先月の21日から25日までカウチサーフィンを通して出会った旅人との飲み食いについてご紹介します。
今回のリクエストをくれたのは中国の黒竜江省の哈爾浜(ハルピン)の大学に通う女の子でした。
当初は1人だけでうちに3泊したいってことでしが、お節介な私はそんな若い子が知らんオッサンの家に泊まって危なくないんかいなと心配してしまいました。(^_^;)
結果的には、ギリギリになってもう1人友達を泊めてくれって言うてきたんで2人泊めることになったんですけどね。
21日(金)は昼以降にうちの最寄り駅まで来てもらうことにして、その日はうちで一緒にメシを食べる段取りに。
実家のオカンは何年か前から中国語を勉強してるんで、しゃべる練習がてら宴会に参加させてやりました。
当日は朝イチで少し仕込みをしてから買い出しに行って、そこからも料理を作って客人の到着を待ってました。
何時頃に着くか分からんから、カウチサーフィン内のメッセージを何回もチェックしてましたが、4時前になって「あと2分で着く」と。
大急ぎで駅に行ったんですが、客人はなかなか現れず。心配してたら電車を乗り間違えたとのことでしばらく経ってやっと到着。
今んとこカウチサーフィンでゲストを受け入れてて、スッと駅に着いたモンは1人も居ないんですよねぇ。
デカイスーツケースを持った2人を案内してすぐにウチの家へ。
この時はまだチビ猫のミーの隔離が終わってなかったので、客間は使えず。
居間の仕切りを入れてパソコンを置いてる部屋を客用に使いました。
デカイ座卓を小さくなった居間に運んでそこで飲み食いすることに。
オカンも駅で合流してたんで、とりあえず自己紹介がてらしゃべってもらっときました。
まずはビールで乾杯と思ったんですが、若い2人はとりあえず水だったかお茶だったかでいいと。
私だけ缶ビールを片手に料理を出して行くことに。
*とりあえずの枝豆
海外からの観光客には枝豆が受けるなんてことを聞くので乾杯の時のアテ用に用意。
これは手抜きで冷凍のヤツを戻しただけですが、ビールを飲まん2人もけっこう気に入ったようでパクパク摘まんでましたわ。
*手抜き焼き茄子のごまだれ和え
こいつもじゃっかん手抜きをしてナスビはほんまに焼くのではなく、皮を剥いてラップでくるんで電子レンジでチン。
前日に作ってよう冷やして置いたのを、ごまだれ、すりごま、マヨネーズなどで和えてやりました。
中国ではこういう食べ方はせんけど、旨いって言うて食べてました。
最初は飲んでなかったけど、食事を出しだしたらビールをちびちびやってたかな。
*中国からの客人
右の子が今回私にリクエストをして来た子で「Xiao Zhenning」。左の子が「Yang Hui ying」って名前でした。
2人は中国でネット上で知り合いになってて、今回の日本旅行で初めて実際に顔を合わせたってなことを言うてました。
*真面目な卯の花と適当なおから料理
食べ始めてからの写真ですんません。
奥の卯の花はちゃんとしたダシを引いて、真面目に作りました。
手前のは宴会用に作ったんでは無く、自分のアテとして作ったのが余ってたんで出したものです。
手前のヤツには鶏モモ肉を細かく刻んで佃煮みたいにしっかり煮込んだヤツと生のキューリ、赤タマネギのみじん切りを混ぜてます。
2人ともスパイシーな料理が好きってことで、ピリ辛にしたええ加減なヤツの方が旨いって言うてたのが皮肉なもんです。
*冬瓜の煮物とエビ団子
冬瓜は中華料理でもスープなんかにするようですが、これは和風の煮物に。
エビ団子は味付けを気持ち濃くしたかったから、冬瓜とは別にダシで炊いて炊き合わせにしました。
和風の味付けですがこれもちゃんと食べてましたわ。
*アジのきずし
伝統的に中国人は生魚を食べない印象があるんですが、なんぞ刺身系を出したくてきずしにしてみました。
前日に予約しておいた鯵を当日の朝に買いに行って、自分で3枚におろして強塩。
塩で締める時間は短時間にして酢洗い、水洗い、一旦寝かして酢に漬けてやりました。
酢に漬ける時間も短めにして、酢から上げたらキッチンペーパーで拭いてラップに包んで置いてました。
ほぼ自分の狙った浅めの漬かり具合のきずしに仕上がって個人的には満足でした。
まったくよう食べんかと思ってましたが、それなりにチャレンジしてました。
*鶏モモ肉の南蛮漬け
前回の香港からのゲストには鮭を使ったお上品バージョンを出しました。
今回のは甘みをけっこう効かせて濃い口で漬け込んだ実家の味バージョン。
漬かり過ぎないように前日には仕込まず、朝イチで作ったんですが空きっ腹に揚げ物はキツかったですわ。
ただ、これはゲストの好みにはあんまり合わんかったようです。
まぁあんまり冷たい料理を食べんとかって聞くのに、揚げ物を冷たくしたのがアカンかったかもしれませんな。
*イカとわけぎのぬた
出来るだけ色んな味のタイプを食べて貰おうと思って献立を組んだんですが、夏場なら酢味噌を試して貰おうかと。
具の方は火を通したイカならマシかと思って、この組み合わせに。薄揚げを炙ってイカとサイズを揃えて刻んだモノも混ぜてみました。
*ラフテー
沖縄料理ですが、若い衆やから肉々しいものもあった方がええかと思って。
泡盛やダシの香りが効いてりゃバリエーションとしてええかと。
宴会料理はあといくつか出来るように用意してたんですが、出したのは以上です。
全般的にはどの料理も食べてくれたように思います。
中国の練習をしようとオカンは前半でもう頭がオーバーヒートしたようでしたわ。
私は英語しか使えんのでそっちで会話したんですが、残念ながら今回のゲストはあんまり英語が出来ず。
私の方がかみ砕いた分かりやすい単語やフレーズでしゃべるように努力する状態でしたわ。
酒もあんまり飲まん子らなんで、ちょっと宴会のリズムが合わんかったですな。
22日は2人の希望で奈良公園に出かけることになってました。
*朝ごはんに「夏の定番混ぜご飯」
事前に写真を用意しといて説明したら食べてみるって言うんで用意。
じゃこ、きゅうり、チューブの練り梅、ごま、大葉をご飯に混ぜました。
冷凍ご飯3つ分で仕込んだんですが、写真の量で全員が2杯ずつ食べられる程度の量になりました。
2人は1杯目は美味しいって言うて食べたんですが、お代わりは要らんってことやったんで私が全部片付けるハメに。
体重に余裕がなかったんですが、出来たモノを捨てる訳にも行かず朝からがっつり食べてしまいました。
朝食の後は、車で奈良へ。
奈良公園では鹿に大興奮で、東大寺から春日大社へと回る定番のコースを巡りました。
奈良を出て阪奈道で大阪に戻り、昼ご飯をどうするか聞くと「うどんが食べたい」と。
車で飲めないから、うどんならありがたいと思ってたら向こうからうどんを言い出してくれたんで助かりましたわ。
ただ、奈良から走ったコースにはうどん屋が見つからず、外環から中央大通りに入って諦めかけた時にやっと発見。
チェーン系のセルフうどん屋でしたが、安くて旨いってご機嫌に食べてましたわ。
うどんを食べさせたら後、どうしたい?って聞くと買い物するから心斎橋で落としてくれと。
晩飯の店を予約したので帰り時間だけ確認して後は女子2人で好きにやってもらうことに。
夕方になって2人は山のように化粧品だの薬だのを買うて帰って来ました。
そこから地元のお好み焼き屋「どかどか」へ。
アテを摘まんだりしてからお好み焼きと焼きそばを食べてお会計は4250円やったんですが、世話になったからここはおごるって2人が払ってくれました。
学生さんにおごらせるなんて心苦しいけど、向こうなりに感謝を形で示したかったようなのでありがたくごちそうになりました。
お店の夫婦や他のお客さんと少ししゃべったり出来てローカルな雰囲気を楽しんでくれたようですわ。
23日は最初の予定では大阪城に行くことになってたんですが、予報ではむちゃくちゃな暑さになりそうでした。
電車で行けば飲めるけど、邪魔くさいしなぁ・・・なんて朝から迷ってたんですが、2人は暑すぎるから大阪城はパスすると。
で、どうするかと思ったらまだ買いたいモノがあるから2人で心斎橋にショッピングに行くと。
夕方から妹の家で一緒に宴会することになってたんで、その時間までに帰るように伝えて自由行動してもらいました。
夕方にはまた大量の戦果を抱えて帰ってきましたが、昨今の爆買いの結果を目の前で見ることになりましたわ。
この日は2人が一品ずつ料理するって言うてくれたんで、近所のスーパーに出かけてそのまま妹の家へ。
妹はカウチサーフィンとは別のサービスでゲストに有料で食事をしてもらうってヤツに参加してて台湾人の若い男の子が2人来てました。
その2人、特に1人は英文学の院生かなんかでめちゃくちゃキレイな英語をしゃべりました。
ただ、中国語を話すモンが4人集まるとどうしても言葉は中国語になるんですよねぇ・・・。
ほんまは英語メインでやって、分からんトコだけ英語が出来る子が通訳してくれると助かったんですけどね。
この日は妹一家と、同じマンショに住む知り合いのHさんも参加。途中から海外の人と接するええ機会やからと高三になるHさんの娘さんも参加。
なかなか賑やかな宴会になりました。義弟やHさんはちゃんと飲むからやっと私もリズム良く?飲めましたね。
食べた料理はこんな感じです。
*手羽中のエスニック風
これは前々日の宴会用に買うてあった手羽中の処理で私が用意。
*タコときゅうりの和え物
これは妹が作ったモノ。
*赤タマネギとグレープフルーツのサラダ
これも妹が作ったヤツです。
*豚バラ肉の香草焼き
これは私が仕込んだんですが、なんにも考えて無くて朝イチで冷凍してあった豚バラブロックを2つ解凍。
そいつにチューブのニンニク、乾燥ハーブ、コショウなどを揉み込んで夕方までマリネ。
それをフライパンでしっかり炒めただけのざっくりした料理です。
ビールと食べるのを意識して塩をしっかり目に効かせましたが、ええ加減な料理の割に好評でした。
*「啤酒鶏(ピーチューチー?)」を料理中
これはうちのゲストが料理してくれたモノ。
八角とニンニク、ショウガを油の中で香りを出してから、手羽中を加えて表面をじっくり焼いてからビールで煮込んでました。
*料理中のYang
この子がビール鶏を作ってくれました。
*出来上がった「啤酒鶏」
ビールが入ってるとは言われても分からん味付けでした。
中国と日本では濃い口醤油の味が違うから仕上がりはオリジナルとは違うようでしたが、旨かったですわ。
*パエリア
これは妹が作ったモノです。味見をしたらけっこう旨かったんですが、ほとんど食べないまま消えてました。(>_<)
*料理中のXiao
台所が狭いんで順に料理を担当。
*豚の脂身からしっかり油を出してた
厚切りのテキ用のロース肉?から、脂身を切り取って小さく刻み最初にそれを炒めてしっかり油を出してました。
それとかなり大量の粗刻みのニンニクを加えてました。
*出来上がった「青椒肉絲(チンジャオロースー)」
日本の中華料理としてはピーマンはパリパリに仕上げる印象がありますが、かなりしんなりするまでしっかり火を入れてました。
ちょっと濃いめの味付けがご飯に合いそうでしたわ。
*鰻とネギのオムレツ
前々日の宴会用に安モンに小さなうなぎを買うてありました。
それが余ったので、みんなでつつけるようにオムレツに。
温めて刻んだウナギとざく切りの青ネギを混ぜてうなぎのタレを絡めてからオムレツにしました。
思いっきり真ん中が避けてしまったんで恥ずかしかったですわ。
当初の予定では翌日にはゲストはうちから出て帰国と聞いてました。
ところが、私にリクエストをくれたXiaoは帰るけどYangは次の日だと。
で、XiaoからYangをもう一日泊めてやってくれんかと頼まれました。
ずるずる伸ばされるのは嫌でしたが、アカンかったらネットカフェかなんかで寝るって言うんで、予定もなかったのでもう一日泊めてあげることに。
もう一泊すると決まったYangは24日は朝イチで1人でUSJへ。
Xiaoの荷物がえらい重さやったんで、ついお節介のムシが出て関空まで送ってあげることに。
カウチサーフィンの客人は原則送り迎えせんつもりなんですけどね。(^_^;)
*朝ごはんにかき揚げうどん
出発前にうどんでええって言うんでこれを作ってあげました。
ちなみに翌日の朝はYangにも同じ朝飯を用意しました。
Xiaoだけ関空まで送ってYangはムシでは可哀想なんで結局翌日にも関空へ運転手。
今までのカウチサーファーとはしっかりしゃべる濃ゆい時間を過ごしましたが今回のゲストは買い物を一番楽しんだようでした。
英語が通じないせいであんまり細かい話は出来ませんでしたが、2人とも素直でええ子らやったんは救いでしたね。
*朝の体重:57.75kg。(あんまり余裕ナシ。)
*今月の休肝日:4日(今日は酒を抜かんとあかんなぁ・・・。)
2015年09月14日
この記事へのトラックバック
お母様、中国語の練習ができて良かったですね!
東北の発音は比較的聞きやすい人が多いと思います。(特に若い人は)
私も日頃使う機会が無いんで復習しないと危険レベルまで下がっております。(>_<)
枝豆(中国語は毛豆)は家庭でも食べるし、まずは安心なものが出されて
嬉しかったんでしょう。
日本の学生は普段料理するのかなあ?
楽しそうに料理していて微笑ましいです。
こんにちは。レスが遅くなってすみません。
> 東北の発音は比較的聞きやすい人が多いと思います。
うちの母親のレベルじゃ、聞きやすいかどうか以前の問題のようでした。(^_^;)
> 日本の学生は普段料理するのかなあ?
どうなんでしょうねぇ。私は学生の頃から料理してますが・・・。