なかなか進まない四国一泊旅の記事の続きと参ります。
*始めから読んでるやるって方は、その1、その2からご覧下さい。
高知の街に繰り出してひろめ市場で生ビールを飲んだら、本格的に飲み食いするところを探しに移動することにしました。
メインの商店街(帯屋町商店街)にはおもろい飲食店街がないやろうから、一本裏の筋を歩いてみることに。
歩き出してすぐにローカルなスーパーがあったんで、とりあえずチェックに行くことに。
お代官さまも旅先のスーパーチェックに異論がないって分かってましたんでね。
冷や奴のパックにゆず風味青のりが乗ったヤツあって、高知っぽいなぁと二人で感心。
チビ鯵を干物にした「あじのだしじゃこ」が並んでたんですが、これは珍しかったですねぇ。
最初に歩いたエリアはあんまり飲食店が多くなかったんで、商店街を挟んだ反対側に行ってみるとそちらはけっこう数がありました。
脇道の味のありそうな店も逃さないようにキョロキョロと左右に目を向けながらウロウロ。
おされーなバーやら年季の入った小料理やなんかがあったりと、旅先で繁華街をあるくとワクワクしますねぇ。
以前にも書きましたが、四国の中でも高知がけっこう好きで太平洋に面したお気に入りの浜があるんです。
はりまや橋から県道34号線を海の方面に走ってドン突きで左折、県道14号線を少し進むと駐車スペースと公衆便所があるんです。
駐車スペースに止めて海を望むと視界一杯に海が広がるんで、飲みながら日がな一日ぼけぇ〜っとするのが好きやったんです。
以前は県道34号線と14号の交差点手前に日帰り温泉まであったんで、非常に快適やったんで、毎年のように春になると来てたんです。
浜辺の駐車場でのんびりするのが目的やったんで、高知には10泊以上してるんですが、高知の繁華街を歩いた経験は非常に少ないんです。
昼間に酒の肴を求めて商店街を歩いたことは何度かあるんですが、夜の街は1回か2回だけやと思います。
そんなわけで遠い旅先の中では高知に来た回数だけは多いものの、夜の街歩きは非常に新鮮な気分でした。
とりあえずの目的は晩メシでしたが、その後バーにも行くつもりだったんで、そっちも合わせてチェック。
オーセンティックっちゅうんでしょうか、正統派のバーはそんなに多くなかったんですが、バーとは名乗ってませんでしたが1軒、「ココは当りや」っていうニオイのするとこを発見。
他にも何軒かイケそうなバーを見つけました。
食べ物の方は、やっぱり地元の料理が食べたいからと和食系をメインにチェック。
入ってみてもええなぁって思える店も何軒か。
私は旅先ではハズレも含めて飛び込みで店に入るのが好きなんで、自分のアンテナに引っかかった店に入ろうと思い一切事前の情報収集はしてませんでした。
お代官さまもそんなに熱心に情報を集めた訳ではないって言うてはったんですが1軒だけ大箱の居酒屋をチェックしてあると。
全然良さそうな店がなかったら、最後はそこに行こうということで歩き出したんですが、
しばらくするとお代官さまが
「やっぱりとにかくその店に行くぞ。他の店に入るのはその店を見てからや」
と方針変更。
「どんな店なんですか?」
って、お聞きすると
「”高知”・”居酒屋”って検索したら、最初に出来てた店や」
「1階が銀行で大通りに面したビルの2階や」
ってな説明で、大バコやって聞いたんで内心は「???」って感じでした。
全国チェーンのしょうもない居酒屋がよくそういう物件に入ってますよねぇ?
全国チェーンでなくてもあんまり大きな資本の店は味気ないなぁと思うんでねぇ・・・・。
でもとりあえずお代官さまのお言葉には逆らえませんから、店を見に行くのには同意しました。
行ってみてピンと来んかったら素直にそれを伝えるつもりでした。
だいたいた店探しが一巡してからお代官さまが事前に見つけてあったお店に向かいました。
行ってみたらたしかに大通りには面してましたが、ビルの2階ではなかったですわ。
私が思わず、
「ビルの2階ちゃいますやん」
って言うと、お代官さまは
「オレ、そんなこと言うたか?」
ガックンっと来ましたわ。お代官さまの言葉を素直に聞いたから心配してたのに・・・。
*高知の居酒屋「葉牡丹」の店構え
すんごい掘り出し物ってタイプではないですが、この店構えやったら
「とりあえず入ってみましょ、入ってみましょ。」
と1発で入ろうと思える店ですわ。
「お代官さまぁ〜、もうちょっとちゃんと説明してくださいよ〜。不安になったやないですかぁ」
なんてことをいいながら、腹も減ってきてたんでさっそく店内へ。
たしかに席数はけっこうあって大バコってのも嘘ではなかったですが、店内の雰囲気もええ感じにオッサン向きでした。
メニュー以外にも壁にはお品書きが短冊で貼られてたんで、キョロキョロと見回しながらまずはいくつか注文。
町をウロウロしながら、旅先に出たらその土地の物が食べたいですねぇって言うてたんですが、1品目はこんなモンが登場。
*ホルモンの煮込み 170円
お店の人にこれを注文するなり、お代官さまからすかさず
「なんで高知まで来てホルモンやねん!!」
ってなツッコミを頂いてしまいました。(^^;)
もともとモツ系が好きで、しかも値段が「170円」と異様に安いんでどんなもんが出てくるか気になったんですよねぇ。
表の看板にも乗ってて、これが最初に目に飛び込んできたんでどうしても我慢出来ませんでした。
予想以上に量が多めで、食べてみるとけっこう旨かったんで、オーダーとしては当りでした。
これで170円はかなりの安さやと思いましたねぇ。
ツッコミを入れたお代官さまも、けっこう美味しそうに食べてはりました。
2品目はお代官さまのオーダーです。
*もみなす 390円
「そっちこそなんで高知でナスなんですかー!!」
「しかも食べ始めたばっかりで、いきなり〆っぽいし・・・」
私のオーダーもたいがいでしたが、お代官さまのナスビにもかなりこけそうになりましたわ。
「せやけど、茄子好きやし、食べたかったんや」
高知県って茄子の出荷額が日本一やから、私のホルモンよりマシかもしれませんけどね。
*高知らしく鰹のたたきとウツボのたたきの盛り合わせ 1050円
高知の名物として「かつお」と「うつぼ」って、あまりにもベタですがせっかくなんで頼んでみました。
個人的にはかつおは大阪でも食べられるけど、うつぼは珍しいから嬉しかったです。
実はかつおのたたきってそんなに好きではないんですが、これは美味しかったんでモノが違うんでしょうかねぇ。
一切れが大きすぎたんで、厚みは半分ぐらいがええなぁと思ったんですが、高知ではこれぐらいの厚切りが当たり前なんですかねぇ。
*これも高知の名物?「めひかりの串焼き」 360円
串には刺さってませんが、メニューでは串焼きになってました。
めひかりって名前は聞いたことがあったんですが、どんなもんか分からんとオーダーしてみました。
こいつがどんな魚か分からんかったんで、ishさんがその場で検索すると深海魚と分かってちょっとビックリ。
*ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑:アオメエソ
ちょっとシシャモを思い出すような味やなぁなんていいながら食べてました。
壁の短冊に気になるメニューを発見。
*不思議だった「串煮込み」のメニュー
串煮込みがどんなもんか分かりませんが、一番最初に想像するのは串に刺したおでんでした。
一番右の何かは消されてますが、なぜ「げそ」と「たまご」だけなんでしょう?
もしおでんみたいなモンやとしたら、もっとズラズラと色んなタネが書かれてますよねぇ・・・・。
単価も安いんで1人前に一つずつ入れて貰うことにしてオーダー。
*煮込みのげそ 130円
出て来たのは私にっては完全にあっさり系のおでんでした。
ちなみに1人前にすると250円で10円安くなるんですが、両方入れてもうたら勘定は130円ずつ付いてましたわ。
*手元に単価の入ったレシートがあるんで、今気づきました
後半でかなり盛り上がったのは、このお店の「エビフライ」でした。
値段がこのお店の相場からはかなり高めの870円もしてたんです。
串揚げのエビはたしか80円やったんで、どんなモンが出てくるのか非常に気になりました。
だいぶ飲み食いをした後で、えらい量の揚げモンが出て来たら困るんで頼めませんでしたがぜひ実物を見てみたいもんです。
ここで完全に仕上げるつもりでもなかったんで、このお店では以上でオシマイ。
写真を上げた料理と日本酒(1合280)を4合飲んでお会計は3350円でした。
たたきの盛り合わせがそれなりにするんで、もっと行くかと思ってたんですが予想以上に安くてビックリしました。
名物の串フライの盛り合わせは海老・豚・いか・魚介・野菜 各1本で280円という安さ。
頼むモンを考えれば十分センベロ可能なお店でした。
昼間から通し営業でやってるみたいなんで、飲兵衛にはありがたいお店ですな。
<参考情報>
*居酒屋「葉牡丹」:公式サイト
住所:高知県高知市堺町2−21
電話:088−872−1330
営業:11:00AM〜23:00 ランチ 11:00AM〜14:00(日曜・祝日はランチ無し)
定休:無休
お腹はまだ余裕があったんですが、2軒目はうろうろしてた時にビビっと来たバー「フランソワ」へ行くことに。
ギネスの看板があって、お店の外には「PUB」となってたんですが、ドアを開けてみたら年季の入ったビシッとしたバーでした。
屋号の「フランソワ」っていうのうは、若い頃京都でやんちゃしてたマスターの鈴木さんが馴染みだった喫茶店「フランソワ」から取ったって言うてはりました。
マスターとサブのバーテンダーさん三好さんが二人でお店を回してはりましたが、いかにも老舗のバーっていう雰囲気がありながら人当たりが柔らかくて一見でもくつろげました。
何を飲んだか全ては覚えてないですが、お約束のマルガリータとジントニックを飲んだのは覚えてます。
二人でそこそこの杯数を飲んで、お勘定は7800円だったような気がします・・・。
旅先でなにも調べずに、その街の重鎮のような方のバーに巡り会えたのはラッキーでした。
お店で飲み始めて、しばらくして急に思いついたんで、三好さんに質問をしてみました。
10年くらいまえに高知で飛び込んだバーで、当時でもそこそこ高齢のマスターが映画にちなんだオリジナルカクテルを出してた店があったんですがご存じないかと。
すると有名な方やったみたいで、バーの名前は「DOM(ドム)」と言ってオーナーは岡崎さんって方だったと。
残念ながらもう引退されてたんですが、三好さんは現役の頃の岡崎さんに会うたことがあるとのことでした。
よそ者にとっては、強烈な土佐弁を話す方でそのキャラクターとセットですごく印象に残ってたのにずっと名前も分からずもやもやしてたんです。
可能ならishさんとご一緒したかったんで引退されてたのは残念でしたが、長年のもやもやが晴れてスッキリしました。
<参考情報>
*BAR「フランソワ」:参考サイト
住所:高知県高知市追手筋1−9−4
電話:088−875−1644
営業:7:00PM〜0:00AM
定休::第1・第3・第5月曜日
「フランソワ」を出たら、脇道チェックで見つけたCafeBar「青い花」へ。
カフェバーと書くと、イメージが軽いですが、かなりバーよりで全面がガラス戸のカウンターのみのお店でした。
オーナーは20年以上東京で過ごした女性で高知に戻って、お店を開けてまだ1年にもならないっておっしゃってたかと。
バーは脇道がいいという信念でこのお店の物件を決めたって言うてはったとこなんか私の好みにピッタリでした。。
まだまだ艶っぽいマダムの長井美恵さんは元々シャンソン歌手やそうで、お代官さま初っぱなから質問攻めにしてはりましたわ。
*次来る時はあるモンをプレゼントするなんて約束してはりました。(^^;)
いつものことですが多少記憶が飛んでて詳細は覚えてないですが、お酒以上に会話が楽しくええ時間を過ごさせて貰いました。
旅先でオーセンティックなバーで本筋のお酒楽しんだ後に、会話が楽しいお店に入れたのはバランス良くてこれまた当りでしたねぇ。
金額は忘れましたが、好き勝手喋ってた割りに金額が安くてちと申し訳なかった記憶があります。
<参考情報>
*CafeBar「青い花」
住所:高知県高知市帯屋町1−15−2
電話:090−1032−5647
営業:不明
定休:不明
「青い花」を出て、酔うた時のお約束で〆にラーメンでも食べようって話に。
ところがけっこうウロウロしたんですがラーメン屋は見つからず。
しばらく捜したけど結局諦めてホテルに戻ったんで、旅先にしては食べた量がおとなしめでした。
というわけで、長い長い1日目はこれにて終了。
書いててやや気力がなくなりそうですが、一応2日目の話も近いうちにアップ予定です。
*foodish:”雑”食記:夜の高知をウロウロと〜夏の四国4県巡り(2)
*foodish:”雑”食記:土佐の高知の「葉牡丹」で〜夏の四国4県巡り(3)
お代官さまのトコには私たちがチェックしたお店の写真やスーパーの写真などがたくさんアップされてます。
*朝イチの体重:57.6kg(夜が涼しくて汗の量が減ってるかな。ちょっとだけ気ぃつけよ)
*9月の休肝日:1日/4日中(前日までの休肝日日数をカウント)
<後日 追記>
続きの記事をアップしたのでリンクを張っておきます。
*高知の「火曜市」を見てから帰りましょう 四国旅その4
2011年09月05日
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フランソワ、2年前高知に行ったときおじゃましました。ダンディな鈴木さんにギムレットをつくっていただき嬉しかったです。高知で一番古いバー、素敵なバーですね。
ご覧頂いているとのこと、ありがとうございます。
やすべえさんもフランソワに行かれましたか。
時間を経たバーだけが持てる雰囲気のあるお店ですね。
鈴木さんとも最後に少ししゃべれたのが嬉しかったです。
1泊2日で四国4県回れるのはえて吉ドライバーの成せる技ですね。
四国巡りはぜひやりたいと思っていたので(未だに四国は未踏の地なのです)先を越されてちょっと悔しいです(笑)。
機会があればいつかご一緒させてください。
> 運転手さん、お酒が飲めて良かったですね。
一日炎天下をドライブした後だったんで、いつも以上に美味しかったです。(^^)
> 四国巡りはぜひやりたいと思っていたので(未だに四国は未踏の地なのです)先を越されてちょっと悔しいです(笑)。
距離はなんぼでも走りますんで、いつでも運転手をご用命下さい。(^^)
うどん巡りもせんとあかんでしょうから、お休みに余裕を持ってのおいでをお待ちしております。