夏の炎天下に屋根のない車に乗るキツさを体験して頂いたお代官さまから、私が「冬は意外なほどキツくない」っていう言葉に
「”冬のえて吉号”を体験したるから、カキオコ食いに行くぞー」
とのお誘いに喜んで運転手をさせていただくことに。
11月に入ってすぐ日程が決まり22日に行くことになりました。
当日の一週間前くらいから天気予報を注意してると、悔しいことに前後はええ天気やのに当日だけは高い確率で雨。
ishさんも晴れ男やっていうし、私も晴れ男のつもりなんでなんとか予報がズレてくれんかと祈ってました。
「晴れろ、晴れろ」と念じてたんですが、結局ギリギリになっても午前、午後とも降水確率は7〜80%の高さだったと思います。
雨の中、行くのはイマイチかと思い前々日だったかにお伺いを立てました。
・雨になりそうだから日程を変更しますか?
・雨でも行く場合、ロードスターは狭いんでアルファードにしましょうか?
ってな内容でメールしたんです。
で、その返信は「日程はそのまま」、「車もえて吉号でええ」という意外なモンでした。
当日は5時に目覚ましを掛けてたんですが、明け方にトイレに行きたくて目が覚めました。
まだ夜中やと思ってたんで、寝直すつもりやったんですが布団に戻ってから時計を見るともう4時45分でした。
そこから2度寝したんでは寝過ごす可能性があったんで、起きることに。
寝るつもりやったのに起きたのが悪かったのは、この日は一日中眠かったですわ。
5時45分頃に大阪を出発していつものように国道45号線で神戸の兵庫駅前に向かいました。
待ち合わせ時間の7時半より15分ほど早くついただけやったんで、理想的でした。
神戸から日生まで高速を使うか地道にするかはお代官さまにお任せしたんですが、事前に「下道で行こう」と言うて頂きました。
時間はかかりますが、高速はオモロないので地道でノンビリ行けてありがたかったですわ。
ルート的には兵庫駅前から国道2号線で西明石まで走って、標識に従って国道250号線へ。
あとは、ひたすらこの国道を辿れば日生に着くって言う分かりやすさ。
前半は都市の郊外を走る幹線道って感じでそんなにオモロくないんですが、後半の海沿いはカーブが続く区間もあってちょっと気分良かったですわ。
途中コンビニでトイレ休憩を挟んで、龍野市の御津町で新しい道の駅を発見。
お代官さまとの夏のドライブでは片っ端から道の駅に寄ったんですが、どこも変わり映えせずガッカリでした。
私1人のドライブでもここ何ヶ月か色んな道の駅に寄ってるんですがやっぱりどこも大して面白くなかったんです。
それでも一応チェックしとくかと「道の駅みつ」ってとこに寄ってみました。
駐車場に入った感じではあんまり活気が無く、トイレと自販機くらいだけの施設かと感じました。
でも、この道の駅が予想以上に良かったんです。
物販コーナーに置いてる商品のかなりの部分が地元産や地元の名産品関係でした。
まったく違う地方の商品を仕入れて並べるだけの道の駅が多いんで、好印象でした。
近隣の生産者の名前入りの農産物もなかなか安くて産地で買う値打ちを実感出来るような値付け。
海産物もそこそこ置いてて、単なる生魚だけやなくて活魚もありました。
食事コーナーもしょうもないうどんやカレー程度のところが多いのに、地元の海産物を使ったメニューが多くて、この時期は牡蛎のひつまぶしとか大名にゅうめんなんていう面白そうな料理がありました。
外のテラスでバーベキューが出来たりもするんで近所だったらこの道の駅を目的に来るなんてこともありそうでした。
いつもはほとんど買いモンをしなかったんですが、面白くて値段も安い麺とこれまた非常に安い干し椎茸の2つを買いました。
帰り道にもちょうど眠くなってたんで、ここに寄り休憩。
その時ishさんが食べてはったトマトソフトクリームを一口味見させてもうたら非常に旨かったですわ。
色んなトコに運営者のやる気を感じたんでおすすめの道の駅でした。
御津の後、相生でも道の駅「海の駅あいおい白龍城」に寄りましたが腹が減りまくってたのでこっちはサクッと退散。
二人とも腹が減ってたまらん状態で日生を目指しました。
目的のお好み焼き屋「もりした」は11時開店やったんですが、日生の街に着いたのは11時過ぎだったでしょうか・・・。
いつもは車を駐車場に止めてから歩いてカキオコ屋へ移動するんですが、お代官さまから
「店に駐車場あったんちゃうか?とりあえず、店の前へ行ってみぃー」
とのご指示があり、たしかこの角やったやろうと「役場」の手間を右折。
すると見事に店の横の建物の前に1台分だけ駐車スペースが空いてました。
ロスタイムなしでお店に入ることになりましたが、平日の月曜日やからきっと店は空いてるやろうと思ってたのに、昼前にしてすでにカウンターはほぼ一杯。
2席だけ空いてたんですが、他のテーブルの人も待ってるようだったんで様子を伺ってるとお店の女将さんから
「順番に鉄板前に案内しますので、テーブル席で待って下さい」
とのことでした。
ishさんも私も「お好み焼きは鉄板から直接てこで食べる派」なんで、もしテーブル席やったら待ってでも鉄板前に座ろうと思ってたんです。
前回行った時は、確かにテーブルでお皿から箸で食べてる人を見たんですが、今回はシステムが違ってて良かったですわ。
鉄板前の席は9席しかないから、待つ時間は延びるでしょうが個人的にはありがたかったですわ。
私らが入ってしばらく待ってると先客が食事を終えて、鉄板前に移動。
その後、ぞくぞくとお客さんが来てすぐにテーブル席も一杯になり、それ以後は諦めた人も多かったですわ。
ishさんが直接、車で店の前まで行ってみろって言うてくれはれへんかったらえらい待たされるトコでした。
さて、鉄板の前に座るとカキオコ作りの作業をじっくり観察することに。
作り方を見るのは楽しいんですが、腹が減りまくってると「早よ焼けろー」って焦ってしまいますね。(^^;)
*「もりした」では先に牡蛎を焼いてからお好み焼きへ
1人分の牡蛎を鉄板に置いたら、重なったりしないようにキチッと並べてはりました。
牡蛎の裏表を焼いてからお好み焼きの上に乗せるのが「もりした」の焼き方。
他の店だと手づかみでドカッと牡蛎を入れるんで、最初はちょっと牡蛎の量が少なく感じました。
ただ、今まで何回か食べた日生の牡蛎は小ぶりのイメージやのにえらく大きく感じました。
ご主人によると今年の牡蛎はだいぶ大きめやとのことでした。
焼いてもあんまり縮まないのが日生の特長やとは、以前に聞きました。
*牡蛎と豚を入れるのももりした流
女将さん曰く、「牡蛎と豚は良く合う」から入れてるんやそうです。
この後、上からたっぷりめにゆるい粉を掛けるんですが、ここからも非常にじっくり焼いてはりました。
「もりした」は都会のイキった鉄板焼き屋ともまた違うんですが、他のカキオコの店と較べると全てが丁寧に感じます。
どう焼いて、どう食べるのが一番旨いかを一生懸命に考えた上でお客さんに提供しようとしてはる気がします。
ここを含めて4軒しか行ってないんで、あんまり大きなことは言えませんが料理としての完成度はもりしたが抜け出してる印象です。
個人的には前回行った「浜屋」ような昔ながらの庶民的な?焼き方の店も好きなんですが、単純に美味しいモノだけが食べたければもりしたがオススメですわ。
*ちなみに「浜屋」は批判的な意見も多い店ですので、ご注意を。
*出来上がった「カキオコ」をまずは醤油味で
初めてのお客さんかと確認の上、お店のおすすめの食べ方は半分に切って、醤油味とソース味の両方を試すことやと説明されます。
前に食べた時も両方が旨かったので、今回もおすすめに従いました。
「初めはそのままで、次に一味と山椒をそれぞれ、あとはお好きな食べ方で」
と、大将は丁寧な説明やけど押しつけすぎない説明をしてくれはりました。
私はちょいと山椒を振ったんが好みでした。
地元の人でしょうか常連っぽいグループの1人は「醤油のみ」を選んでましたが、それも納得出来る美味しさがありました。
*残り半分はソースで食べた「カキオコ」
大将は、まず醤油を味わうためでしょうが、しばらくしてからソースを塗って横に置いてくれました。
牡蛎はお好み焼きが焼き上がっても全然縮んだって感じがなく、プリプリのまんま。
そのへんのスーパーで買う牡蛎やと特有のニオイがすることがありますが、そんなもんも全くなし。
鉄板に接してる面がごく薄くパリッとした食感が出て、なんとも言えん食感。
広島焼きほどキャベツたっぷりでネットリではないですが、大阪式の混ぜ焼きとは違いキャベツがとろけて全体が一体化してたまりませんでしたわ。
醤油味も旨いんですが、ソースモン好きとしてはやっぱり両方味わいたいですねぇ。
牡蛎のサイズは大きいけど粒数はすくなく感じたんですが、食べてみると全く不足はなかったですわ。
どこ食べても牡蛎が入ってる気がしたので、牡蛎大盛り(1200円)もありましたがノーマル(1000円)で充分でした。
ただ、どっちの味も旨いんですが、旨いだけに半分だと両方をもうちょっと食べたいって気分になってしまいました。
このお店1軒で我慢するなら、最初にソース味を1枚、続いて醤油味を1枚ってな食べ方も良さそうでした。
*日生のカキオコ屋「もりした」の店構え
<参考>
*お好み焼き「もりした」:食べログ
住所:岡山県備前市日生町日生630−2
電話:0869−72−1110
営業:11:00〜23:00
定休:木曜日
「もりした」でカキオコを堪能したら、五味の市近くに車を移動して歩きでポテポテと移動。
天気予報は悪かったですが、振っても小雨ていどやったんで散歩?も全然苦になりませんでしたわ。
日生の名物は「カキオコ」やけど、ここまで来たらもう1個シバいときたいのがタイトルにも書いた「山東水餃大王」です。
「浜屋」や「ほり」が並ぶカキオコストリートを抜け、ほとんど店の開いてない商店街を抜けた先にあります。
浜屋はそうでもなかったですが、ほりは店の外にも数人のお客さんが並んでました。
*怪しげな「山東水餃大王」の店構え
カキオコを置いてる店の繁盛とは違い、こちらのお店には先客なし、後客?もなし。
カキオコ協会?は無理でも、町の観光協会はこのお店もPRしたらええのにと思いますなぁ。
この店は繁忙期の12月は店での飲食は休業して、持ち帰りと通販専門になるんやから知ってる人にとっちゃかなりええ店ってことでしょう。
*お代官さま12月やと水餃子が食べられへんから、天気が悪そうでも変更しはれへんかったんです。
カキオコ目当ての観光客のほとんどは全然ココのことを知らんと素通りしてる気がしますわ。
まぁ、私が歩きながらお代官さまに
「カキオコ客っぽい人らに、店のこと耳打ちしたったらどないでしょ?」
なんてことを言うと、お代官さまは
「あほか、そないなことして行列出来たらオレらが困るやろ!!」
って言うてはったんで、たしかに隠れた名店でおってくれた方がありがたいですけどね。
店に入ると奥から女の人が1人出て来はったんで、水餃子を4人前注文しました。
数分待つと久しぶりの水餃子が登場。
去年の暮れにマレーシア人の子を日生に連れてきた時は食べてないんで、けっこう久しぶりでした。
*山東水餃大王の水餃子2人前
1人前が8個で420円それを1人あたり2人前ずつ頼みました。
熱々を口に含むとジュワッと肉汁があふれます。
黄ニラを使ってるのが特徴やそうですが、干しエビの香りもしっかり効いてました。
「もりした」でお好み焼きを1枚食べた後やけど、あっさりしてるから2人前がペロッと腹に納まりました。
ishさんはご家族のお土産にと冷凍のヤツを買うてはりましたが、興味ある方は上で張ったのと同じリンクですが、コチラから買えますのでどうぞ。
*お店からなんかもうて宣伝してる訳やないですよ。(^^;)
カキオコと水餃子2人前できっちりお腹一杯になりました。
そこからは来る時と同じルートでダラダラと神戸に戻りました。兵庫駅近くに着いたのが6時半頃でした。
そこからも私は地道で大阪に帰り、帰宅したのが8時3分。
この日の走行距離は310kmほどで距離は大したこと無いし、ルートも特に問題なしでしたが、昼からはずっと雨やったん疲れましたね。
特に最後3時間くらいは雨の夜の運転になったんで、ぐっと疲れが大きくなりましたわ。
冬場に屋根なしで走るなんて、気ぃ狂とるって思われるかもしれませんが、またいつかお代官さまにはええ天気の日にお乗りいただきたいもんです。
オカシイですなぁ・・・・。昨日ツレ夫婦からマンガの「ワンピース」を借りてきてるんで、サクッと更新て続きを読もうと思ッてたのに、やっぱりけっこう時間が掛かってしまいました。(^^;)
*朝イチの体重:58.0kg(ギリギリやから、今日は気ぃつけよ)
<後日 追加>
ご一緒させてもらったishさんの記事が上がってたので、リンクを張っておきます。
*foodish:”雑”食記:もりしたでカキオコ〜2年ぶりの日生(1)
そうですねカキオコのシーズンですね。もりしたさん美味しそうですね。
久しぶりに食べたくなりました。
こちらの餃子は私が高校生のときはすでにあって
なんとなく
あやしい感じで気にはなっても行けなかったです。
先日、沖縄から帰ってきました。暑いくらいの沖縄。オリオンが美味しかったです。
こんにちは。
> そうですねカキオコのシーズンですね。もりしたさん美味しそうですね。
非常に丁寧に作ってはって私はたいへん満足しました。
> あやしい感じで気にはなっても行けなかったです。
見た目は怪しいですが、水餃子はかなり気に入ってます。
暑いくらいの沖縄で飲むビールは美味しいでしょうねぇ。