2016年06月12日

こういうこともあるわな Couchsurfing その13

5日の土曜日にうちに泊まって行ったカウチサーフィンの客人との飲み食いについてメモがてらアップしておきます。

今回の客人からの”泊めてくれ”リクエストに気がついたのは4日の朝でした。メッセージ自体は前日の夜に出されてたんですが、その時はもう寝てたんです。

こういうギリギリのヤツを”last-minute request”って呼ぶようですが、(何かの事情があって)緊急で寝場所が欲しいってなお願いをされると弱いんですよねぇ。

おっさんの着ぐるみをかぶった世話焼きおばはんみたいなトコがあるもんでねぇ・・・。

前回の台湾からのお客さんもlast-minuteの部類やったんですが、今回もタイミング的にはキツメでした。

というのも、前日の3日にうどん巡りに行ったばっかりで体力的にヘロヘロやったんです。

ドライブは大好きですが、1日で500km以上の距離を他の人を乗せて走ると全く嫌でなくても疲れはするんですよねぇ。

それで一旦は断りのメッセージを書き出したんですが、若い女の子で困ってるとしたら可哀想やなぁと。

で、最後の最後で「まだ泊まるとこ困ってなかったら、泊めたげるよ」と書いてしまいました。(^_^;)

そのメッセージを送った直後に「お願いしまーす」って返事が来たんで、最寄り駅までの来るための詳細などを送りました。

そこから大慌てで客を迎えるための用意をスタート。

部屋のモノを片付けてから掃除機を掛けて、トイレも掃除、客間の寝具をセットしたりってな用事を大急ぎで片付けました。

普段でも掃除は好きじゃないんですが、疲れてたんで乾いた雑巾を絞るように気力をふりしぼりましたわ。

さらに取り入れたまま放置してた洗濯物も畳んで、服入れになおしました。

うちの近所には食べるとこが少なくて外食に困るんですが、安い焼き鳥屋は前回の外人さんと行ったばかり、朝の体重が目標オーバーやから回り寿司は自分がNG。

海外からの客に中華を食べさせるのも気が引けるしって訳で、買い物に行かず家にあるもんで簡単にしのぐことに。

こういう緊急の時でなければ家庭料理を中心に出来るだけ和食っぽいものを用意するんですが、今回は例外ってことで出来合いのモンもあり、中華やエスニック、洋モンなどまぜこぜで行こうかと。

冷凍してあった食材なんかで出来る献立を考えて、解凍のいるもんなんかは昼過ぎから段取りをスタートしてました。

ただ、「お願いします」ってメールの後は、いつごろ着くかの返信は一切無し。

相手がいつCouchsurfingのサイトにログインしたかが表示されるんですが、5時間経ってもログインさえしてない様子。

受け入れが決まって詳細を伝えるメールもすぐ送ったんで、なんぼなんでもそれは見てるやろうし、電話も伝えたからなんぞ先方からアクションがあるやろうとイライラ。

おまけに朝の体重が58.4kgもあって朝メシ抜きで昼メシもごく軽め。

私としては客人が着いたらすぐにビールでも開けて、早い時間から家飲みになだれこみたかったんですよねぇ・・・。

5時近くになってやっとメッセージが入ったと思ったら「今日は泊まらんとく。明日の昼頃そっちに行く」と。(T_T)

日本じゃネットの環境が整ってないから、やりとりが上手く行かんのは分かるんですよ。でも、よそに泊まるんやったらせめて連絡はなんとしてもでも付けて欲しかったですわ。

こっちの事情は相手にとっちゃ「知ったこっちゃない」ってのは分かってますが、しんどい体にムチ打って段取りしたのにドタキャン食らうと徒労感が酷かったですわ。

とはいえ、ドタキャンならぬ、ドタリク?を受けた相手にドタキャンを食らわすってねぇ・・・。

キャンセル食らった翌日は当初飲み仲間のこばやしさんとベルギービールウィークエンドに行くことになってたんですよねぇ。

バックパッカーみたいな安旅をしてるモンに3000円はキツイかと思いましたが、出来たら一緒に行きたかったんです。

でも、到着が2時頃ってことになったんで、それももうキツイなぁと断念。

料理の方は買い出しに行く時間は出来たけど、最初に考えたメニューで行くことに。

2時前から連絡を待ってましたが、結局最寄り駅に着いたのは3時過ぎでした。

うちの家に入って、さてのんびりとお互いのことを話しようと思ったら、大阪城に行きたいと。

ネットで調べると入場は4時半まででギリギリやって伝えたんですが、当然諦めるのを期待してました。

ところが、ダメ元で行くと言うんで、大慌てで出かけるハメに。

森ノ宮駅から公園の緑も無視する勢いで天守閣まで早歩きして、なんとかギリギリで間に合いました。

私は大阪城みたいなコンクリのビルに金を払いたくなかったんで、外で待つことにして客人には1人で見学して貰いました。

売店に生ビールがあったんで、一杯だけ1人で飲りましたが、急いで歩いた後やったんで旨かったですねぇ。




大阪城の見学が終わったら納得しくれたんで、サクッと家に帰ってメシ。




とりあえずなんか飲むことにしたんですが、客人はイギリス人でリバプール出身ってことでしたが、ビールは飲まんと。

おまけに聞いてみたら紅茶も飲まんっていう例外的なイギリス人でした。

私はとりあえずビールを開けたんですが、手持ちで出来るモンから彼女が選んだのがウイスキー&コークでした。






160610Hannah Benton.jpg

*今回の客人”Hannah Benton”

今21歳なんですが、もうバックパック旅を始めて3年やっていうんで高校?を出てすぐ世界中を回ってるんですかね。

なんでも旅の最初はアメリカでのサマーキャンプに水泳の指導者として参加したことやそうですわ。

場合によっては旅先に長期滞在して掛け持ちのバイトをやって旅費を稼ぎつつ旅を続けてると。

日本に来る前は中国におったらしいんですが、幼馴染みが日本に4ヶ月滞在してると分かって、急遽1週間だけ日本に来ることにしたんだとか。

どうもその友達に会うのがメインの目的のようで、日本にどんな見るモンがあるか、どんな食べ物があるかもほとんど知らんと来たそうですわ。

日本食も「寿司以外に何があるん?」ってな質問が出るほどでしたんでねぇ・・・。

ハンナは3つ4つからスキーをやってるって言うたんで、イギリスでスキー出来るん?って聞いたら毎年フランスのアルプス?に家族で旅行してスキーしてたと。

実家は不動産業やって言うてたんでかなりのお金持ちの家に育ったんでしょうかねぇ。



枝豆と明太子おからペースト

*枝豆と明太子おからペースト

枝豆は前日に冷凍食品のヤツを解凍したんで、それをこの日に持ち越し。

明太子があったんで、それを粉末の野菜コンソメ?で溶いたおからパウダーに混ぜて少量のマヨネーズを加えました。

これはけっこう気に入ったようでクラッカーを添えたんですがよく食べてくれました。

私は途中からスパークリングワインを飲もうかと思ってたんですが、ハンナはワイン類は飲まんっていうんで、1人で空けられんこともなかったけどやめときました。

手抜き版「焼きなす」

*手抜きバージョンの「焼きなす」

ピーラーでなすびの皮を剥いて、ラップでぴっちり包んで電子レンジでチンする方法で作りました。

正しくは皮が真っ黒になるまで丸焼きにしてから皮を剥くんやってな説明はちゃんとしておきました。

前々回の客人もイギリス人で久しぶりのブリティッシュ・イングリッシュに最初はけっこう苦労しました。

でも、今回のハンナに較べたらその2人の英語はまだまだ易しい方でしたわ。

初対面からしゃべりだして、何度も「えっ、なんて?」って聞き返しまくり。

英語で会話するんはある程度の訛りやったらどうにか聞けるつもりでしたが、今回の訛りはえらくレベルが高かったですわ。

バスとか鳥とかってな子供でも知ってる単語でさえ、それと分かってても耳では全く聞き取れんかったんです。

自分が全く英語が使えんかったころに戻ったんちゃうかと思うくらい外国語に感じましたわ。

ちょっと前にもイギリス人を泊めたって言うて、その2人がオックスフォードから来たって言うたら、「そいつらやったらこんなしゃべり方したんちゃう?」ってな口調でその訛りを真似してました。

リバプールの人間からしたらオックスフォードの人間は気取ってるっていう印象があるようでしたわ。

で、そのうちの彼女はウェールズの出身やっていうたら、「それやったら問題ない」ってな趣旨のセリフも出てました。

そんなとこから訛りの話になって、リバプールの中でも地域によって大きく2つの方言に別れると。

そのそれぞれを実演してくれたんですが、両方とも英語に聞こえませんでしたわ・・・。(^_^;)




崎陽軒の焼売

*崎陽軒のシュウマイ

これはしばらく前にもうた実家のオカンの東京土産?やったんですが、真空パックで日持ちがするんで冷蔵庫に寝かしてたもんです。

急な話で泊める客なんでこういう出来合いも使うことに。1人で開けたら多すぎると思ってたんですが、ちょうどええわと開けました。

ハンナは実家の近所に中華料理屋があって、そこでお父ちゃんの好物が焼売なんやと。

もっと大きいけど味は日本のと似てると。でも、中国で食べたら本場の中華料理はイギリスで食べるのとは全然違ったって言うてました。

父ちゃんの話になったんで年を聞いてみたら、53歳だとか。私の歳やったら父ちゃんの方がよっぽど年代が近いんですなぁ。


蒸し鶏のサラダ

*蒸し鶏のサラダ

以前に鶏むね肉で作った蒸し鶏を解してから冷凍してあったんで、それを解凍して使いました。

タレはポン酢を味わって貰うためにそれを一種類、もう一つはいつも自分が食べる”ごまだれ”プラス自家製の中華風醤油ダレ、香辣脆っていうのを用意。

辛いモノはあんまり得意じゃないっていうんで、香辣脆ついはごくごく僅かにだけ加えました。

辛いモノがアカンっていうんで、出さんとこうかと思いましたが、予め仕込んでたんで味見をしてもうてから出したのがスンドゥブの素を使った煮物。

スンドゥブのスープで冷凍してあったすじ肉をしっかり保温調理してから、厚揚げを加えて再度保温。

食べる少しまえにシシトウとしめじを加えました。

これは写真を撮り忘れたんですが、すじ肉は関東ではほとんど食べんってな話をしました。

スープの写真はないですが、翌日一人で残ったスープを再利用してこんなモンを食べたんで、そっちの写真を貼っておきます。

160610ramen.jpg

*スンドゥブのスープで作った煮物を流用したラーメン

このラーメンにはまだすじ肉が残ってましたが、しゃぶしゃぶ用の豚バラをちょろっと足してやりました。

ハンナに出した時はスープの素以上に辛味は足さず。私にはまったく辛くない状態でおいてたんですが、それだとなんとかハンナも食べられたようですわ。

日本にいるのは一週間だけで日本人観光客のようにかなり駆け足で巡るようでしたが、その次は韓国に行くんだとか。

中国から来たのにシューマイを出して、これから韓国に行くのにスンドゥブってのはえらいチョイスやったかもですね。


160610pork.jpg

*豚肉とインゲンのトマト煮込み

冷凍庫にあった豚テキ用の豚肉を解凍してから賽の目に刻み、塩コショウ、クミン、冷凍の刻みパセリなんかを揉み込んでおきました。

インゲン豆と一緒に炒めて、冷凍のトマトソースをキューブ2つ分加えて炒め煮に。

スペイン料理っぽいなぁって言われましたが、私の料理はいつもてけとーやから何料理かは不明やって言うときました。

私がヨーロッパに行った時の話になってスコットランドにはウイスキーの蒸留所を見たくて行ったんやって言いました。

すると蒸留所(=distillery)って単語が通じず。

自分の発音の悪さは自覚してるんで”ウイスキーを作るとこや”、”ウイスキーの工場や”って言うたんですが、どうも蒸留所って単語に馴染みがないようでした。

おまけにスコットランドってウイスキーが有名なん?ってなセリフまで出てビックリしましたわ。

リバプールからスコットランドは近いけど行く意味がないから行ったことないなんてことも。

ハンナは11時頃にはシャワーして客間に引き上げたかと。

その後私は洗い物をやって、ジントニックを舐めたんですが、なぜか夜中に廊下で寝てないつもりであがいてたのか、あがいてる夢を見たのか分かりません。で、2時半過ぎに布団に入りました。


翌朝は8時頃には起きたんですが、前日の英語に苦労したせいか夢まで英語でしたわ。

客人は疲れてたのかほうっておいたら、10時半過ぎまで寝てましたわ。

起きて来たらお茶もコーヒーもいらんと。うどんを食べるなら一緒に作るとも言うたけど時間が無いからええと。

起きてくるのを待ってる間に腹ペコになってたんで、化粧したり荷造りしてるのほっといて一人でうどんを食べさせて貰いました。

日本に来てどこかでおうた外人と一緒に奈良公園を巡ることになってるからと、荷造りが済んだらすぐにうちを出て行きました。

奈良公園の後は名古屋に移動してそっちにおる知り合いに会うって言うてましたなぁ。

3年も旅してるにしちゃこざっぱりしてて、小ぶりな荷物やったんでそのことを聞いたら、メインの荷物は東京のツレんとこに置いてきたと。

寒いとこも暑いとこも行くんやからメインは巨大やって言うてましたが、それで荷物が小ぶりなんが納得出来ました。




今回の客は色々予想外の展開でしたが、選り好みをやってえらんだ相手ではないんで、急に受けた客やと割り切ればまずまずでしたかね。

一番の収穫は久しぶりにスパルタな英語の特訓を受けたような気分になったことですね。

これを機にもっと英語を勉強しようなんて殊勝な気持ちにはなりませんが、新鮮な英語体験が出来たんでヨシとしときました。



*朝の体重:57.50kg。(なんとかまあまあの数字に。)

*今月の休肝日:3日(今日は休肝日。)


posted by えて吉 at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | Couchsurfing | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック