2011年05月01日

初めて「皮付きたけのこ」の下茹でからやって「若竹煮」

竹の子って春は特に非常にポピュラーな食材やと思うんですが、生の皮付き竹の子の下茹でからやるのは初めてだと思います。

たけのこ自体にはそれなりに好感を抱いてるんですが、なかなか機会がなかったんです。

まず、皮付きタケノコでもスーパーやその辺の八百屋に並んでるヤツは掘ってからどれくらい時間が経ってるか分からんから全く信用出来ず。

エグミのある竹の子なんか食べたないから、なんぼあく抜きをやればええと言われても自分ではやる気になりませんでした。

ドライブ先なんかで産直市とか道の駅に寄ると朝堀の竹の子なんてモンに出会うことがあります。

昨日の朝堀かも?ってな意地の悪い見方はせんとしても、遠方やと買うてから帰るまでに時間が掛かるし、ドライブで疲れた時に即下茹でするのもなぁ・・・・と、やっぱりパス。

そしてそもそも竹の子1本丸ごとってのは多すぎるんですよねぇ。

2人暮らしの時でさえ、多すぎるなぁと思ってたんで、1人になった今なんか確実に持て余すなぁと。




そんな未経験の竹の子の下処理をやることになったのは、21日のことです。

アパートに入ろうとしたらちょうど宅配便のおっちゃんが来たんで、先に行かせてやりました。

階段を上がっていくとちょうどうちの向かえの家に何かが届いてました。

その部屋の人に会釈してから部屋に引っ込んで料理をしてるとしばらくして玄関の呼び鈴がピンポーンとなりました。

向かえの部屋の奥さんが


 「実家から届いたんで、どうぞ」


って、竹の子をお裾分けしてくれたんです。

まさか、届いたところを目撃したから”しょうことなしに”くれたんやとないと思いますが・・・・。






アパートの向かいの人に貰った「皮付き竹の子」

*初めて下茹でからやることになった「皮付き竹の子」





とりあえず料理の続きをやって、その日の晩ご飯を済ませてから下茹でに掛かることに。

タケノコの下茹での仕方って、よく米ぬかと一緒に炊くと聞きますが、そんなもんは手元にナシ。

翌日まで待って米ぬかを買うてから茹でたんじゃアクが出てそう。

米ぬかなしで下茹でする方法を捜すと米のとぎ汁でもええというのを発見。

まだ冷凍ご飯のスットクがあるんで米を研ぐ訳にも行かず、とぎ汁も無し。


ふろふき大根を一番丁寧に作るときに、米のとぎ汁の代りに生の米を使ったことがあるんで、その方法を応用することに。


竹の子が丸々入る鍋は台所にはなかったんで、屋根裏収納から寸胴を取り出してそれを使うことに。

普通の家庭やとタケノコが丸々入るような大きな鍋をどこでも持ってるんでしょうか・・・・。

タケノコの先ッちょを斜めに切り落として断面から縦に包丁を入れてやりました。


米糠の代りに米と丸のままのタケノコを鍋に入れて火に掛けました。

タケノコがちゃんとお湯に浸かるように落としぶたをしようとしたんですが、ステンレスのサイズが変わる落し蓋では軽すぎて脇から鍋の底に落ちてしまいました。

仕方なくタケノコが鍋の直径より長かったんで、上から無理矢理押し込んで鍋につっかえて浮かんようにしてやりました。




下ごしらえを始めてから手元のプロ向けっぽい料理の本をチェックするとタケノコの処理の項目がありました。

それによると米のとぎ汁以外にも、米や炊いたご飯を加えるって言う処理方法が載ってました。

その本によると下茹で時間は5〜6時間とか書いてあってびっくり。

ネット上なんかじゃもっと短時間やったんですよねぇ。

5時間も茹でると寝る時間が遅くなるんで3時間ちょっと茹でて、ヨシとしときました。

ネット上の情報でも、下茹でのポイントとして、茹で終わったら茹で汁ごとそのまま一晩置けとあったんでそれに従って朝まで放置。

さらに料理書には一晩置いたら、タケノコを水洗いしてから新しい水に一晩浸けて晒せとあったんでその通りに。



というわけで、翌日は水に浸けるだけで過ぎて、作業を始めて3日目の23日にやっと仕上げの料理に掛かりました。

昆布とかつお節で出汁を引いたんですが、まず昆布を水に浸ける時間が長すぎてネバネバの沈殿物が出てしまいました。
 *ちょっとPS3のゲームに熱中してる間に時間が経ってしまったんです。(^^;)
 
そのままでやって仕上げがブサイクやと嫌なんで、ワイヤーで出来たカゴ(ザル?)にキッチンペーパーを引いてそこで漉すことに。

最後はキッチンペーパーの目が詰まってたんで、袋状に閉じて手でじっくり絞り出してやりました。
今回は竹の子自体の風味を生かしたかったんで、あんまりアホほどかつお節を使わず、やや控えめであっさり目の出汁にしました。

出汁に味醂と日本酒を少々足してだけで味を付けてない出汁で竹の子を30分ほど炊いてから、色が付かない程度、ごく少量の薄口醤油、塩を加えて味付け。

今回は和食の料理屋の炊き合わせに出るような薄味で上品な仕上がりを目指しました。

塩蔵の若布を戻して刻んでおいたヤツを最後に加えて数分炊いたら出来上がり。

冷めるまでしばらく置いて、さっそく味見がてら頂くことに。







初めて筍の下茹でからやって作った「若竹煮」

*始めて竹の子の下茹でからやって作った「若竹煮」

まず竹の子の「あく」ですが、ほぼ感じなかったんで下処理は成功かと。

エグミなんかは全く感じないんですが、竹の子がウリのお店なんかで食べる透明感のあるヤツと較べるとほんの僅かアクがあるような、ないような。

ゼロではなかったかもしれませんが、全く気になるレベルじゃなかったんで余裕で「合格」ってことにしておきました。

味付けの方は、自分が狙ったヤツよりほんのちょっとだけ味が付きすぎてました。

この若竹煮をやる3日ほど前にいつもの割烹で竹の子とふきの炊き合わせが出てたんです。

その竹の子を食べながら、


「ものすごく薄味やけどちゃんと味はあって、美味しいなぁ」


「なんぼ回数を食べてもこの薄味には自分ではようせんなぁ・・・」


なんてことを考えたばかりでした。


食べたばかりやったんで、そのイメージを狙って味付けしたんですが、その狙いよりほんのちょっと味が付いたというだけです。


普通に食べたら十分に薄味にはなってたんで、それなりに満足でしたけどね。

実際、味見をして貰おうとお裾分けした実家のオカンは「ちょっと味が薄かった」って言うてましたからねぇ。







というわけで、始めての竹の子料理はまずまずええ出来やったと思います。(^^)

下茹でした竹の子はまだ余ってたんで、若竹煮と一緒に半分ほどは実家にお裾分けしました。











この日はまず若竹煮だけを単品食い。







そして、昼間の残りモンで後一品こんなもんを食べました。











残り物の炸醤麺のあんと木綿豆腐で「中華グラタン」
*炸醤麺のあんと木綿豆腐で「中華風グラタン」


この日の昼は大好物の炸醤麺ライスをシバいてました。

今は炸醤麺のあんを完成品ではなく、具だけ炒めたトコで冷凍してるんですが、食べるときにスープにして味噌を溶いてから仕上げると分量が多めになりがち。

この日もちょっと多めに作りすぎて余ってたしまったんです。

それを利用してこれまた余ってた木綿豆腐を耐熱に並べた上から掛けてチーズを散らして焼いてやりました。

完全に中華の味やけどチーズともよう合うてましたし、これに赤ワインをやるとなかなかええ感じでした。

というわけで、若竹煮と変なグラタンというけったいな組み合わせの晩ご飯となりました。

夜は控えたんで、昼はがっつりでしたが翌日の体重に問題なくて良かったですわ。





今日から5月ですねぇ。いつもなら銀行回りに行くトコですが、今日は日曜日。

その上使ってる地銀がシステムメンテなんかで3日間ほど休むんで生活費を下ろすんはGW明けになりそうですわ。

とりあえずはタンス貯金で立て替えておくとします。


*朝イチの体重:57.4kg(ヨッシャ、理想値!!)


posted by えて吉 at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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