2011年07月20日

淡路島の沼島「木村屋」で「鱧づくしコース」を堪能

先週に実家の両親と3人で出かけた淡路島のことをご紹介します。

当初は妹一家も含めて身内みんなで行こうと思ったんですが、週末は宿がえらい人気のようですでに一杯。

平日だと旦那のA君は当然仕事やし、姪っ子1号も学校があってアウトでした。

平日に動ける3人だけで行くことになった次第。


私はここ1〜2ヶ月ばかり淡路島をのんびり走ってみたいなぁと思ってました。

ここ何年かうどん巡りを復活してからは、高速で淡路島を素通りすることはしょっちゅうですが、高速から降りることはないですからねぇ。





15日の金曜日、朝の9時頃に親父とオカンを拾ってアルファードで出発。

大阪からは素直に阪神高速に乗って神戸線から淡路島へ。

途中ちょっと渋滞もありましたが、淡路島に渡ったらすぐ高速を降りて地道へ。


今まで淡路島内の移動やと国道28号線を通ることが多かったですが、高速道路での移動が好きな親父が珍しく


 「あんまり通ったことない西側を走ろうや」
 
 
って言い出しました。


のんびり走れるルートほど歓迎な私は二つ返事で県道31号線へ。


途中に海水浴場もあるんですが、3連休(シーズン)直前の平日ってこともあって、どこにも観光客は見えず。

道も交通量は少なめで幅は狭いですがひなびた感じで良かったですわ。


快晴の天気で最初はあんまり暑くなかったんで窓全開で走ると「夏休みぃ〜」って気分になりました。

途中に寄ったコンビニで飲みモンやらスナック菓子も買い込んで、親父はさっそくビールをプシュッと。


延々と海沿いの道を走って、淡路島の南端まで。




宿の沼島(ぬしま)までは淡路島の土生港(はぶ港)から渡るんですが、昼メシを食べに徳島へ。


淡路島南ICから高速に乗って、鳴門海峡を渡って徳島へ。

鳴門ICで降りて国道11号線を徳島市街地へ。

親父はかなりのラーメン好きで昔はうどんなんか食べたくないって言うたんですが、今回はオカンの意見もあってうどんでもオッケーやと。

というわけで、久しぶりに徳島で旨い讃岐うどんが食べられる「うどん工房 名麺堂」へ行きました。


12時過ぎやったんで混んでないか心配でしたが、駐車場にも空きがあってサクッと店内へ。


カウンター前には何人か並んでましたが、順にお会計するころには空席も出来てほぼ待ちはゼロ。






昼メシは徳島の名麺堂で「かけうどん 大」

*名麺堂の「かけうどん」大


うどん巡りじゃないんで、うどんは大を行っときました。

外はけっこうな暑さでしたが、親父らのために窓を閉めてクーラーをかけてたんで熱いうどんも美味しく食べられる気分でした。

さすがに屋根ナシ号で行ってたら、この頃には一夜干し状態で熱いのは無理やったでしょうねぇ・・・。(^^;)






これまたうどん巡りじゃないんで、オプションも行っときましたよー。








徳島の名麺堂の「ごぼうのかき揚げ天ぷら」

*徳島の名麺堂の「ごぼうのかき揚げ」


オカンは名物の鶏天を取って、半分押しつけて来たんで初めて食べましたが、鶏天のコストパフォーマンスはかなりのもんですね。




親父は商売人のオッサンにありがちなパターンで、「一番高そうなヤツにしたった」と温玉肉ぶっかけかなんか高額メニューを選んでましたわ。



かけ出汁を飲んだオカンの感想は大阪とはちゃうってことでしたが、私には香川と較べると大阪的というか、好みの出汁に旨い麺って感じでご機嫌でした。


ただ、麺自体はあつあつで食べると割りと柔らかくなるタイプのようやったんで、冷たい麺が食べたくなってしまいました。


親父らを待たす訳にも行かんので、我慢しときましたけどね。






お店を出たら来た道を引き返して淡路島へ。


外野がナビをセットせぇっていうんでセットしたんですが、指示はもうひとつ先のICやったのに、自然に手前の淡路南ICで降りてしまいました。


そこからてけとーに走って県道76号線へ。


フェリーの時間に合わせた訳やないんですが、1時50分に出る便にジャストなタイミングで土生港に到着しました。

着くまではギリギリ間に合うかって時間やったんで運転手としては落ち着かんかったんですが、ピッタリでした。




クルマは港の駐車場に置いて、渡し船に乗って10分で沼島へ。




宿の迎えもあるんですが、5分ほどなんでぼてぼて歩いて宿へ。

島に渡ってしまえば、運転手役はないので港から宿へ向かう間に運んでたアイスボックスからビールを出して、プシュッと。




宿のチェックインまで少し時間があったんで、玄関脇の待合いで時間を潰すことにしたんですが、海好きの親父がチェックに行くぞと。

暑いのが苦手なオカンを置いて、二人で海の方へ。


すっかり忘れてたんですが、歩き出すと見覚えのある風景で、前回も行った海水浴場に出ました。


地元の中学生が授業で突堤から釣りをしてましたが、浜辺に海水浴客はゼロ。


浜に着くなり、親父は


「ヨシ、泳ぐぞ、お前海パン取ってこい」


って言い出しました。




67才にもなるんですが、いまだに夏の海を見たら、泳いでみんと気が済まんようですわ。

とはいえ、私もつい最近の日本海側へのドライブで海に入らんかったのを深く後悔?したアホですから、文句も言わずに宿まで行ってやりました。(^^;)


濃ゆい親父なんであんまり爺さまって気はしてませんが、世間から見たらジイサマの親父と40になったオッサンが二人きりで海遊び。


ツイッターでちょろっと呟いたら、気色悪ぅ〜なんてツッコミが入ったんで、後でオカンにも教えてやりました。

親父のことを「いつまでも好きやのぉー」っていいながら、私もご機嫌でしたわ。





宿に帰ったらさっそく風呂に入って、しばらくは部屋でのんびり。

あんまり効きの良くないクーラーでしたが、冷房の苦手な私にはピッタリな弱冷ぐあいでした。


途中のコンビニで久々に買うたクルマ雑誌なんかをペラペラめくるってのも、ちょいとした旅気分になってええもんでしたわ。




6時からの食事でお願いしてたら、時間ちょうどに部屋の電話がなって、1階のなんとかって部屋に移動してくれと。






部屋食ではないんですが、大広間を間仕切りで仕切って小部屋にしてありました。








間仕切りで仕切られた個室に晩ご飯の用意がセットされてました

*個室にセットされた鱧づくしコース



部屋に入るとこんな風にセットされてました。





まず最初はビールで乾杯することに。






そしてゆったりとハモ料理の数々を味わっていきました。






鱧ちり(鱧の落とし)もしっかり旨みあり

*鱧ちり(鱧の落とし)も旨みがしっかり


私の場合鱧料理といえば、まず思い浮かぶのがこの鱧の湯引きですねぇ。

スーパーの安もんのハモやと、食感がシャゴシャゴした繊維みたいで身になんにも味がせんってのが多いですがこれはちゃいましたねぇ。

なんや知らんのですが噛みしめるとじんわりと旨さが伝わってきました。


ハモ鍋以外の料理はバカみたいに多すぎることなく、好感が持てたんですが、この鱧ちりだけはもう少し量があってもええなぁと思ってしまいました。


鱧の焼き霜造りと沼島の鯵のお造り

*鱧の焼き霜造りと沼島の鯵のお造り

沼島はハモの名産地で有名やそうですが、ここで捕れる鯵もご自慢の魚みたいです。

ハモ連合に囲まれて存在感が薄かったですが、美味しかったですわ。




珍しい「鱧の薄造り」

*珍しい「ハモの薄造り」

ハモは小骨が多いから、こんな風に薄造りの刺身で食べるのは珍しいんやないでしょうか。






乾杯はビールでやりましたが、すぐに燗酒をオーダーしてビールと並行してやってました。






揚げたての「鱧の天ぷら」

*揚げたての「鱧の天ぷら」

熱々のヤツを二切れ、塩が振ってあったんでそのまま頂きました。

普段あんまり天ぷらを食べる機会がないから、ちょっとだけ油物があると嬉しいですねぇ。




鱧の押し寿司

*これも適量「鱧の押し寿司」


多すぎず途中でちょっと口直しに食べるとええ感じでした。





そして、いよいよメインの鱧鍋。







まずは具材の野菜から。






鍋の具には淡路島特産の玉ねぎがたっぷり

*鍋の具には淡路島特産の玉ねぎがたっぷり

写真ではあまり多く見えませんが、具の半分ぐらいがタマネギでした。


鍋は割り下式のすき焼きみたいに、出汁はちょろっとだけ入ってました。

その出汁にまずはタマネギとダシを出すために鱧の荒を入れました。





そして、仲居さんの食べ方案内に従って、鱧すきです。





鱧すき用の鱧が山ほど

*鱧すき用に山ほど


普段の晩メシに食べる魚の量に換算すると7〜8人前ってな量でした。

右手の中骨や内臓の下にも身ぃが隠れてまして、かなり大量でした。


食べ方としては、皮目から鍋に入れて、しばらく炊いたらひっくり返してほとんどすぐに食べてくださいとのことでした。

炊きすぎは美味しくないから厳禁ってことで、毎回身を入れる時は他のモンに声を掛けて、しゃぶしゃぶのように頂きました。




右端の真ん中にあるのが玉子なんですが、これは最後まで置いておいてくれと。



かなり食べたところで、確実に余ると分かったんで、仲居さんのお薦めの通り翌朝の朝食に回して貰いました。


そして、最後に出汁にハモの卵を入れてそれを鶏卵でとじたらご飯の上へ。


仲居さんの「これは別腹です」って言葉の通り、かなり食べてたのにペロッと食べてしまいました。




ハモすきは酒によう合うんで、飲み過ぎないように間でビールも入れながらしっかりと沼島の鱧づくしを堪能しました。




文句ではないんですが、理想を言えば、ちょっとだけハモ鍋のダシが甘辛過ぎましたねぇ。

甘みはもっと控えて、醤油ももう少し控えてあっさり目にした出汁で食べるとさらに自分の好みに近かった気がします。

でもこれは不満じゃなくて、さらに何かを求めるならってレベルですけどね。





お宿のお風呂は温泉ではないので、10時半に閉まってしまうのが風呂好きにはちと残念でしたが、寝る前にきっちりもう1回入って寝ました。





翌朝は5時過ぎには年寄り2匹がゴソゴソと。


散歩に誘われましたが、眠かったし運転手としてはしっかり寝ときたかったんでなんとか寝直し。




6時半からの風呂に入って、食欲もきっちり出たところで朝ご飯。






鱧の照り焼きが追加された朝ご飯

*沼島の「木村屋」の朝ご飯

そんなに派手ではないですが、食べてみると多すぎるほどのオカズでした。

左上の一皿が昨日のハモの残りで追加してくれたハモの照り焼きです。

写真に写ってない味噌汁にもハモが入ってました。


小さめのお茶碗ですが、朝っぱらから3杯も食べてしまいました。





お会計は、私は誕生日ってこと全部奢って貰ってしまったので詳細不明ですが、3人で54,000円ほどだったかと。

3人以上だと1泊2食の鱧コース付きが16800円なので、日帰りで料理のみのフルコース10500円に較べてなかなかリーズナブルに感じました。

 *料金の詳細は、お宿のサイトで「料金案内」をご覧下さい。

距離的には充分日帰り出来ますが、私が運転手だと飲めないのでありえませんし、泊まったおかげで1泊だけでもゆったりできました。




沼島には確か宿が2軒しかなくて、私は前回も木村屋やったんで比較は出来ません。

ただ、ハモ好きの方にはオススメ出来る宿やと思います。

オカンは帰ってさっそく飲み食い好きのツレに勧めてましたわ。




宿の女将さんによると、冬場は地の魚や伊勢エビ、石鯛などが上がってハモ以外もオススメやとのことでした。

親父らももっぺん冬に来てもええなぁと言うてましたわ。

淡路島やったら冬でも雪の心配がないからありがたいですしねぇ。




<参考情報>

*料理旅館「木村屋」:公式サイト

住所:兵庫県南あわじ市沼島899

電話:0799-57-0010


 灘土生港と沼島を結ぶ渡船の時刻表は、木村屋さんのサイト内「当館へのアクセス・ご案内」にあります。
 





宿を出て9時50分の船で淡路島へ。




帰り道も港の前を走る県道76号線をずっと走って洲本まで。

そこからは国道28号線でまた海沿いを走ったんで、今回の小旅行で淡路島を一番外側で一周したことになりますねぇ。



国道で淡路島ICまできっちり地道だけ走って、高速へ。

そこからは来た時と同じルートでサクッと大阪まで戻りました。

カニの暴れ食いは出来たらシーズンに1回行きたいなぁと思います。

鱧づくしは毎年でなくてもええんですが、また何年かしたら来たいもんですわ。






*朝イチの体重:57.2kg(晩メシの〆にインスタントラーメンをしばいたけど楽勝)

*今月の休肝日:7日/19日中(前日までの休肝日日数をカウント)

 昨日は晩メシに白ワインをちょっぴり、夜にジントニ2杯。自分ではかなり節酒。(^^;)
 
 
posted by えて吉 at 15:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 旅先&遠出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
オッサン二人で海遊び(^^) 素敵ですね。

この夏の間に息子(園児)と二人で栃木から兵庫に車で帰省します。
運転長ぁ〜…しんどぉ〜…とふてくされ気味だったのですが、
この記事を読んで「車で家族旅行に行く」という気分になり、楽しみになってきました。

私も途中で一泊して、美味しいもの食べます!
そして実家に着いたら親のお金でハモを楽しもう、と考えちゃいました(笑
Posted by 茜 at 2011年07月21日 16:18
茜さんへ

> オッサン二人で海遊び(^^) 素敵ですね。

 はた目には変なヤツらでしたが気持ちよかったんでヨシってことに。(^^;)

> この記事を読んで「車で家族旅行に行く」という気分になり、楽しみになってきました。

 かなりの距離を小さな子供さんと2人だけだとなにかと大変でしょうね。
 
 少しでも楽しみながら、安全運転してくださいね。

> そして実家に着いたら親のお金でハモを楽しもう、と考えちゃいました(笑

 実家の皆さんと、しっかり鱧を楽しんでくださいね。
Posted by えて吉 at 2011年07月22日 09:19
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