放ったらかしになってた長野旅行のその2をアップさせて頂きます。続きがあったことを忘れてはる方も多いかと思いますが・・・。
書いてる本人も旅行から日にちが経ってる上に前の記事からも間があいてすっかりやる気が落ちております。
でも2日目に泊まった宿のことは自分のメモとして書いておきたいので、簡単でもアップすることにします。
初日に泊まった三水館でゆっくり朝ご飯を食べてチェックアウト時刻ギリギリに出ました。
この日泊まることになってた宿は真っ直ぐ向かえばすぐ近くなんで午前中に着くくらいで遠回りしてドライブすることに。
車で走り出したのが10時30分で、鹿教湯温泉の温泉街を出て国道254号線を前日来たのとは反対の上田方面へ。
しばらく走ると国道152号線に当たるんで右折、さらに進んで国道142号線に当たったところで左折して佐久方面へ。
11時20分に国道142号線沿いの道の駅「ほっとぱ〜く・浅科」でトイレ休憩。
ここは国道に面した側に駐車場がなく施設の裏に駐車するという珍しい造りでした。上のリンク先にあるように芝生の広場から田園風景が広がってその奥に浅間山が眺められました。
この道の駅のある佐久市って日本で一番海から遠い都市だそうです。
気持ちのええ眺めでしたが、まだ走り出したばかりでもっとも運転がしたかったんで15分ぐらいで道の駅を後にしました。
走り出してすぐに国道141号線に当たったんで右折して清里方面へ。
しばらくは国道のそばを千曲川が走る平地でしたがその後は高原になったんですが、この辺りは屋根無し号で走るとご機嫌なドライブルートでしたねぇ。
清里駅のあたりを少し走ったところにあった道の駅「南きよさと」に着いたのが1時頃でした。
ここはケーブルカーが山の上に延びてて、バーベキューなんかも出来る自然公園?のような施設になってました。
たしかここでちょこっとした土産を実家に買うた記憶がありますが、一人で散策する気にはならずケーブルカーなどもパスして15分でサヨウナラ。
国道141号線をさらに進んで国道20号線に当たったところで長野方面へ戻ることに。
国道20号線を走ってるとサントリーの「白州蒸留所」も道路脇に出てきましたが、以前に見学したことがあったので今回はパス。
山梨県から県境を越えて長野県に入るとすぐ道の駅「信州蔦木宿」が出てきたのでこちらで休憩。
着いたのが2時15分で、今回まだ食べてなかったそばが食堂にあったのでお昼にすることに。
遅めの昼ご飯やったので宿での晩ご飯にさわらんようにってこともあってシンプルにざるそばで。
*信州蔦木宿のもりそば800円
地元産のそば粉を使ってるそうで、ビシッとしたコシがあってなかなか旨かったですねぇ。
ゆっくり食事をしてiPadからそばの小ネタをアップしたりして2時58分に道の駅を出発。
iPadの地図アプリによると、この道の駅から目的地まで30kmほどで宿のチェックインが4時やったんで逆算しながら出発。
道の駅から少し走ったところで、以前に白州蒸留所を見学するために泊まった塩沢温泉「信甲・館」ってのを目にして懐かしかったですわ。
夕食に予想外に本格的なビーフシチューかなんかが出て意外やった記憶があるんですよねぇ。
源泉が冷たくてそれと加温の浴槽を交互に入るように教えられた気も・・・。
先ほど調べてみたら経営者が変わったのか中国人がやってて、晩ご飯は台湾家庭料理だなんて記事もありました。
それはそれで面白そうですが、今回はずっと再訪したかった宿を押さえてるんでサラッと通り過ぎました。
国道20号線をのんびり走って下諏訪を目指しました。
諏訪駅近くまで来て諏訪の市街地になり国道20号線が左に直角に曲がり、右が国道142号線ってとこで右折。
諏訪大社の下社秋宮の前を回り込んですぐの細い道を曲がればすぐが目的地。
初めて来たのは10年以上前ですが、宿の雰囲気は覚えてました。
*下諏訪温泉の「みなとや旅館」:公式サイト
宿の前に着いたのが3時52分で、チェックインには10分ほど早いですがなかなかええ時間の読みでした。(^^)v
宿の人に声を掛けたら、車は向えにある「時の科学館儀象堂」の駐車場に止めるように教えて貰いました。
そういえば、前回この宿に泊まったのも前にロードスターに乗ってた時のような気がします。
だとすると、買うたんが1999年の夏で、初回の車検で手放したから2002年の夏までの間に泊まったんでしょうなぁ・・・。
*下諏訪温泉「みなとや旅館」の宿帳
夕食後までにでも書いとけばええって言うてはった気がします。
宿帳の上にある「長野県温泉協会 登録番号1号」ってのが宿の歴史を物語ってますねぇ。
部屋に入って荷物を置いたら、ほどなく宿の方がお風呂へどうぞと勧めてくれはりました。
この宿にはお風呂が一つしかなく、それを部屋ごとに?宿の人の指示で貸し切りで使うんです。
好きな時に入浴出来ないってのは嫌な人には嫌かもしれませんね。
*下諏訪温泉「みなとや旅館」のお風呂
宿の入り口から一旦外に出て建物の脇を奥に進んだ中庭にお風呂があります。
一応客室からは見えないようになってるかと思います。
私が出てから他の人が入ってる時のしゃべり声は普通に部屋まで聞こえてました。
私は雪道が怖いんで前に来た時もこんな風に緑の見れる季節だったと思います。
雪に囲まれて入る風情も憧れますが、雪道はねぇ・・・。(>_<)
湯船の底には白い丸石が敷き詰められてます。
この露天風呂が唯一のお風呂なんですが、シャワーはなし。
シャンプーはあるとかって記事を読んだことがありますが、この日は目に付かなかったように思います。
庭に面してシンプルな湯船だけなんであんまり気合いを入れて洗おうって気にならんかも。
私は汗をかいてましたんで、とりあえずたっぷりのお湯を頭からかぶってゴシゴシしときました。
私の到着直後に他のお客さんの気配がしたんで、なんとかく気が急いて割と短めの入浴時間でした。
建物に戻って宿の方に声を掛けると「短いですねぇ」ってな返事が返ってきました。(^^;)
汗だくになった後やったんで十分スッキリ出来ましたよ。
で、風呂上がりは当然のようにビールを。
夕食は6時からやったんでチビチビ飲みながらこの日のドライブルートを復習したりしてました。
そうそうこの宿、私は何年も前から再訪したかったんですが、万人におすすめって訳ではないのでご注意下さい。
まず部屋には鍵が掛かりませんし、トイレや洗面所は共同です。
*みなとや旅館の洗面所
写真の左手がトイレの個室で、右手が男子用の小便器。
他のお客さんとかち合うとどっちを使ってても多少落ち着かないかも・・・。
部屋と部屋の壁も年季の入った旅館だけにそんなに分厚くはないかな。
全体で5室しかないんですが、子供連れとかと一緒だとうるさいかもです。
後で分かったんですが、この日は私以外にうちの親よりは少し若いご夫婦が一組だけでした。
晩ご飯に備えて昼を軽めにしましたが、ざるそばだけでは6時前には腹ペコでした。
部屋数が少なくて予約が取りにくいと思ったんですが、三水館を押さえてからこちらに電話して部屋があったときはびっくりしました。
設備的に必要最小限って感じやけど全体に静か佇む印象の宿の雰囲気も好きでした。
風呂は好きでも温泉の質のことは分かりませんが、庭の露天風呂も気に入りました。
でも個人的に一番印象に残ったのがこの宿のお料理やったんです。
そんなわけで食事処に降りて行った時は、記憶の中のええイメージを裏切られないかちょっぴり不安もありました。
*みなとや旅館の晩ご飯(クリックで横1200ピクセルの写真が出ます。)
すでに並べられた料理を見た瞬間に「記憶に残ってるイメージのままや!!」って大喜び。
姪っ子らのような今時の子供がこれを見たら「食べるモンが無い」なんて言うんじゃないかと思ってしまいました。
全体に茶色っぽくて、スーパーで見かけることのないような妙な形のモノばかり。(^^;)
初めて来た時に他所で食べたことも聞いたことないモンばっかりで感動したんですよねぇ・・・。
前回も宿の女将さん(大女将さん?)が客席のそばに座って質問があればそれに答える形で説明してくれました。
もう一組のご夫婦との間に女将さんが座ってはったので、そちらへの説明も聞きつつ頂きました。
きっちりメモが取れなかったんで、とりあえずメモに書き残してあることを書いておきます。
食前酒が2つ並んでますが、その一つはマタタビ酒でした。
山菜のいくつかは亜高山帯に生えるもので、7月半ばにならんと取れんそうです。
並んでた山菜の一部は、こごみ、酢味噌の掛かったのが”とうきち”、ゆしなのこぶなどでした。
小さな魚の開きはフナで、左手前の三種盛りは長野名物の虫料理で蜂の子、ざざむし、いなごでした。
フキみたいに見えた油炒めは”あざみ”で、佃煮みたいに見えたのが”やまそ”って言いはったような気が。
おろし和えになってるキノコは”じごぼう”だそうです。
こういう料理の一つ一つを説明しながら、女将さんは二つのテーブルの間に置いたイスにずっと座っててくれました。
一緒に旅行してる相手とだけしゃべりたいタイプの人には女将さんと会話するにせよ、しないにせよ違和感があるかもしれませんね。
前回は元嫁さんと行ったんですが、二人とも興味津々でおかみさんとの会話を楽しんだ記憶があります。
食べ物以外でもおかみさんは、生まれはった時代にそぐわないくらいチャレンジ精神に溢れてたことが会話から分かりました。
女将さんはけっこう車好きらしくて、著名人に乗せてもうた車の話も熱心してくれましたし、私のオープンカーにもえらく興味を示してはりました。
*みなとや旅館の馬刺し
馬刺し好きとしては、本場の一つである長野で食べられるだけでも嬉しいですねぇ。
モノもかなり上等なんじゃないでしょうか、臭みなんてかけらもないし非常に旨かったですわ。
多くのモノは通年出してはるそうで、年に何回も来る人にも同じようなモノしか出せないって言うてはりました。
たしか前回泊まった時には「連泊の方には2日目は外食をおすすめしてます。」って言われた記憶があるんです。
何年かぶりに来たんでどれも新鮮味ががあって、ちょっと口に運べば日本酒をちびり。
酒を味わったらまた別の肴をちょっぴり口へってなのんびりペースで。
料理と酒を交互に、大事に味わうとこれだけの料理があるとかなり飲んでしまいそうでした。
でも、宿に入った時に「夕食後に飲み過ぎてないお客さんにはもう一度お風呂をご案内します。」って言われたんです。
夜の露天風呂も入りたいから「酔っ払い」と思われないように注意して飲みましたよ。
あらかじめテーブルに並んでた料理を食べ終わると〆のご飯に。
*〆は馬肉の味噌すき焼き
〆にすき焼きって、かなり珍しいでしょ。
最初のお料理はどれも珍しいモノばかりやけど、量的には大したことないんでしょうねぇ。
食べられる量が減ってる身としてはちょっと心配でしたがこれもペロッと食べてしまいました。
すごく気に入ったモンって記憶の中で美化されすぎて、二度目はイマイチに感じることがありますが、こちらのお料理は2度目も大満足でした。
ホテルなんかでもその土地の郷土料理っぽいものは多少出てきますが、こちらの旅館ほどの伝統食が出てくるとこって珍しい気がします。
食後は無事「酔っ払い」扱いはまぬがれたようで、お風呂へどうぞと声を掛けて貰えました。
*夜の露天風呂
暗いんで写真がショボイのはお許しください。
源泉掛け流しで、この時期の昼間はお湯の温度を下げるために追加してなかったかと。
夜になってお湯を足してたんで昼よりは熱めに感じました。
昼はササッと入ったんで今度は湯船に浸かったり、フチに腰掛けたりとちょっとゆっくり入らせて貰いました。
この後部屋に戻って、テレビの横になにやらラミネートのかかったモノが目に止まりました。
手に取ってみると館内の無線LANのIDとパスワード。
部屋に鍵もないお宿で館内に無線LANが飛んでることにビックリでした。
この日は朝の6時頃には起きて、炎天下をがっつりドライブしたんでいつもより早いこと眠くなり10時半にならんうちに寝床に着きました。
翌日の朝ご飯も簡単にご紹介しておきます。
8時に前夜と同じ食事場所で頂きました。
まとまった写真がちゃんと撮れてなくて個別だけですが、お許しを。
*みなとや旅館の朝ご飯 その1
朝ご飯はメモを取らなかったので詳細は不明です。
料理の雰囲気だけご覧下さい。
*みなとや旅館の朝ご飯 その2
*みなとや旅館の朝ご飯 その3
*朝ご飯の焼きおにぎり
味噌味でしたがそんなにたっぷり付いてないんで味はごく薄めでした。
味というより香りのために味噌がええ役割をはたしてました。
*みなとや旅館のそばの実雑炊
ダシが効いてて、そば粥では無く雑炊って言うてはったような気がします。
焼きおにぎりにこのそば雑炊まで食べるとかなりお腹がいっぱいになりました。
この朝ご飯も派手なモンはないけど、どれでも味わい深いオカズばかりで十分酒の肴になりそうでした。
ご飯の後は少し休憩して、すぐそばの諏訪大社へ散歩に出かけました。
10時少し前にチェックアウトして3日目のドライブがスタート。
みとなとや旅館での宿代を書いておきます。
1泊2食の宿泊代が16840円、お酒3本で1800円、ビール2本で1400円、サービス料2000円に消費税1760円、入湯税150円。
飲み食いの全てをコミコミにして総額23950円でした。
この金額をどう感じるかヒトそれぞれやと思いますが、私は本当に満足しました。
ここもホンマは連泊して昼間に静かな客室で読書なんかしたい宿ですねぇ。
10年以上ぶりでしたが、再訪出来て本当にええ時間が過ごせました。
<参考情報>
*みなとや旅館:公式サイト
住所:長野県諏訪郡下諏訪町立町3532
電話:0266-27-8144(FAX共通)
<同日 追記>
そうそう今回同じ日に泊まったご夫婦としゃべってて前日も長野に泊まったと。
どこに泊まったか聞かれて「三水館」と答えると、ご夫婦は三水館が今のような宿になる前から超常連さんだと。
もう20年か25年か以上、毎年松茸が食べられそうな10月の第何週かの決まった曜日に必ず行ってはると。
その話から盛り上がって、ご夫妻のお気に入りの宿を何軒か教えて貰った。
スゴイ偶然にビックリしました。
今回の旅行はもう一泊したんですが、もう書いときたいことの90%は書けたかと。
続きをアップするか悩ましいとこです・・・。
2014年08月09日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック