今回の遠出の最大にしてほとんど唯一の目的は香川で「ウナギ」を食べることでした。
うなぎ経験値の非常に低い私がわざわざ香川までうなぎだけを食べに行くなんてかなり珍しいことですわ。
*うなぎ経験の少なさについては、この前地元の 「舟屋」っていう老舗の鰻料理店に行った記事で書いたので割愛します。
今回のウナギ旅のきっかけになったのは讃岐うどん巡りの情報収集のために毎日チェックさせて貰っている{^L^}さん(メタボさん?)のブログ「{^L^} が食べたもん」でした。
そのブログに少し前になるんですが「天然うな重@阿讃亭」っていう記事が上がったんです。
香川でなければとてもじゃないけど、その値段では食べられん天然物の鰻丼が紹介されてました。
記事内には「うなぎ素人にはお奨めしません」と断り書きがあったんですが、その記事を読んでると無性に食べたくなったんですよねぇ・・・。
素人やから良さが分からんかもしれんけど、正真正銘のこれぞ本物ってなヤツを経験値の低い白紙状態で食べとくってもええんじゃないかと。
ええモンの味をとにかく受け入れて、それがホンマモンやと信じれば他のと比較もできるんじゃないかと。
とはいえ、どんな食べ物でも、きっちりと自分の評価軸を作って、新しく食べたヤツのレベルを判定するなんていう真面目さはないんですけどね。(^^)
{^L^}さんのトコでは夜にブログが更新されることが多いんで、私はだいたい翌日の朝イチで記事を読むんですが、ウナギの記事を読んだ日も朝からえらく刺激されました。
ほぼ同じ時にもっともっと刺激された方がいるってのをツイッター上のこのつぶやきで知りました。
お代官さまは私と違うてかなりのうなぎ好きだというのは前から聞いてましたから、この呟きにも納得でした。
私がそのつぶやきに反応すると「運転手させたるから、行くぞ!!」とかなり本気のレス。
というわけで、記事の翌日にはお代官さまの運転手を務めさせていくことがほぼ決定。
特に先延ばしにする理由があったわけでもないと思うんですが、その後しばらく沙汰止みに。
暑くなってきて体が欲したのか、自然とウナギが食べたい気分になってると7月下旬に一通のメールが届きました。
お代官さまから「8月末に泊りで行くってのはどうや?」とのことでしたので、暇な私は即答で「喜んでー!!」。
泊り先の候補はお代官さまから「高知」が上がっててとりあえず日程だけ押えて、うなぎ以外をどうするかはボチボチ考えることに。
最終的に高知泊りが決まって宿はお代官さまが予約してくれはりました。
そして慎重な検討を重ねた結果、2日ほど前には詳細も決定。
初日にうなぎを食ったら、そっから先はその時の気分でルートを選んで高知まで移動。
*前日にフェリーで四国に渡ることが追加的に決定
翌日はその時の気分でどう帰るか決定するという素晴しい計画でした。
当日私は4時50分に大阪の自宅を出発。(やっとここから当日のマクラがスタートです)
地元周辺はそんな時間でもけっこう車の台数が多く感じたんですが、神戸までは非常に順調でした。
ずっと地道で行ったんですが、待ち合わせ場所の兵庫駅には約束の7時よりだいぶ早い6時5分に到着。
なんべんも兵庫駅まで行ってますが、今までで一番早かったんじゃないでしょうか。
コンビニでおにぎりとお茶だけ買うたら、ishさんに到着を知らせるメールを送りました。
いつもなら集合時間の30分前くらいまでは待ってから到着をお伝えするんですが、お代官さまがツイッターの方で早めに起きたって呟いてはったんで早めにメール。
お代官さまが待ち合わせ場所に来られてから、フェリー乗り場がある岡山の宇野港までどう行くかをご相談。
とりあえず第二神明に乗ろうってことになって、6時47分に走り出し。
第二神明から先はバイパスがあるのは分かってましたが、どこをどう走るかもまったくチェックせずほんまに「とりあえず」なスタートでした。
宇高間をフェリーで何回か渡ってるんですが、岡山県に入るといつも不安になるんですよねぇ・・・。
岡山市の南やし、港まで国道30号線が走ってるからまず通り過ぎるはずないんですけどねぇ。
まぁナビがないのに地図も確認せんと走るモンが悪いんですわね。
いっぺんくらい地図を見た方がええかと思ってたら、ええタイミングでお代官さまから
「オイ、どこ走ってるか分かってるんやろなぁ?」
とツッコミが入りました。
「毎回不安になるんですが、見過ごしようがないから、大丈夫なハズですわ。」
って、答えた直後に「宇野港はコッチ」の標識を発見したんで笑ってしまいました。
国道じゃなかったんで手前の県道45号線から宇野港に向かうルートやったんかもしれませんなぁ。
県道に入ってからコンビニでトイレ休憩を挟んで、港に着いたのが10時7分でした。(神戸から156km)。
高速やバイパスなんかの自動車専用道をメインに走ったんで、けっこう早いこと着きました。
前回ざるカレーだけを食べに行った時は11時15分でしたからね。
高松行きっていう看板に従って進み、係員の誘導に従って車を止めたら「四国フェリー」の乗り場でした。
券売機で2700円の普通車用の乗船券を買うたら車へ戻りました。
何時に出るかも確認せんと車に戻ってしまったんですが、ちょうどフェリーが入港してきてたので、さほど待たんやろうとそのまま待機。
「さほど」どころか、フェリーから車が降りだしたなぁと思ってたら、すぐ乗船が始まったんで全くロスがなかったですわ。
船内ではカバンや革製品の話からサイフの好みの話になって、二人とも札入れと小銭入れを絶対に別にしたいってのが分かってビックリ。
そんな物欲まみれな話をしてると1時間の船旅なんてあっというまで、サクッと高松港に到着。
高松港を出て走り出したのが11時36分でしたが、すぐそばに「玉藻」なんていう魅力的なうどん屋があるんで、素通りするのが非常に残念でした。
国道11号線から国道193号線に入ったら、後はひたすら道なりに進むだけなんですが、二人ともすでに腹ぺこで周囲のうどん屋が眩しかったですわ。
塩江の道の駅を通り過ぎるあたりで、お代官さまからお店へTEL。
今回向かった「阿讃亭」は本来はうどんとそばの店で鰻は予約制だとか。
お代官さまが前日だったかにお店に電話して、この日に行くからと鰻を予約して、近くまで行ったら電話することになってたんです。
道の駅からは店まで大して距離がなかったんで、塩江温泉を通り過ぎたらほどなく到着。(12時26分)
*塩江の「阿讃亭」の店構え
この写真は食事を終えてから撮ったんで駐車場が空いてますが、着いた時はけっこう車が入ってました。
神戸から高速、地道、フェリーと色々乗り継いで行ったのに、着いた時刻が12時半頃ってスゴイじゃないですか!!
めっちゃくちゃ適当に走ったのに、まるで昼メシ時に合わせて行ったみたいでビックリしました。
*阿讃亭の店内の様子
年季の入った郊外にある一般店って感じですねぇ。
市街地からだいぶ離れてるんですが、お客さんは中高年が多かったですわ。
中年のおっちゃんかおばちゃんに、その親世代ってパターンが多かった気がします。
*阿讃亭の「おすすめメニュー」
机の上にあったんですが、竹の子の天ぷらおすすめになってました。
帰り際にお店の大将にお聞きしたんですが、秘伝の保存法があるそうですわ。
大きな樽にいくつもの竹の子を保存してあるからこの時期でも美味しい竹の子が食べられるんやそうです。
*阿讃亭のうどんメニュー
大阪の感覚で見たら一般店としてはごく普通の値段でしょうか。
香川のうどん屋さんは一般店でもかなり安めなんで、香川基準では少し高めには感じました。
でも、しばらくして入ってきたグループがおすすめの天ざるうどんを頼んだんですが、天ぷらの盛り合わせの量は凄かったですわ。
そこから考えたらどのメニューもしっかりした量と質なんかもしれませんねぇ。
*阿讃亭のそばメニュー
我々がわざわざ大阪から食べに行ったうな重はメニューの端っこの方に小さく書かれてますねぇ。
値段が2000円から2500円に値上げになってるんで少し目立ちますね。
しかし、お店には悪いけど、フリでこのお店に入っても鰻を食べようとおもわんし、メニューにあっても見過ごしそうですわ。
店の前の川で大将がミミズをエサにして竿で釣るらしいんですが、あんまりお客が集まると捌き切らんからあえて目立たんようにしてはるんかもしれませんね。
しばらく喋ってるとついに鰻重が到着。
*運ばれてきた阿讃亭の「うな重」 2500円
お重のフタが閉まったままだとあんまり大きくは感じませんでした。
腹ぺこで気がせいてたんで、サッと写真を撮ったら、いよいよウナギ様とご対面。
*迫力満点の阿讃亭の「鰻重」
私のショボイ写真じゃ実物の迫力が伝わらないと思うんですが、凄かったですよ。
かなり幅のある鰻の蒲焼きが載ってるんですが、並べては入らないようで、下の蒲焼きに1/3ほど上のヤツが被さってました。
鰻を一度にそんなにたくさん食べようと思わないんで、手前の1枚だけでも十分ご飯が食べ切れそうでした。
右手前の角ッこから食べ始めることにして、箸で鰻を四角く切り取ってご飯と共に口へ。
ふんわりした鰻の身が口のなかでご飯と一緒になってあっちゅう間にお腹の中へ。
最初の一口はタレの甘みを少し味わったくらいで、よう分からんうちに消えてしまいました。
改めて鰻の身ぃメインで口に含むと、ごっつい身やけど、変な脂の乗りはなく、クセのあるようなニオイもなく非常にスッキリ。
身のふんわり具合も含めて、今までスーパーで買うた鰻とは全く別モンに感じました。
今まで鰻は重いから少なめでええと思ってたんで、こんな量の鰻をいっぺんに食べられるかと思ってました。
食べ進めていっても口の中が重く感じることがなかったのは、ウナギ自体がスッキリしてるせいなんじゃないでしょうか。
ishさんみたいに鰻を食べた回数が多くないんで、他の鰻と的確によう較べんのが鰻にちょっと申し訳ないですなぁ。
すんごくふんわりしてたんですが、ishさんに蒸しを入れてるか聞くと大将は入れてないと。
蒸さんでもちゃんと焼いたらこんな風に成るんだとか。
タレについては、何十年も継ぎ足した秘伝のタレなんてのがよく紹介されるが、タレの醤油も酸化するから色が黒くなる。
そうなると仕上がりの色も濃くなるんで好みじゃない。
タレの熟成や旨みと色の濃さのちょうどええバランスのとこを加減してる。
こういう説明を偉そうな口調で語られるのは嫌いなんですが、大将の物言いが丁寧で非常に感じが良かったですわ。
色々とこだわってはるけど、それを客に押しつけないってのは大事ですよねぇ。
フロアを担当するおねぇさんや、厨房の元おねぇさんらも愛想よくて最後まで気分良く対応してくれはりました。
なんぼ料理が美味しくても、店の感じが悪いと二度と来るかって思うタイプなんで、鰻以上にお店の方の雰囲気の良さが嬉しかったです。
ええお店やと思ったんで、「大阪から鰻を食べに来たんですが、ほんとにごちそうさまでした」とお伝えしておきました。
わざわざ遠いトコから来たのを喜んでくれはったからでしょうか、帰りにはお土産まで頂いてしまいました。
*お土産にいただいた「ちらし寿司」
ご飯だけで1合くらいありそうなたっぷりしたパックをishさんと私に一つずつくれました。
すぐには食べられそうになかったんで、トランクのアイスボックスの中に直して宿に向かいました。
アイスボックスには氷もなんも入れてなかったんですが、宿に着いた時は全体が温くなってて少々慌てました。
ホテルの部屋に入ってすぐ、冷蔵庫に入れたんですが、当日は食べる機会がなく翌日まで冷蔵庫に入れてました。
朝になって傷んでないかチェックすると、特に問題は感じず。
寿司は好きなくせにバラ寿司を食べることは少ないんですが、お店の人らに感謝しつつ、私の朝ご飯として全部をペロッと頂きました。
せっかくの好意でいただいた物を無駄にせんで良かったですわ。
鰻の評価については、私ではどうしようもないんで、ishさんの記事をどうぞご覧下さい。
*foodish:”雑”食記:阿讃亭で国産天然うな重!〜夏の四国4県巡り(1)
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阿讃亭を出たらのんびりと高知方面へ向かいました。
今日はこのくらいにして、続きは明日以降にアップさせて頂きます。
*朝イチの体重:56.8kg(今日も楽勝)
*9月の休肝日:0日/1日中(前日までの休肝日日数をカウント)
<後日 追記>
次の記事へのリンクを張っておきます。
*高知へのんびり地道で移動 四国旅行その2
*高知の夜に居酒屋「葉牡丹」等 四国旅行その3
*高知の「火曜市」を見てから帰りましょう 四国旅その4