2015年05月13日

「カウチサーフィン(couchsurfing)」で初めてゲストを受け入れ

日曜日から2泊3日でフランスからの客人が来てたんですがその時の様子をご紹介します。

今回のゲストは自分の家の空いてる部屋に旅人を泊めてあげたり泊めてもうたりするっていうサービス「カウチサーフィン(couchsurfing)」を使いました。

似たようなサービスに有料で泊めたり泊まったりする「エアビーアンドビー(Airbnb)」ってのもあるんですが、ゼニが絡むのは好みじゃないので私はカウチサーフィンの方を使うことに。

サービスの存在は去年の1月頃にテレビで紹介してて初めて知りました。

その時は1人暮らしには無駄に広いマンションに住んでて物置部屋が一つ余ってるんで、そこを片付ければ受け入れることは可能やなぁ・・・なんて思いました。

その後別の用事で物置部屋を客人用に片付けたことがあって、それを機にカウチサーフィンに登録をしてアカウントだけは取ったんです。

ただ、Airbnbと違って日本語のサイトはないし、自己紹介は英語で書かんことには意味がないので途中でほったらかしにしてました。

今年になってちょっとした妹の企みに絡んで海外からの観光客について注目しはじめてたんです。

そっちの企みは白紙に戻ったんですが、色々と考えてて受けた刺激をそのままにするのもオモロないんで改めてカウチサーフィンを使うことに。

文法無視でなんとか外人と英語で意思の疎通は出来ても、英語でモノを書くってのは全くダメなんですよねぇ。

中学でも初歩で習うような単語でさえスペリングに不安があるから、それこそ一語一語辞書を引きつつ、他の人の自己紹介なんかも参考にして自分の自己紹介を完成。

泊まるヒトの受け入れを表明して初めてメッセージを貰ったのが今回のフランス人カップルでした。

女の子方から連絡があったんですが、私の書いた自己紹介をキッチリ読んだ上でうちに泊まりたいっていう気持ちを丁寧に綴ってくれてました。

どんな感じでやりとりするのがcouchsurfingでは当たり前なのかは分かりませんが、人としての感じの良さが伝わって来たので受け入れを決定。

ただ、2泊希望された最初の日の夕方は親父の誕生日を口実にした身内宴会で外食する予定が前から入ってました。

客人には夕方ちょっとだけ外に出て貰うか、夜に到着して貰うかせんとあかんなぁと思ってたんですが、身内に今回の件を伝えてみると家飲みでもええと。

義弟が猫に対するアレルギーがあって妹の家を会場に借りんとアカンのですが了承してくれて助かりました。




こちらが受け入れを了承して、先方も来ることが決まって詳細をやりとり。

このやりとりは当然英語なんですが、初回の返信からものすごーーーく苦労しましたわ。

毎回やっぱり一語一語スペルをチェックしながらなんでえれぇ時間がかかりました。

最終的には泊まる日は確定したけど、うちの地元に到着する時刻は前日に伝えてもらうことに。

旅なんて場当たり的に自由に動ける方が楽しいですからね。



で、前日に連絡があって5時に地元の駅で会うことに。


当日は外飲みを家飲みに変えてもうたし、妹に会場を借りるんで宴会の用意は出来るだけやることに。

客人は寿司は食べたことあるけど、手巻きは知らんっていうんでメインは手巻き寿司に。

それ以外に生魚がアカン時でも大丈夫なように何品かはビールに合う物を用意することにしてました。

ただ、当日の2日ほど前から風邪気味で、念のために布団に籠もったので簡単なものでしのぐことに。

朝から活け魚屋に行って、安かった鰻と手頃なサイズのシマアジの短冊をゲット。他にスーパー2軒を回って色々と買い出し。

4時頃からは妹の台所に入って段取りスタート。

とはいえ、手巻き寿司やから冊で買うた魚を切るのがメインでしたけどね。

5時前には全員が揃ったんですが、その頃になってJRの京都線で人身事故があってダイヤが乱れてると。

待てど暮らせど連絡がないので、オカンや姪っ子どもには食べ始めてもうて、私だけはお客さんを待つことに。

結局、かなり遅れて大阪駅に向かう電車の中にいるって言うメールが届き、最終的には7時頃うちの地元に到着。




駅で迎えたらそのまま妹の家に来てもうていきなり宴会に混じってもらうことに。






150513LucietBaptiste.jpg

*couchsurfingで最初のゲスト「LucietとBaptiste」

女の子はルーシーってな発音で、彼氏はバティストってな発音のようでした。

ルーシーが29才でバティストが34才だそうですが、けっこう大人びて見えましたわ。

この写真は翌日に近所の焼き鳥屋で撮ったもんです。




妹の作った前菜

*妹の作った前菜

チーズのハム巻きとアボカド、ゆで玉子の黄身に味付けをして詰めたモノ


客人の到着前にみんなが摘まんだので写真はちょいと不細工ですが・・・。




ホタルイカのマリネ

*ホタルイカのマリネ

シーズン的には終わりが近いかもしれませんが、日本の春の食べ物?ってことで用意。

目と口を取って、新玉ねぎのみじん切り、パセリ、ニンニク、塩コショウ、ワインビネガー、レモン汁などでマリネしました。


豚とシメジのメキシコ風トマト炒め煮

*豚とシメジのメキシコ風トマト炒め煮

皮付きの豚バラのブロックをまずはコショウやニンニクとハーブで塩漬けに。

2日塩漬けにして水気を絞ってから、保温鍋を使って数時間下茹で。

非常に柔らかくなったのを一旦冷やしてからカットして、シメジと炒めてタコス用のミックススパイスで風味付け。

冷凍のトマトソースをアイスキューブ2つ分加えて炒め煮に。

あんまり辛くしなかったんですが、辛いモノに弱い客人は置いといても身内には好評でした。


他にも鶏の手羽中をエスニック風の醤油ダレに漬け込んだんも用意しましたが、結局焼くのを忘れてました。



手巻き寿司の具材

*手巻き寿司の具材

今回は、シマアジ、マグロ、生サーモン、うなぎ、茹でた寿司用エビ、タコ、イカ、カニかま、いくら、貝柱なんぞを用意。

他には長芋、大葉、練り梅なども。

おくらもあったんですが、茹でないままスルーしてしまいました。



ビールで始めて義弟が旅先で買うた発泡性の濁り酒を開けてくれたり、白ワインをやったり。

最後は客人と妹と4人で11時頃まで喋って宴会はおしまい。

遅くなった上に洗い物や片付けを妹に任してしまったのはちと申し訳なかったです。


うちの部屋に引き上げてからは次の日どうするかを飲みながら相談。

2人はタバコを吸うんでうちのベランダで吸うてもうてたんですが、一緒に居ると夜中はけっこう冷えましたわ。

翌日の行き先を決めてからもしばらく喋ってこの日は1時半頃解散。




かなり疲れてたし、酒もがっつり飲んでたからすぐ寝られると思ったのにしばらく眠れんかったのは久しぶりに必死で英語を喋って脳みそが興奮しすぎてたんかも。(^_^;)


翌日はけっこう早めに目が覚めたんですが運転手なんで出来るだけベットの中で眠ってLucietが起きたあたりで私も布団を出ました。

その後しばらくしてBaptisteが起きてきて、お茶を飲んでもうてる間に私はシャワー。

2人にもう一度長いドライブでも平気かと聞いたら、それでも行くってことやったんでほどなく出発。

朝メシはうどんを食べてもええって言うてくれた時のためにかき揚げを買うて冷凍してありましたが、時間がもったいないので家で食べるのはパス。

車で出てから途中のコンビニに寄って買うたモンを車内でパクついておしまい。






内環を下って外環から橋本に走って高野山に登るっていう一番シンプルなルートで。

今年は高野山の1200周年やそうで、前日までイベント?があったようでした。


イベント直後の平日の月曜なら空いてるやろうと思ったんですがお山の上はかなりの混み具合で、駐車場がなかなかなく焦り出してたらいつも使う奥の院前だけ余裕があってホッとしましたわ。


まずは奥の院に行って、もうちょっと散歩したいって言うんで、歩きながらメシ屋を探すことに。

高野山でほとんどモノを食べたことないんですが、店が少なくてけっこう難儀しました。



最終的にはいかにも古い観光地の食堂って感じの「南海食堂」ってトコで我慢。

客が帰ってもなかなかテーブルが片付かず外で待たされてるとかなりイライラしましたが、なんとか我慢して店内へ。


Lucietが肉うどん、Baptisteが他人丼、私がカレーを注文。

私のカレーが最初に来たんですが、珍しく2人の料理が届くのを待ってました。

Baptisteの他人丼は玉子の固まり具合は私なら固すぎやと思ったんですが、本人には中途半端過ぎてよう食べんと。

それを残して他のモノを頼むっていうんで私のカレーと交換して乗り切りました。


ここの料金は2人が私の分までおごってくれるって強く言うんで甘えることにしました。


そこから金剛峯寺と壇上伽藍まで歩いて車に戻ったんですが、普段ほとんど歩いてない私にはけっこうキツイ散歩でした。(^_^;)


高野山を出たら龍神スカイラインを通って龍神温泉へ。


のんびり温泉をシバいて車に戻ったのが6時前。

ナビに家をセットしてみると到着予想は10時前だと。

2人にあんまり遅いのは悪いと思ったんで、そこからはちょっと気合いを入れて走り、高速に入ってもだいぶ頑張りめで。

その甲斐あってなんとか9時前には帰り着くことが出来ました。


同乗者ありで高野山へ上がるようなルートを走るとかなり気を使うし疲れる上に、お山でけっこう歩いて、帰り道の最後は雨も降ったんで帰った時にはへのへの。

もっと個性的なモノを食べて貰いたかったんですがこの日はドライブが最優先と思って、晩めしは近所の「ちんどん」って焼き鳥屋へ。

私はかなり申し訳なかったんですが、安チェーンでも客が地元民ばっかりって雰囲気は気に入ったようで嬉しそうに食事してくれました。

料理は串の盛り合わせ10本、鶏ともやしのナムル、鶏のどて焼き、鶏皮ポン酢でスタート。

その後焼き鳥を何本か追加、食べたことないやろうと思ってレンコンの挟み揚げとゴボウの唐揚げも。

ルーシーには砂ズリがえらくアカンようでしたわ。

酒は生ビールで始めて燗酒もちょこちょこ。

お会計は6600円ちょいやったんで、2人からは2000円ずつ貰いました。


家に帰ったら2人はコーヒーと紅茶、私はジントニなんぞを飲みながら翌日の計画を練って、2時頃に解散。




最終日の12日は朝はまたゆっくりお茶だけして、11時頃に出発。

私は腹が減って気持ち悪いくらいでしたが、駅のコンビニでおにぎりを買うてホームでパクパク。

JRの難波まで出て、ミナミの街を案内。

ひっかけ橋でグリコの看板を紹介して、道頓堀をちょろっと歩いて、法善寺で意外な静けさを感じてもうて道具屋筋へ。

外人には珍しい食品サンプル屋を見たり、暖簾や民芸風の置物のある店に入ったり。

ルーシーは観光客向けに開いたばっかりの店でプラスチック製で手を振る招き猫を買うたり、和風のコースターを買うたり。

一応買い物をしたんで行った甲斐があったんじゃないでしょうか・・・。


道具屋筋を戻って、吉本の横にあるたこ焼き屋の店内でビールを飲りつつ一休み。

2人は東京の上野でたこ焼きを食べてたそうですが、大阪の方が美味いとべんちゃらのような感想を言うてくれました。

まぁ食べっぷりを見てると2人とも積極的やったんで楽しんで貰えたのは確かやと思いましたけどね。


ミナミはそんなもんで切り上げて今度は天王寺へ。

大阪市立美術館でやってた「日本初公開!シカゴ ウェストンコレクション 肉筆浮世絵−美の競艶 〜浮世絵師が描いた江戸美人100選〜」ってヤツを見に行きました。

入場料の1500円を2人がどう思うか心配でしたが展示されてる作品数が予想よりはるかに多くて、1時間半以上掛けて見てたんで値打ちはあったようですわ。

会場の横にあるミュージアムショップでもちょっと買い物をして、満足してくれたので良かったです。

私が腹ペコやったんで、ひそかに狙ってた谷九の得一は断念。(立ち飲みする元気もなかったし・・・。)

新世界に入ってすぐの「やまと屋」なら色々あるそこへご案内。

串カツを何本かずつに前日の鶏と違って本物のどて焼きも。

他にマグロの角煮やら、サービスで1皿100円やった小鯛のにぎりとバッテラなど。

2人とも串カツのウズラ玉子をけっこう気に入ってるのが意外でした。

ここでは生中のみを私とルーシーが3杯ずつ(2杯飲めば一杯無料)、バティストは1杯だけやったかな・・・。


お会計は4700円ちょいやったので2人から合わせて3000円もうて切り上げ。

じゃんじゃん街を通り抜けたんですが定休日の店が多くて、将棋クラブなんかの雰囲気が見て貰えんかったのは残念でした。

一駅だけ地下鉄に乗ろうかと思ったけど、2人が歩くっていうんで徒歩で天王寺へ。


2人には家を出る時に傘を貸そうとしたんですが、ジャンバーのかぶり物だけでいいって言うんで傘もささずでした。

キューズモールにONE PIECEのショップが出来たってのを美術館へ向かう時に見かけてたので向かったんです。

2人それぞれの姪っ子か甥っ子がワンピースのファンやそうで、向こうでフランス語に訳したヤツを読んでるそうですわ。

その子?らへのお土産にと日本語版やけど最新刊を買うてました。

これで用事は終わりってことで6時半頃家に戻り、2人にはお茶とコーヒーを出して、私はジントニを舐めてしばらく休憩。

8時にはマンションの玄関まで見送って2人とは別れました。

2人はその後梅田から夜行バスへ東京へ向かいましたが、この時期に珍しい台風が来てたんでちょっと可哀想でした。

今日になったら東京もええ天気みたいなんで、2人が無事向こうに着いて最後に2〜3日を楽しんでることを祈るばかりです。



ドライブ中の車内や外で一緒におる時でもずっとしゃべってたんですが、2人とも日本に興味があるしフランスと較べようとするんで会話が弾んで面白かったですねぇ。

宗教的なこととか全然理由については答えられませんでしたが、好奇心がある人間と喋るのは気分がええですなぁ。

カウチサーフィンで客を受け入れるのは初めてやけど、実家ではガキの頃からずっと留学生なんかをホームステイさせてました。

その経験から言うて、一緒におってこっちも楽しいかを基準にするなら今回のカップルは極上でしたねぇ。

こんな当たりな客人を最初に引くとこっから先カウチサーファーを受け入れてもがっかりしてばっかりちゃうかと思ってしまいますわ。


たった2晩とは思えんくらいしっかり喋りましたが、ええお客さんでほんまに楽しかったです。



*朝の体重:57.00kg。(好きに飲み食いしたのに意外な軽さ)

*今月の休肝日:5日(2人の来る前二日は酒抜きでした)

posted by えて吉 at 14:35| Comment(4) | TrackBack(0) | Couchsurfing | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんか、すごい楽しそうですねぇ(^^)
仏からのお客さまも喜んではったでしょうね。

カウチサーフィンってなんか、
どっちも結構チャレンジャーやと思うんですけど、えて吉さんすごいです!

こないだテレビでやってたんですが
その国の家庭料理が食べられるっていうことで、
泊りはなしでお家で食事っていうのもあるみたいですね。
テレビでは友人も招いて
みんなで鍋食べてて、楽しそうでした。

やっぱり、英語話せるといいですね。
私もアメリカにちょこっとだけいたことがあるんですが
今となったらもう全然あきませんわ(-_-;)
Posted by とく at 2015年05月15日 13:59
とくさんへ

> 仏からのお客さまも喜んではったでしょうね。

いちおう喜んで貰えたんじゃないかと思ってます。(^_^;)

どんなキャラのお客が来るか分からんのでちょっと緊張しました。

> 泊りはなしでお家で食事っていうのもあるみたいですね。

私は知らなかったんですが、今回の客人がそのシステムを教えてくれました。

> 今となったらもう全然あきませんわ(-_-;)

あっちに居てはったんでしたら、ちょっと喋れば勘が戻るでしょう。

私の英語は元々デタラメですし発音も悪いんでただ飲み食いが楽しめるってレベルなんです。
Posted by えて吉 at 2015年05月15日 16:36
>あっちに居てはったんでしたら、ちょっと喋れば勘が戻るでしょう。

無理ですわ。
私の英語はデタラメの域超えてますので。。
Posted by とく at 2015年05月15日 23:47
とくさんへ

私はホームステイや旅行程度でちゃんと英会話の勉強したことないです・・・。
Posted by えて吉 at 2015年05月16日 11:18
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