2010年11月18日

ついに泊まりでカニを堪能@香住町柴山の「甲羅戯」

今週の月・火と出かけてきたかに食い旅行の模様をごく簡単にご紹介します。

香住町の柴山駅のすぐ前に立つ旅館「甲羅戯(HP)」には今まで昼食を食べに日帰りで2回行ってます。

一度目は身内で、2度目はお代官さまと東の姉御さまと行って、カニを堪能しました。

ランチの場合は、11時から2時までで食後に温泉に入ることも出来ます。

お風呂に入って毎回思ったのが、泊まりで来てゆっくりしたいなぁという願い。

宿に着いてまず温泉に浸かってゆっくりしてから、晩メシでカニを食べてそのまま部屋に戻って眠れたらもっとご機嫌やろうなぁと思ってました。

私の場合、運転手役があるから好きな日本酒を堪能する訳にも行かず、最初にビールをちょろっと舐める程度でしたから余計に泊まりたかったんです。(^^;)



そこで残暑が終わった頃から実家のオカンに話を持ちかけて、泊まりで行こうと焚きつけてました。

親父もカニ好きなこともあって、けっこう乗り気になり日程を調整。

妹一家は姪っ子2号がまだ生まれて1ヶ月ほどやから無理ってことで、今回は3人で行くことに。

ゴルフに行きまくって忙しい親父の予定を押えられた11月1日に即、宿へ電話しました。

解禁(11/6)から間もない15、16日の月・火で予約することに。

予約はサクッと取れましたが、平日やから空いてるやろうと思ってたのは甘くて当日はほぼ満室になってました。




当日は朝の9時に親父らを拾う予定でしたが、ワクワクして早いこと出発準備が完了。

実家に電話すると予想通り二人も用意出来て待ってるっていうんで、30分ほど予定を繰り上げて出発することに。

オカンは親父のクラウンで行こうって言うてたんですが、私がアルファードの方が広々してるからと押し切って車を出しました。

行きは親父の意見で高速を使って素直に行くことに。

阪神高速から中国道に入って、播但連絡道へ。

お代官さまや姉御さまと行った時は、播但道への分岐を見落としたので、今回は慎重に走りました。

今回はチョンボなしでちゃんと播但道へ入りましたが、他の高速の接続より表示なんかが小さく感じましたねぇ。
 *チョンボの言い訳ではないですが・・・・。
 


毎度のお約束のようですが、朝来サービスエリアは物販が充実してるんで立ち寄ってしばらく休憩。

和田山で高速を降りたら国道9号線に入って鳥取方面へ。

今回の小旅行はあくまでも蟹がメインなんで、宿までの途中ではなんも予定を決めてませんでした。

朝来SAで観光案内を眺めてて、オカンが見つけた但馬大仏とか言うモンを見に行くことに。

「長楽寺(HP)」とかいうトコでしたが、村岡の集落を越えて県道4号に入りさらに脇道に入ったあたりで親父が

 「お前(オカン)と前に行ったとこやで」
 
 「相互タクシーのおっさんが立てた新品の寺やん」

って、言いだしたんです。

そしたらオカンも思い出したようで、「全部ピカピカの出来たてのトコやったなぁ」と。

歴史はあるにしても、現実的にはつい最近に再建されたような寺は興味ないなぁってことで、丘の上まで上がりましたがそのままスルー。

親父ももうちょっと早よ言うてくれたらええのに・・・・。



ちょうど寺の下を通る県道4号線が香住町への近道やったんで、そのまま宿に向かうことに。


みんなの腹が減りだしてるのに、県道沿いには全然店がなく、このままやられるかもと思ったあたりで道の駅を発見。

道の駅「あゆの里矢田川(HP)」には食堂があったんで、無事昼メシにありつけました。

あまごや鮎が売りらしく、親父は1400円くらいの一番豪勢な矢田川定食だったかをチョイス。

オカンは釜飯定食、私はカモ鍋定食を選びました。

親父のヤツはまずまずでしたが、オカンのは釜飯は旨いけどそれオンリーは寂しく、煮物のおかずくらい欲しいなぁとの感想。

私のはだしの鴨鍋を予想したら、水炊きでポン酢で食べるヤツ。

水炊きをおかずに飯を食うってのは、私には「ナシ」な食べ方。

小鍋だけをまず食べて、卓上にあったふりかけでご飯をやっつけましたがちとヤラレました。

頼んだ時は量が多すぎたら困ると思いましたが、全然足らんくらいやったんでそこだけは良かったですわ。
 *昼メシは量を抑えるってのが、いつものパターンですから。
 





甲羅戯のホームページではよう見つけずに、前日に電話してチェックインとチェックアウトの時間を確認しました。

チェックインが2時と聞いてたんですが、車が宿の駐車場に滑り込んだのが1時58分で。

車を降りたのがジャスト2時やったんで、まさにチェックイン時刻にドンピシャでした。



宿の人に到着を告げると、まだ部屋の掃除が終わってないからロビーでちょっと待ってくれと言われました。

で、その時に確認するとチェックインは3時やと。

後で部屋にあったら宿の案内にも3時とあったんで、どうやらスタッフが間違うた時間を私に教えたようでした。

でも、チェックイン前にもかかわらず、15分ほどで部屋に案内してくれたんで、ちょっと負担を掛けたかもしれませんね。



部屋に荷物を置いたらさっそくお風呂へ。

こぢんまりした風呂なんで他のお客さんで混む前に向かったんですが、後から1人入って来はっただけなんで充分ゆったり出来ました。

今回のドライブは距離的には大したこと無いですが、やっぱり運転のあとの風呂はええですねぇ。

湯に入った途端に自然とうなり声?が出てしまいました。


で、風呂上がりは「このための泊まり」とばかりにさっそくビールを。

部屋の冷蔵庫の中瓶は750円で、風呂前の自販機の缶ビール(500ml)は500円。

ちょっとせこくなって、風呂まで買いに戻ってしまいました。


親父は昨日イベント事で昼の12時から夜まで飲んでたそうで、二日酔い気味。

コップに1杯だけ注いでやったら「ビールが苦げぇ〜」と呟いとりました。

ビールは一旦1本だけで我慢して、テレビで大相撲を眺めながらのんびり。

5時になったらもう1本だけ開けて、メシを待ってました。

6時からの食事にしてあったんですが、5時40分頃に部屋の電話が鳴って、もう用意出来たからいつでもどうぞと。

本や雑誌を見てる親父らを相撲につき合わせるのも悪くて、私はすぐ行こうかと言うたんですが相撲を見てからでええんちゃうかと。


どうせ白鵬が連勝を伸ばすやろう思ってたんですが、稀勢の里に負けて連勝が63で止まる場面を見られたんで早よ行かんで良かったですわ。(^^;)

白鵬のことは特に嫌ってませんし、外人が双葉山の記録を破るのにも抵抗感はナシ。

でも、強すぎる横綱1人が勝ちっぱなしってのがオモロなかったんで、負けてくれて思わず喜んでしまいました。



ええ取り組みが見られたんで、気分良く食事どころへ。



なんのイベントもない旅行前半でこんだけ行数を稼いだら充分でしょう、こっからはサクッと食べたモンをご紹介します。




今回も脇役になってしまった「お造り」

*エビとイカの刺身

これ以外にもずくと巻き貝の炊いたヤツが居てましたが、大量のカニを前にすると申し訳ないけど完全な脇役になってしまいました。

ちなみにこの正体不明のえびは仲居さんが「殻を剥きましょうか?」って言うてくれました。

そこまでしてもうたら悪いとおもって断ったんですが、ごっつぅ剥きにくかったです。

みなさんには、素直に仲居さんに剥いてもらうようオススメしておきます。(^^;)




甲羅戯名物?熱燗で堪能した「カニ味噌と生白菜」

*甲羅戯の名物?「カニ味噌と生白菜」

白菜を生で食べるって違和感があるんですが、ここの白菜はサラダみたいに食べられますね。

最初に瓶ビールを貰うと同時に熱燗も注文。

宿泊する値打ちを生かして、「カニ味噌っちゅうたら、そらやっぱり日本酒やろう」と思いながらしっかり楽しませて貰いました。

オカンはカニ味噌が食べられへんので親父と山分けでした。(^^)




3度目にして初めて試した「茹でがに」

*3度目にして初めて試した「茹でガニ」

今までの2回は一番安い「さざ波プラン」というのを選んでました。
 *昼食:10500円、1泊2食付き18900円(3人の場合)

量的にも充分やと思ってたんですが、そのプランでは茹でガニはナシ。

松葉かにの捕獲高が日本一っていう柴山港のそば食べる「茹でがに」はどんな味やろうと気になってたんです。

さざ波の一つ上の「白波プラン」は二人に1枚の茹でガニが付くんで今回は二人分だけそっちで申し込みました。
 *昼食:12500円、1泊2食付き20950円(3人の場合)
 
カニの甲羅は、半分ほどカニ味噌を食べたら、お酒を注いで卓上コンロで沸かして甲羅酒にどうぞってことでした。

結果的には親父がズズッと味噌と水気ごと食べきったんで、甲羅酒はナシで、1合サービスやった酒は冷やで飲みましたが・・・・。


ずっと気になってた茹でガニですが、このあとご紹介する他の食べ方と較べると、一番インパクトなかったですわ。

足の大きさもやや細くて、中の身も特別プリプリしてる訳ではなく、大阪のかに道楽なんかでごく普通に食べられる茹でガニっぽかったですわ。


うちの家族はだれも大食いではないし、他の食べ方でも余るほどカニが出るんで、次回から「茹でガニはパス」というのが結論でした。





刺身も鍋もオッケーの「生ガニ」

*刺身も鍋も共用の「生がに」

3回目やから驚きませんが、刺身でそのまま食べられるヤツを鍋に使うってのは贅沢な気分になります。

ちなみうちはだれもかに刺しが好きじゃないんで、全部鍋で食べましたけどね。

このかにを食べると日本海側までわざわざ来た甲斐を感じますねぇ。

生でも火を入れても殻からスルッと離れるのってやっぱり鮮度ええんでしょうね。

身自体に甘みがあって、ふっくらしてるのがたまりませんでした。

私の写真ではあんまりボリューム感がないんですが、これだけでもかなりの量でした。

ちなみにカニ以外の野菜なんかはチラッと写ってますが、別の大皿にたっぷり乗ってました。

酒を飲まんオカンは、食べるペースが速いしすぐ腹を膨らませるんで



「野菜は食わんでええ、まずはカニばっかり食べろ」



「食べにくいトコは、オレらが食べるから食いやすい足から食べろ」




って言うてやったんでかなり贅沢な食べ方をしてましたわ。



甲羅戯の鍋の食べ方は「かにすき」ではなく「かにちり」。

ポン酢もこだわってはるそうで、確かに美味しいんで文句はないんです。

でも私はかに鍋をやるとして、どれを選ぶかと言われれば間違いなく「かにすき」。

かにの身ぃ自体の優しい味わいを楽しむならあっさりしたすき鍋のだしの方が断然好みなんです。

これだけ美味しい蟹やから、「かにすき」も選べたらなぁって言うのがかなわない願いですな。
 *ポン酢も旨いからか、かにすきに出してくれるとベストかと。
 








鍋を食べ出して、ほどなくもう一つの大モンが登場しました。







香りがたまらん「焼きがに」

*香りがたまらん「焼きがに」

法楽焼きにして出すのが甲羅戯のスタイル。

毎度のことですが、こいつが登場するだけで部屋中が香ばしいかにの香りに満たされました。

冷めると身ぃが離れにくくなるそうなんで、鍋の方は一旦中断して、焼きがにを集中攻撃。

これもオカンには食べにくい胴体(仲居さんは”箱”と呼んではりました)は食べんでええからと足を集中的に食べさせてやりました。





よく「人はかにを食べると無口になる」って言いますが、それだけじゃなくて食べるのに忙しくて飲むのも忘れるって感じでした。

普通の会席料理なんかと違って、かにの身をせせるのに両手を使ってるから、杯に手が伸びにくかったですわ。

せっかく泊まるんやから好きなだけ飲んだろうと思ってましたが、他の旅行の時より少なかった気がします。



全体をあらかた食べたら、鍋に残ってた具をすくって、お待ちかねの雑炊タイム。

そっちは写真を撮るのを忘れたんですが、かにの箱やら細い足やらがまだ余ってました。

その身を取り出して雑炊に入れようと思ってたんですが、宿のスタッフが一旦下げてぜんぶ身ぃを取り出してくれたんです。

中皿にこんもりと山になった身ぃだけを雑炊の上からドバッと投入。

米とかにの身が1:1ってな、むちゃくちゃ贅沢なかに雑炊を堪能しました。





「食った、食った、あー幸せぇ〜」と、食事を終えたら部屋に上がるだけで済むんですよねぇ・・・。


泊まってみて実感しましたが、日帰りと較べたらご機嫌度は5倍ほどになりますなぁ。

日帰りってのは、自分の中ではあくまでも「ドライブ」なんですが、同じ場所でも泊まれば「旅行」。

食事の前後に風呂に入ったり、部屋で特に何をするでもなく「のんびりする」ってのがあるとないとでは満足感が全然ちゃうんで今回は値打ちがありましたわ。





かには大好きですが、贅沢品なんで年に何回も食べたいとは言いません。

でも、年に1回食べられると嬉しいですねぇ。

来年は姪っ子2号も本人がかにを食べるかは別にして、一緒に行けるようになってるでしょう。

どうせならみんなでまた泊まりに行きたいものです。




<参考>
*三吉◆かに楽座 甲羅戯:公式サイト

住所:兵庫県美方郡香美町香住区浦上312−1
電話:0796−37−0345




*朝イチの体重:57.6kg(昼しっかりで、夜も飯モンで〆たから、やや増えたか。)
 
 
posted by えて吉 at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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