気を付けて落としぶたをしてしっかりと煮込んでやりました。

水は入れずに醤油と酒、味醂、梅だけで炊いたんですが、極力甘みを出さずにキリッと辛めの味付けにしました。

私としてはほぼ狙い通りのええ味付けになったと思うんですが、あっさりした味付けの好きなSさんの口にはイマイチやったのが残念です。

ただ、この煮魚についてはこの味を楽しんで欲しかったですわ。


こんにゃくの煮物とか菜っ葉の炊いたんとかめちゃくちゃ地味なお総菜ですが、かなり真面目に作りました。

出汁はだしぱっくを使いましたが、多めのダシパックでしっかりした出汁を引きました。

それを使ってそれぞれに味を変えつつ丁寧に。

コンニャクはフォークでメッタ刺しにしてから表面に細かく包丁目を入れて、それをたっぷりのお湯で下茹でしたから炊いてやりました。

形も端のいびつなところはカットして出来るだけキチッとした直方体になるように狙ってみました。

小松菜の炊き方は普段と同じですが、普段なら白だしなんでそれよりはすっきり仕上がったかと。

レンコンは賽の目に刻んでから少しの酒を煮立てたとこに入れてフタをしててしばらく蒸し煮にしました。

すこし水気が残ってるところに味噌と練り梅を加えて味を調えてやりました。

ナスビは食べやすい大きさにカットしてから1つずつ斜めに包丁目を入れて多めの油で炒めてから小鍋に移して出汁と干しエビの戻し汁で煮込んでやりました。

刺し身クラゲは市販品を盛り付けただけですが、こりこりとした食感が良かったですわ。

ただ、付いてたタレを掛けたら甘ったるい味で他が真面目に作ってあったんで、ちょっと浮いてました。

鱧皮ともずくに掛けた酢のたれは自分で合わせてあったんで、スッキリしてましたわ。

セロリはサッと湯に通してから化学調味料の入ってない貝柱のだしパウダーで味付けしました。

ナムルとはいいながらもあんまり目立たせたくなかったんで、あっさり味で行っときました。





自分の中でこの日の宴会料理のメインは土瓶蒸しと鯖のきずしやと思ってたんですが、両方が初めてのものでした。




きずし自体は”鯵のキズシ”ならなんべんか作ってるんですが、鯖はたしか初めてなんですよねぇ。

さばのきずしは美味しいとは思うけど脂が濃ゆいから2切れか3切れで十分って思ってるんですよねぇ。

それを一匹も仕込んでしまうと持て余しそうな印象が強かったんですよねぇ。

それと鯖って傷みやすいって聞くけど自分でモノの良し悪しを見分ける自信がないってのも今までやってなかった理由ですねぇ。

鯖好き、きずし好きのSさんには以前から鯖のきずしを作ってくれって言われてたんですが今回はついに押し切られてトライすることに。

2〜3日前から近所のスーパーをチェックしてたんですが、丸っぽの鯖はあんまり見かけなかったんですよねぇ。

それを理由にやめようかとも思ったんですが、前日の5日に思い切って生野の活魚屋「大昌」まで仕入れに行ったんです。

1匹1000円もしてサバにしてはえらく高いとは思ったんですが、プロが仕入れに来るトコやからモノがええんやろうと信じて買いました。




買い出しを終えたら急いで家に帰って、即きずしの仕込みをスタート。



さばを三枚おろしに

*まずはさばを三枚おろしに

ちょっと中骨に身が残ってますが、たまにしかやらん三枚卸しとしてはまあまあじゃないかと。



鯖に強塩

*さばに強塩(ごうじお)

写真で見るとあんまり塩が見えないかもしれませんが、けっこうたっぷり裏表に塩をしました。

この状態で冷蔵庫に入れて1時間置きました。出てくる汁が付かないようにバットは斜めにしておきました。


酢洗い後しばらく寝かしてる鯖

*酢洗い後しばらく寝かしてる鯖

塩を水でサッと洗い流してから、水で薄めた酢でもう一度全体を洗いました。

その後、下に網を敷いてその上にさばを置いてラップして3時間寝かしてやりました。

これと平行して酢に塩と砂糖、昆布を加えて用意してきました。


ベンチタイム?が終わったサバをキッチンペーパーでくるんでからビニールに入れて合わせておいた酢を注ぎました。

出来るだけ空気を抜いてビニール袋の口を縛って30分漬けました。




酢締め後の鯖

*酢締め後のサバ

30分漬けたら、全体をキッチンペーパーで拭いてやりました。

これをぴっちりとラップで包んで翌日まで寝かせることに。

この写真を撮ったのが前日の夕方の6時半過ぎでした。





最初のツマミの盛り合わせで小一時間ほど飲んだところで、今回の目玉であるさばのきずしを出すことに。






食べる直前のサバのきずし

*食べる直前のサバのキズシ

ここから腹骨をすいて、骨抜きで骨を抜いて、皮を剥きました。

酢漬けにすると皮がツルッと剥けて嬉しいですねぇ。







出来上がった「鯖のきずし」

*出来上がった初挑戦の「鯖のきずし(酢締め)」

切り方は切りかけ造りにしてみました。

鯵ではやってたけど、鯖は経験が無くて、前日に仕込んで寝かすとどの程度締まるか分かりませんでした。

けっこう不安ではあったんですが、食べてみた感想としてはほぼ自分好みの浅めの仕上がりになってました。

身が白っぽくなるほど締めるタイプもありますが、私は生の刺し身に近いタイプが好きなんですよねぇ。

初挑戦としては非常にええ出来やったと自画自賛するのを許してやってください。(^_^;)

Sさんもこういうタイプが好きだそうで、けっこう喜んで貰えたと思います。

一匹全部を二人で食べるのは多すぎるんで、半身は実家にお裾分けしときました。





和風の蒸し鶏

*和風の蒸し鶏

Sさん曰く「蒸し鶏がなかったら遊びに行かん」ってくらい蒸し鶏を気に入ってくれてるんはええんですが、私としちゃいつも同じモノを出すって苦手なんですけどねぇ。

今回は全体が和風やったんで、白だしを使って、ショウガ、酒、白ネギの青いトコ、山椒の実で蒸し鶏にしてやりました。

安定の出来でSさんが喜んでたんでヨシとしときました。




続いて出したのがこの日のもう一つのメイン料理である土瓶蒸しです。





器を買うて初めて家で「松茸の土瓶蒸し」

*器を買うて初めて家で「松茸の土瓶蒸し」


1本前の記事で土瓶蒸しのことを思いながらええ加減なお吸い物を作ったネタを上げましたが、この宴会のためについに土瓶蒸しの器を買うてしまいました。

だいぶ前からSさんには「土瓶蒸しの器を買っちゃえ」って煽られてたんですよねぇ。

今回大阪に来る前のやりとりで、ついに思い切って買うことに。

その話題が出てた日に、ジムから帰って急遽電車でミナミまで出て道具屋筋に突撃。

プロ用の食器屋でかなり色んな種類があったなかで、これが一番気に入って購入。

ちなみにお値段は2つで3996円でした。

買うた直後に自分一人で松茸なしの土瓶蒸しを作って調理の加減をチェック。





生野の「大昌」で仕入れた食材

*生野の大昌で仕入れた食材

鯖を買いに行った大昌に松茸が並んでたんで一緒に買いました。

ちなみに鱧が644円で、中国産のマッタケが5本で2300円。(税別)

自分でマッタケなんか買うのも初めてだと思いますねぇ。

スーパーならもうちょっと手頃な値段かと思ったけど、何日店頭に並んだままか分からんので、プロの店なら新鮮なヤツやろうと大昌で買うたんです。

5本は多すぎたんでうちの2本は実家にお裾分け。



松茸の土瓶蒸し

*マッタケの土瓶蒸し

土瓶蒸しの具として、マツタケ、鱧、鶏モモ肉、水煮のぎんなん、三つ葉を用意。

香り付けはスダチが普通なのかしれませんが、奈良の庭でなった青い柚子があったんでそれを使いました。

出汁は朝イチで昆布とかつお節でたっぷり引いておきました。

初回に自分一人でトライした時に学習したんで、鶏だけは先に出汁の中で火を通しておきました。

土瓶に具を加えて、鶏と熱い出汁を注ぎ、キャンプ用のバーナーで加熱。

家での初土瓶蒸しはかなり美味かったですわ。

ダシの香りがええし、国産じゃ無いけどしっかりマツタケらしいええ香りもしてました。

器は2つ買うたけど、最後の加熱はバーナーで1つずつしか出来ないんで、上のお猪口だけ2つ出して1つの土瓶をシェアして食べました。

で、それを1回お代わりして2杯食べました。



初めて食べた鶴橋の「川徳」の鰻の白焼き

*初めて食べた鶴橋のうなぎ屋「川徳」の鰻の白焼き

この鰻は4日の木曜日に鶴橋まで買いに行きました。

お店の人に白焼きがあるか聞くと15分ほど待ってくれたら焼くって言うてくれました。

立ち食いうどんを食べて、ホルモンやら小芋を買うたりしてる間に出来上がり。

1匹2690円でした。

半分はすぐ冷凍して、残りの半分は冷蔵庫で当日までおいてました。

オーブントースターで温め直したんですが、初めての川徳のウナギはかなり美味かったですわ。

その辺のスーパーでも二千円くらいするウナギが並んでるんで、この値段で食べられたら非常に値打ちがありました。

ちなみに写真の奥に写ってるのはマッタケです。




6時半頃には前日あんまり寝てなかったSさんは眠くなってしまい、客間でそのまま寝はりました。

ということで、料理的に初日はこれでおしまい。

私はまだ8時頃になって小腹が減ったんで、盛り合わせに出したアテを3品ほど盛って一人でのんびり飲み直してました。


今回はけっこう初めてなもんがあって新鮮味のある家宴会となりました。

あっさりした和食の好きなSさんに喜んでもらえたから仕込みの甲斐がありましたが、今回はめっちゃ作業量が多かったですわ。



飲み食いは翌日以降も続きますが、初日を終えたところで一旦切っておきます。




この土日もSさんが京都出張からうちに飲みに来てくれてたんで、2日間更新は休ませて貰いました。







*朝の体重:57.30kg。(宴会明けとしては上出来。)

*今月の休肝日:4日(今日は酒抜かんとな。)

*今月のジム:4日(今日はジムに行ってきました。)




posted by えて吉 at 17:27| Comment(0) | 自宅で宴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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