3月31日の木曜日から4月2日の土曜日までうちに泊まってった客人との飲み食いをご紹介します。
前回のお客さんから1週間ほどしか経ってない日程なんで普通はリクエストがあっても受けない時期でした。
でも前の客人が1泊だけでなんとなく物足りんかなぁと思ったんで、リクエストを承認。
両方ともけっこう前に決まってたんですが、実際に最初のお客さんを泊めてから次のお客さんのことを考えると間隔が狭すぎたなぁってのが正直な感想でした。(^_^;)
まずお客さんが泊まると寝具のカバー類を洗わんとあかんのですが、自分の服との兼ね合いや天気のことを考えると一週間ってけっこう気が急きましたねぇ。
それに家宴会用と思ってそれなり気合いを入れて料理すると、その翌週にまた宴会ってのは色々無理がありましたわ。
最初の宴会料理がある程度残るから何日かはそれを摘まむんですが、そんな風に何回も食べるとその料理はしばらく食べたくないですわね。
外人のお客さんには派手さよりも季節感があって出来るだけ日本らしいモノ、家庭風のおかずなんかを出すようにしてるんですが、一週間しか空いてないとその時期らしい野菜に変化が少ないんですよねぇ。
前のお客さんに出したんと同じメニューを次のお客にだすのは失礼に感じるし、自分も同じ料理を作りたくないんですよねぇ。
そんな訳で当初はまったく家飲みの献立が思い浮かばず、前回はこらえた鍋に逃げようかなんて考えもけっこう本気で考えました。
当日は6時に地元の最寄り駅に待ち合わせしたんですが、いつもなら着く時刻が確定してからメールをもらうか、駅に着いたら電話もらうようにしてるんですが、今回は時間に駅に行くっていう流れになってしまいました。
時間ジャストに駅に着いて、待たせてたら悪いなぁと思ったけどそれらしき旅行者の姿は見えず。
ただ、6時に一番近い電車が出ても現れず、その次になっても出てこないんで、このまま待ち続けるのはツライなぁと。
そんな時に立ってる位置を変えたら、改札から少し離れたトコにバックパッカーを発見。
向こうは少し早めに着いたけど改札前はジャマやからって脇にどいてたようなんです。
その場所がたまたま私が駅に向かうとちょうどの柱の陰になるポイントやったんです。
数mしか離れてないのにもうちょっとでいつまでもお互い気づかないトコでしたわ。
数分経ったあたりで会えたんで良かったですが、すぐにうちの家に移動して晩飯を始めることに。
*フランス人のMarieとJR
女の子のマリーから申し込みがあったんですが、その彼氏はジェイエル?っていうイニシャルがあだ名やとのことでした。
二人ともボルドー(Bordeaux)の出身?で旅行の前はパリに住んでたと。
今回はワーキングホリデービザを取ってきたから長ければ1年ほど日本におる予定やっていうてました。
日本の前にはタイに2ヶ月ほどおって、東京に何日かと京都に何日かおって、日本に入って10日ほどやと。
ビールで乾杯して順番に料理を出そうと思ったところで、予想もせんセリフが彼女の方から出ました。
「彼は魚アレルギーやから魚が食べられないんよ。言うてなかったらごめん。私は大丈夫。」
正直言うて事前にヴェジタリアンやとかイスラム教徒や分かったら「一緒に食事がしにくい」っていう部分だけが理由ですが断るかもなぁと思ってます。
そこまでひどくはないけど、日本に興味があると思って来た外人から「魚は食われへんねん」って聞くとは思いませんでしたわ。
カウチサーフィンをやる前から色んな外人と飲み食いしてると、魚介類が苦手やっていう人間もいてましたが、アレルギーとはねぇ。
事前に晩メシ用意するって連絡してたんで、当然その辺はクリア出来てると安心してたんです。
今回刺身類は用意せんかったんですが、何品も魚のヤツがあったんで、一瞬パニックになりましたよ。
ダシは大丈夫やと分かったんで、もう作ってしもうてるモンは女のことと二人で食べることにして他の魚モンは献立から落とすことにして宴会をスタート。
*シシャモの南蛮漬けと菜の花の辛子醤油和え
前回の客と飲み食いしてる時に南蛮漬けもネタに出来るなぁと思いつきました。
何でやるか考えて、干物ってのもオモロイかと思ってシシャモで。当日の朝イチで仕込んで漬かり過ぎて固くなるのを防ぐようにしました。
ししゃもの頭とシッポが少し焦げてしまいました。これはJRは当然ながら食べられず。
菜の花は季節モノってことで。シンプルにカラシ醤油で行っときました。
*豚しゃぶさらだ
前日だったかにスーパーに寄ったら、冷しゃぶ用の豚が沖縄産で皮付きって書いてたんで珍しく買うてみました。
豚しゃぶにするのは当日の昼からにして脂身がしつこくならんように冷凍庫には入れず置いてありました。
野菜の方は、水菜、三つ葉、貝割れ大根、パプリカのスライス、もやしなどを使いました。
葉物は事前にあらってサラダ用の水切り器を使ってしっかり水気を取っておきました。
豚は当初の予定よりたっぷり盛り付けてJRにしっかり食べてもらいました。
これにはタレとして柚子胡椒を溶いたポン酢と、ごまダレに中華風の醤油ダレと香辣脆を加えたタレの2種類を用意。
*蒸し鶏とスナップエンドウのマヨネーズ和え
蒸し鶏は前回のお客さんとかぶってます。ただ、これはやむを得ず献立に入れたんです。
前日に自分の晩ご飯に使うつもりで買うたのにまったく食べず。しかたないんで蒸し鶏にしてお客さんにも出しましたが、魚がアカン相手やったから仕込んどいて良かったですわ。
*ぬるぬる3食
おくら、長芋、なめたけのヌルヌル系3種盛り。こういうヌルッとしたもんも日本らしいかなと。
*薄揚げのネギ味噌焼き
味噌に白味噌のみじん切り、大葉の千切り、ショウガ、味醂と濃口少々なぞを加えて混ぜたヤツを間に塗って焼きました。
他の料理を出す段取りもあったんで魚焼きグリルでやいたら1つめは真っ黒に焦がしてしまいました。
これは味噌が残ってたんで2回目のチャレンジですが、それでも裏は少し端を焦がしてしまいました。
*沖縄料理風の「ソーキの煮付け」
下茹でをやって脂を抜きながら3時間ほど保温して、カツオと昆布の濃ゆいだしに、黒糖と醤油で煮込ました。
味付けをしてからもう一度保温する時にはティーパック?にカツオ節を詰めたヤツを一緒に加えて出汁をかなり強くしました。
*プチトマトの酢醤油漬け
めんつゆをベースに酢を加えて、細かく刻んだミョウガを薬味にしました。
出した料理はこんなもんですが、他にはごぼうを試して貰うこともあって、そいつと鰻を小鍋で柳川風の玉子とじにする予定でした。
準メイン?には今回干物の魚も試して貰ってもオモロイかもと思って、ホッケの開きの大きめなヤツを用意。
厚揚げを半分に切って焼いてから明太子マヨネーズを塗って再度焼こうと思ってたのも、魚卵があかんかと思ってパス。
あと足らん時の調整用にネギマグロを和風か韓国風で出してもええかと思ってましたがそれもボツに。
二人とも腹が膨れたようやったんで問題はなかったですが、献立から3品も4品も食べて貰えん料理が出ると作り手としてはかなり残念でしたわ。
4時間くらいは食事しましたが、その後は客人はわりとサクッと客間に引き上げました。
私は皿洗いのあとまだ飲み足りなかったんで一人でジントニックを作ってのんびりしてました。
初日の飲み食いをしながら翌日はどこに行こうか相談してました。
最終的に高野山に行きたいっていうんで車で行くことにしたんですが、二人が客間に入ってから天気予報を見ると高野山は朝から一日雨のようでした。
そこで翌朝になって相談すると、それなら高野山はやめておこうと。
*雨だったので高野山の代わりに「海遊館」へ
二人はうちに泊まった翌日にでも海遊館に行こうと思ってたそうで、雨ならこっちを先に回すことに。
開館が10時で我々は10時半過ぎには着いたんですが、春休みで子供が多い上に外人さんも多くてけっこう混んでましたわ。
二人ともけっこう喜んでじっくり見て回ったんで2時間半以上過ごしたと思いますわ。
そうそう、館内を回ってる途中で携帯が急に鳴り出して、何かと思うと「緊急地震速報」でした。
何秒か経つと揺れを感じて水槽の水も揺れてるのが分かりましたわ。被害の出るような大きな地震ではなかったんで、初地震の二人はちょっと嬉しそうでしたね。
海遊館を見終わったら、二人に承諾して貰うた上で車を家に置きに帰ってから電車で新今宮へ。
店選びは私の好みより、魚が食べられないJRのためにメニューが多いってことだけで「やまと屋」へ。
*大阪らしく「どて焼き」と春らしい「若竹煮」
*ポテサラ
おっさん飲兵衛の定番のアテってことで食べてもうたら、「フランスでおばあちゃんが作るヤツにそっくりや」って言うてましたわ。
*山菜の串カツ
私はなぜか頭の中では天ぷらやと思ってたんですが・・・・。ちょっと形が分かりにくくて二人にはイマイチやったかもしれませんが、春の山菜の苦みを試して貰いました。
他には串カツを何種類か適当にオーダーしてソースの2度漬け禁止なんてことも説明しつつ食べて貰いました。
*ぬた
食べかけの汚い画像ですが、酢味噌を試して貰おうと「ぬた」をオーダー。
最初は瓶ビールをやってましたが、途中から燗酒も追加。やまと屋のフロアのおばちゃんが嬉しそうに1合サービスやって客人に言うてましたわ。
しばらく前にも外人と通天閣と反対側の端にあるやまと屋には行ったんですが、店のおばちゃんが愛想ええから外人には楽しいんやないかと思いましたわ。
*サラダ巻き
女の子と私で穴子のにぎり寿司は一皿シェアしたんですが、これなら男の子も食えるやろうとチョイス。
*小芋の煮物
なんとなく最後にあっさりした煮物を。
やまと屋は前はミックスホルモンなんかの鉄板焼きメニューもあったんですが、いつからか無くなったんですよねぇ。
ちょっと前より品数が減った気がしましたが、二人は色々試して楽しんでるようでした。
全部でお会計は5970円。二人には1500円ずつ貰っときました。
昼酒を入れてから歩いて天王寺へ。
ステーションビルの地下に肉屋とスーパーがあったんで、そこでちょこっと買い物をして家へ。
帰ってからしばらく二人はまた客間でパソコンを使ったりしてようなんで、好きにしといてもうて私もしばらく休憩。
いつもよりちょっと遅めの時間になってから、ぼちぼち用意をしてほぼ終わったところで二人に声を掛けて晩ご飯。
*前日の宴会料理の残り物
豚しゃぶの残りはJRにシシャモは私と彼女用です。
*惣菜をプラス
帰り道に買うた鶏レバーのうま煮とごぼうのキンピラ。
*メインは鍋で「鶏の水炊き」
鍋は京都のカウチサーフィン先で市販のスープを使ったヤツを食べたって言うてたんですが、料理の手間を省かせて貰うこともあって水炊きに。
たれはごまダレとポン酢を用意しました。
けっこう気に入ったようでしっかり食べてましたわ。
*デザートの甘夏ゼリー
帰りのスーパーで何やコレ?って聞かれたんで、食べてみぃってカゴへ。
*デザートの桜餅
甘い物を用意する気ぃはないけど、一緒にスーパーに行くと選んで貰えて簡単ですな。
デザートを食べる頃になって、PCの中に入ってる自分らが作った料理写真を見せてくれました。
巻き寿司を作ってみたり、フランス以外の色んな国のモノを作ってたんで二人もけっこう料理好きでしたわ。
食後に客人はまた割と早々に客間に引き上げたんで、台所の片付けを済ませたら一人でジントニックを作ってまた一人でのんびり。
翌日は客人はけっこう遅くまで寝てて、起きて来たらコーヒーを出してからうどんを食べて貰うことに。
*釜玉うどんにチャレンジするMarie
日本以外のほとんど国では生玉子を食べる習慣がないって聞くんですが、外国からの客人は釜玉にほとんど反応しなかったです。
珍しくMarieは食べてみたいって言うたんでちょっとビックリ。
*JRは梅わかめうどんをチョイス
梅干しはフランスの日本食料品店?で買うたことがあるって言うてましたが、けっこうシブイチョイスですな。
私はおぼろ昆布、天かす、ネギの「いつものうどん」にしときました。
*お土産にくれた「オリーブとトリュフのペースト」
うちを出て行く前にこの小瓶をプレゼントしてくれました。
重いバックパックを担いでるのに、フランスから持って来てくれたと思うと値打ちがありますねぇ。
初っぱなにちょっと焦りましたが今回もええ旅人に巡り会えて楽しかったですわ。
*朝の体重:58.00kg。(なんか納得行かんなぁ・・・。)
*今月の休肝日:2日(昨日は酒を抜きました。)
2016年04月07日
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こちらのブログの2008年4月27日のうどんの画像が新條まゆさんの漫画の中にトレスされているのですが(単行本化に際したおまけ漫画で利益が発生しています)、
こちらは許可をされたものでしょうか。
先日他の画像の無断盗用が発覚したので気になってコメントさせていただきました。
詳細が必要でしたらお手数ですがメールを頂ければお送りします。
もし許可済みであったり個人的に問題がないようであれば余計な詮索で素敵なブログの空気を乱すようなコメントで申し訳ありません。
ご迷惑でしたら重ね重ね申し訳ないのですがこのコメントは削除していただければ幸いです。
許可した覚えはありませんが静観することにします。