2016年07月12日

手を抜いたつもりはない献立やけど・・・ couchsurfingその15

イベント系のネタがぎょうさん溜まって、心が挫けそうなんですがとりあえず記憶の新しいヤツをサクッとアップしてしまうことにします。

先週の金曜日(8日)から日曜日の朝までカウチサーフィンでうちに泊めた外人らとの飲み食いをご紹介します。

最近は急な泊めてくれ依頼も多かったんですが、今回のゲストはかなり前から予定が入ってました。

当初のリクエストでは3泊やったんですが、2泊やったらってことで打診して先方がオッケーしたんで泊まって貰うことに。

泊まる当日までに余裕をもった依頼やったんで、いつものように初日はうちの家で宴会、2日目は一日付き合って外出ってなざっくりした計画で行くことに。

料理については時間的な余裕があったんで充分献立を考える余裕があったんですが、今の時期らしいもの、季節感のあるモノ、関西らしいモノって考えて思いつきを並べたらなんか手抜きクサイメニューになってしまいました。(^_^;)






今回メッセージを送ってくれたのがThomas(トーマス)っていう男の人で、奥さんのAnna(アンナ)と一緒に泊まりたいと。

で、旦那のトーマスはスイス人とドイツ人の混血で元々はドイツ人、奥さんのアンナはロシア人、そんな2人は今スウェーデンに住んでると。

関係する国名が多いなぁなんて思いながら、数日前からお客さんを迎えられるように家の中を段取り。

客人には前日までにだいたい何時頃の到着か教えてって伝えてありました。

当日は夕方の6時半頃着くことになり、朝からわりと時間に余裕を持って掃除したり料理の仕込みが出来ました。

料理のうち何品かは前日中に仕込みをしたりもしましたが、当日は朝イチから揚げ物に。

その後部屋とトイレの掃除をやっつけたら買い物へ。

活け魚屋ではなんとか余計なモノを買わずに目的のブツだけを調達。




広島から移動してきた2人を部屋に案内して、最初にどうしたいかと聞くとシャワーを浴びたいと。

そりゃそうやろうとまずはシャワーをしてもうてから飲み食いをスタート。

私はたまたま二日連続で酒を抜いてたんで、飲む気満々でした。(^^)

最初はやっぱりビールかと思ってたんですが、ドイツ人なのにThomasはビール好きではないと。

昔1年くらい家に居ったドイツ人もそうやったんで、みんながみんなビール好きでないのは知ってたんですがちょっと意外でした。

ちょっとは飲むってことやったんですが、Annaに聞くとビールはいらんと。

2人ともワイン好きってことで、アンナの希望に合わせてスパークリングワインでスタート。

ちなみにアンナはロシア人やけどウォッカも嫌いやって言うてましたねぇ。

今回はあんまりワインを飲むことを考えてないメニューやったんで少々戸惑いましたけどね。

辛いモンは大丈夫か聞くとトーマスはある程度行けるけど、アンナはあかんと。

夏となるとすぐ辛いモノが食べたくなるんで何品かそっち系を予定してましたが、味付けをしてなかったんで少し変更することに。




日本の夏の定番「枝豆」でスタート

*日本の夏の定番「枝豆」でスタート

最初はビールやろうと思ってたんで、枝豆に決めたんですが・・・・。

ちなみに客人にもちゃんと説明しましたが、これは冷凍食品のヤツを解凍しただけです。

飲み食いブログをやってるからって断って、写真を撮ってたんですがアンナから

 「料理したって言うて、冷凍食品ならべてええの?」

なんて突っ込まれてしまいました。

枝豆茹でるくらい料理のうちに入らんと思ったんで量の調整が簡単な冷凍商品にしたんですが、第一印象を悪くしてしまいましたかね。



野菜モノ3種盛り合わせ

*野菜モノ3種類の盛り合わせ

茹でピーマンのポン酢掛け、おくらの味噌炒め煮、ツナとオニオンスライスのワサビマヨネーズ和え

ピーマンは最初具だくさん辣油とオイスターソース、醤油などで和える予定でした。

あんながスパイシーなんは苦手と分かってポン酢に切り替えました。

シシトウは当初網焼きにしてポン酢でって思ったんですが、事前に仕込みやすい味噌炒めに。

こっちにしといたおかげでピーマンと被らず良かったですわ。

味付け的に味噌を使ったモンもあった方が外人さんに色々食べて貰うっていう目的にもかないますしね。

ツナは缶詰ではなく、マグロのすき身を自分でアヒージョ風に油煮にしたものを使いました。

枝豆では手を抜いたけどこれはちゃんと料理したんやでぇ〜って説明しときました。

そういえば、ソ連では料理にやたらとマヨネーズを使うってアンナが言うてましたわ。





塩茹で豚 辛子にんにく味噌添え

*スーチカー風塩茹で豚 辛子にんにく味噌添え

小ぶりな豚バラブロックを買うてから、どうやって食べて貰うか考えました。

ラフテーとか焼き豚風の煮豚なんかが最初に浮かんだんですが、イマイチおもろないなぁと。

夏場には沖縄風の塩漬け豚の「スーチカー」をよく作るんですが、今回は塩漬けにする時間が足りず。

そこでかなり塩辛いお湯に、ニンニク、ショウガ、白ネギの青いトコをぶち込んでそれで豚を湯がきました。

20分ほど茹でてから、さらに炊飯器に入れて温度の高い方の保温モードで3時間ほど加熱。

その後ゆっくり茹で汁の中で冷ましました。中までしっかりとが言いませんがほどよい塩味が付いてました。

これに自家製のにんにく辛味噌を添えました。

アンナには辛いって伝えたんで食べてなかったようですわ。



玉子豆腐と糸もずく

*玉子豆腐と糸もずく

冷たいモノが続きますが、酢の物として極細のもずくを。

もし箸使いがつたなくても食べやすいように小さなグラスにモズクを入れて上に刻んだオクラ、食べる直前に添付の酢を掛けて出しました。

玉子豆腐は、豆腐はしっててもこっちは知らんかなぁと。(自分がちょっと食べたかったしね。)

玉子豆腐のあしらいにすだちの皮くらいは欲しかったですなぁ。



ミーに大興奮のアンナ(Anna)

*チビミーに大興奮のAnna

トーマスからのメッセージでアンナは大の動物好きで猫に会うのを楽しみにしてるって書いてたんです。

うちに来て実際におうてみたらほんまにあんなは動物好きでしたわ。

この時もミーに大興奮で抱き上げてましたが、直後に飛んで逃げられてました。

国籍の違う2人がスウェーデンで夫婦ってのが面白かったんでなれそめを聞いたらさらにビックリ。

あんなは元々ロシアで文学の研究をやった後、英語の教師になったと。

で、その後生徒に英語だけを教えてるのに飽きて?ニュージーランドの旅行社のラオス支店に転職。

それまでラオスなんて国がどこにあるかも分からんかったのに、ロシアからスカイプで面接を受けていきなりラオスに行ったそうですわ。

で、トーマスはそのラオスに旅行してアンナがガイドを務めたと。

数日のうちでつきあうまで行ったって言うんでえらい出会いやったんでしょうなぁ。

その後ロシアとドイツで遠距離恋愛をして、お互いを行き来してたとか。

トーマスは生物学の博士号を持ってて免疫学の研究をしてる関係で今年になってスウェーデンの製薬会社で働くことになったと。

で、この春に2人は結婚したばかりやっていうてました。

アンナの歳は聞いてませんがトーマスは36歳で、2年くらい前まではポスドクでイギリスにもおったようです。

アンナはニューヨークに住んでたそうで、そのせいか私には非常に聞きやすい英語でしたわ。

2人だけの時は何語で喋るん?って聞いたら、英語やって言うてました。

アンナはドイツ語が、トーマスはロシア語が得意じゃないんで英語が一番わかり合えるだと。



関西の夏の風物詩「鱧ちり」

*関西の夏の風物詩「ハモちり」

やっぱりこの時期に来てくれた客人には鱧を出さんとしゃあないでしょ。

海外の日本食料理店で出すとこがあるかは分かりませんが、東京でも珍しい関西らしい食べ物ですからね。

近所の活け魚屋「大昌」で骨切りだけした鱧を仕入れてきて自分で”鱧の落とし”にしました。

徳島産のハモで1200円ちょいしたんですが、今回のヤツは茹でてみると骨切りの切り目?がちょっと乱れてるように感じましたねぇ。

店で切ってるとして、担当したモンのウデがイマイチやったんですかねぇ・・・。湯がいたお湯に破片がけっこう落ちたしなんかちょっと見た目が悪かったですわ。

たれは梅肉と酢味噌の両方を用意。2人とも梅干しは日本で試したけど苦手やっていうんで酢味噌を使ってました。

鱧は梅雨の水を飲んで旨くなるとか、なんで京都で鱧を珍重するかなんて話をしながら食べて貰いました。

ほんまは鱧つながりでもずくに鱧皮を添えようと思ったんですが、大昌にも2軒のスーパーにも置いてなかったんで断念。

私は鱧が出たら我慢出来ず、日本酒を冷やで舐めてました。


子供の頃から慣れ親しんだ「鶏の南蛮漬け」

*子供の頃から慣れ親しんだ「鶏の南蛮漬け」

これは大阪の名物どうこうとは関係なく個人的に夏に食べたいものです。

実家でよく食べた南蛮漬けはこんな風に濃口を使って甘酢系の浸け地を使うタイプなんです。

個人的な夏らしいモノってことで出しましたが、トーマスはこれがけっこう気に入ったようでしたわ。

この南蛮漬けは一晩越して漬かり過ぎたんが嫌やったんで、朝イチに仕込みました。

起きてすぐ鶏肉を冷蔵庫から出して室温に戻して軽く下味。片栗粉をまぶして炒めるより少し多めの油で揚げ焼きにしてやりました。

添えた春雨とキュウリもガキンチョの頃からの定番の組み合わせですわ。

自分の慣れた味を食べて貰うって意味では狙った通りの味になってました。






このあたりまでで2人のお腹がだいぶ落ち着いて来たような雰囲気でした。





まだ何品か出せるモノがあったんですが、残したくないものを先に出すことに。




ええ出汁の出た「鱧と玉子の小鍋仕立て」

*鱧と玉ねぎの小鍋仕立て

朝イチに引いた昆布とかつお節の合わせ出汁に大昌で買うて来た鱧の荒をたっぷりと入れてコトコト。

鱧の旨みがしっかり出たところで繊維に直角にざく切りにした玉ねぎを加えて軽く加熱。

この状態まで2人が着く前に用意してスタンバイさせてありました。

全体を沸かしなおして小さな絹こし豆腐を加えてコトコト、最後に鱧の身を加えたら溶き卵を流し込んで火を消しました。

欧米系の外人には半熟玉子を嫌がるモンもいるんで、火加減を確認しましたが2人ともオッケーやったんで半熟で。

自分一人じゃ買うのをためらう三つ葉もお客さんのおもてなしってことで奮発。

この汁物を食べたら二人は腹が膨らんだっていうんで料理はおしまい。

7時頃から飲み出して終わったのが11時半頃だったかと。

二人は充分飲み食いしたと思ったようですが私にしてはちょっとコンパクトに感じましたわ。

二人ともそんなに酒を飲まず泡モンも最初の一本がなかなか空かず。

台所を片付けて一人で最後にジントニックをと思ったんですが、トニックウォーターが客間の冷蔵庫にしかなくて諦めて寝ることに。






この日までは猛暑になるような晴れの日が続いてましたが翌日はえらく天気が悪くなる予報でした。

大阪にも大雨洪水警報が出そうな予報で、翌日どうするか悩ましいトコでした。

朝イチはとりあえず天気の様子を見ようってことにして1日目は終了。

二人は8時頃起きるってことやったんで私は7時半頃起床。

起きた時は小ぶりやったんですが、8時過ぎに二人が起きて来た時は窓の外の視界がグッと落ちるほど煙るような雨が叩きつけてました。

とりあえず様子をみることにしたんで、二人に聞いてうどんを出すことに。




朝ごはんのざるうどん

*朝ごはんのざるうどん2種類

色んな種類のうどんの写真を集めてあるメニュー代わりのモンを見せてチョイスしてもらいました。

ごまだれのざるうどんがいいとのことやったんで、それを用意。

ちょうど手元に2種類のうどんがあったんで、二人には違うヤツを味わって貰うことに。

つけだしも希望のゴマ以外にノーマルな醤油味のヤツも用意して食べ較べられるようにしました。

薬味にはすりごま、ねぎ、ミョウガ、大葉、ショウガを出してあげました。



しばらくゆっくりして雨が止んできたんでどこかに出かけることに。

私は姫路城まで運転手してもええって言うたんですが、2人の希望は海遊館でした。

両方ともこの1年で何回行ったでしょう・・・。(^_^;)

海遊館では動物好きのアンナが大喜びしてたんで付き合った甲斐はありましたわ。

私はクラゲのコーナーが好きなんですが、トーマスがクラゲの蛍光物質?は自分らみたいな研究者にとってたんぱく質のマーカーになる重要なモンやねんなんて話をしてくれました。




海遊館を見終わったんが昼過ぎやったんですが、2人から道頓堀に行きたいって聞いてたんで昼ご飯は誘導を掛けました。

軽くコンビニで食べ物を買うたら家までクルマを置きに戻って、それから居酒屋に行こうと。

飲めモンせんのに海遊館のそばの今時のトコで無駄なモンを食べたくなかったんでね。

クルマを置いたらJRでミナミまで。



道頓堀でベタに記念写真

*道頓堀でベタに記念撮影

道頓堀からいつものお約束で法善寺に連れてってガラッと雰囲気が変わるのを体験して貰いました。


これでミナミはサクッと切り上げることに。

日本橋まで歩いて地下鉄に乗って飲みに行くことにしたんですが、ここで私が間抜けなチョンボ。

一駅だけ地下鉄に乗ることにしたんですが、ちょうどホームに入って来た電車に飛び乗ってびっくり。

次の駅が目的地と違うてたんです・・・。

実は谷町九丁目に行くつもりやったのに千日前線ではなく堺筋線に乗ってしまったんです。(>_<)

乗ってから気づいたんですが、慌てず焦らず2人には黙って目的のお店を変更。

ホンマは谷九の立ち飲み「得一」に連れて行こうと思ってたんですが・・・。



新世界の「半田屋」へご案内

*新世界の「半田屋」へご案内

お店としてはこっちの方が落ち着くと思ったんですが、自分が割と最近に来てたんで得一にしようと思ったんですよねぇ。

私にとっちゃ新鮮味がなかったですが、ここへ来る予定やったってことにしといて下さい。

カンパチで作るなめろう、かつおのたたき、とんぺい焼き、穴子、たこ、げその天ぷら等を。

ビールも酒もイマイチなアンナにはチューハイを試して貰いました。

半田屋では5000円ほど使ったと思うんですが、2人がお礼やって奢ってくれました。






次は私が払うって言うてディープで昔の新世界らしさの残る丸徳へ。





奥にバイトの姉さんはおったけど、中休みなのか店はやってないようやったんでそばの他の店へ。



ジャンジャン街のホルモン道場にて

*ジャンジャン街のホルモン道場にて

店の奥に座ったらおばちゃんらが話しかけてくれたんで、2人も嬉しそうにしてましたわ。

大阪らしくホルモンを試して貰った

*大阪らしくホルモンを試して貰いました

串カツを新世界でわざわざ食べて貰おうとは思わんのですが、自分がホルモン好きなこともあってね。

ホルモン道場を出て丸徳の前を取ったら姉さんが前で看板をいじってたんで営業時間を確認。

中抜きはなく前からと一緒で通し営業で、私らが行った時も営業中やったらしいですわ。

ここ2回連チャンで振られたんで近いうちにまた出直すとしましょう。


新世界からは歩いて天王寺へ。

家でジントニなんかを飲みながらしばらくしゃべりましたが、2人はもうなんも食べるモノは要らんとのことでした。


翌朝はコーヒーだけ飲んだら2人は次の宿へ。

宿の場所を見せてもうたら、西成のドヤ街にあるホテルのようでしたわ。

2人はそこに荷物だけおいてその日は姫路城へ行くって言うてましたわ。


今回のゲストでカウチサーフィンはしばらく休憩しようと思いますが、今回もええ2人で良かったですわ。






初日の料理が写真で見るとだいぶショボイですよねぇ・・・。

決して手抜きした訳ではないんですけどねぇ。

言い訳に翌日に食べた残り物を貼っておきます。(翌日に小ネタでアップしたのと同じブツです。)



客人に用意した残り物を翌日に

*客人に用意したモンの残り物

出さなかったモノがけっこうあるんですよねぇ。

まず手前の焼き茄子は、最近の電子レンジを使った手抜きではなく魚焼きグリルでちゃんと焼きました。

3連皿のなすびの煮物は自分用に作ったモノですが食べて貰う予定でした。

その横のゴボウはおかんからのお裾分けでごぼうって野菜は珍しいから食べて貰う予定でしたが出さず。

その隣のジャコはオヤジ作の豆板醤炒めで、塩を一旦抜いたのか柔らかく味も加減良かったですわ。

南蛮漬けとゆで豚の間は長いものキムチ和えですが、これも辛いモノがアカンならと出さず。

これ以外には冷凍してある焼き穴子を出そうと思ってました。

たしかにそんなに手間は掛かってませんし、冬瓜かずいきの煮物は迷って不採用にしましたがそこそこの品数は用意したと言い訳しておきます。




最後に、2人からのお土産をご紹介。



客人からの猫たちへのお土産

*客人からの猫たちへのお土産

飼い主への土産はなしで毛モノだけがこんなプレゼントを貰いました。

青い人形はドイツ製で、猫トイレを掃除する紙製のスコップはスウェーデン製。

スコップは使い捨てで壁に掛ける穴が猫でスリットはうんちの形で粋なデザインですな。

しかし、こんなカワイらしいスコップ、もったいなくて使えませんわ。








*朝の体重:57.85kg。(納得行かん重さやなぁ。)

*今月の休肝日:4日(昨日は酒を抜きました。)
 
 
posted by えて吉 at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | Couchsurfing | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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