2010年10月28日

後半は個人的な趣味で 第19回讃岐うどん巡り その3

ずいぶ記事のアップに時間が掛かってしまってますが、この記事でうどん巡りの紹介を終えてしまう気持ちで書き始めます。

初めから読みたいって方は、その1その2がありますので、リンク先からご覧下さい。

前半3軒は、「彦江」→「たむら」→「山越」という、初めてうどん巡りをやる人のようなコースになってしまいました。

しかし、全てが有名店ばかりじゃ個人的には欲求不満が溜まってしまいます。

私は「旨いうどん」だけを食べに香川に行ってるんやないんです。

 ・なんでこんなとこで店をやろうと思うんや?ってな怪しい立地

 ・どうみてもうどん屋に見えん店構え

 ・何十年も前から変わってないやろうってな店の雰囲気

なんていう、うどんにまつわる諸々込みでの「香川で食べるうどん」を楽しみに行ってるんです。

その1の彦江のトコロで書きましたが、確かに彦江は全ての要素を備えたような名店です。

でも、根が飽き性な私は新しい発見がないと満足しないんですよねぇ・・・。


今回のうどん巡りに行くきっかけはmyblackmamaさんからのお誘いなんでmyblackmamaさんに楽しんでもらうのが大前提。

彦江はishさんを含めた3人ともが最後に食べておきたい1軒。

田村はmyblackmamaさんの再訪希望に合わせてチョイス。

山越は未訪のmyblackmamaさんに一度は食べて置いて貰うために。

最後に予定してる店もmyblackmamaさんとishさんに食べ貰う理由あり。



運転手としては4軒まで皆さん向けのチョイスしたんで、あと2軒は完全に個人的な希望で選ばせて貰うことにしました。

山越の後に向かう店はどうにも気になったんで玉売り専門のお店を選びました。

ishさんは私みたいな「そこで食べることに意義があり」ってなお店につき合ってくれるのが分かってるんで以前にも「橋本製麺所」にご一緒させてもうてます。

myblackmamaさんは、純粋にうどんとしての旨さを追求したいって方なんで、今まで遠慮してたんですが、もうボチボチ何軒かは私の好みにおつきあい頂いてもええやろうと勝手に判断。





さて、マクラはこんなモンにしてうどん巡りの続きに戻りましょう。



山越から出て国道377号に戻って左折。道なりに走って国道32号線に入ったら左折して金比羅さんの方面へ。

32号に入って、ほどなく現われるローソンの立つY字で国道を離れてました。

これが付け替え前の旧の(今も?)国道32号やと思うんですが、ちょっと自信がなかったんで


 「とりあえず、進んでみますわ。もし間違うてたらナビ使うことにします」


ってな事を言うたら、横のお代官さまから


 「それって根本的にナビの使い方間違うてるぞ」


ってなツッコミが入りました。

毎度のことですが、なんぼ目的地をナビに登録してあっても、自分の意識で走らんと気持ち悪いんですよねぇ。

っていうか、そもそも「ナビに案内させる」って発想が出て来ないんで、近くまで行って分からんかったら地図を見る代りにナビを使うっていう発想になるんです。(^^;)


結果的にはそのルートで合うてたんで問題なく金比羅さんの近所まで。

小川うどんの角を曲がれば勝手知ったる町営駐車場があるんで、サクッとそこに車を止めました。

すぐ歩きだすんやなくてまずはちびリュックに必要なモンを詰めました。

なんせ玉売り専門ってことは、なーんもないんで箸や器、調味料まで自分らで持って行かんとあきませんからね。

アイスボックスに入れてたモンやらをリュックに移して、自分のカメラもカバンからリュックへ。

準備が出来たらポテポテと歩いて目的地に向かいました。

駐車場から、通ってきた表の道まで出たら右折して、土讃線の踏切を渡ったら、琴平小学校の手前の左に曲がって小道へ。

少し歩くと目印の保育園と幼稚園の並ぶ角を発見。

そこから少し先でネット上の地図では道が途切れてる様子で、現地に行ってもどうも道はなさげ。

仕方ないので幼稚園トコを左に曲がって線路沿いに進むことに。

しばらく進むと別の道と交差してるようやったんで、おそらくそのへんが目的地やろう判断。






そこまで行けば、ネット上で別の方が訪ねた写真を見てたので、すぐ分かりましたがそれでも戸を開けるのには勇気が要りました。








製麺所なんかは有名店でもシステムがバラバラやから初めてでなくても多少緊張することがあります。


まぁ香川の人は親切なんで



 「すんません、どうやったらええですか?」


とでも聞けば気さくに教えてくれるんですけどね。



今回はそういう食べ方の流れが分からんってレベルの不安や無いんですわ。

店の扉を開けてもええんか?っていう不安を感じるのは久しぶりでした。











立地も店構えも怪しさ爆発の「天満」

*玉売り専門店「天満」の店構え

この店構えで、平気で戸開けられたら逆に危ないでしょ?

どうみて店屋には見えへんでしょ?

別にブログのネタになるように看板が写らんように撮ったりしてないんですよ。

当然ですが、屋号を示すような看板のたぐいは一切なし。

針の穴場系を捜す時の目印になる煙突もなければ、うどん玉を入れる蒸籠?を干してる様子もナシ。

ここまでうどん屋のヒントゼロってスゴイですわ。

って、記事を書いてて気づいたんですが写真の上の方にチラッと煙突が写ってますね。

現地ではキョロキョロ見回しても煙突が目に入ってませんでした。



知らんかったらこの家の前を100万回通っても、ここでうどんを買おうなんて思わんでしょ。

私が選んだ以上責任なんで、恐る恐る戸を開けてみると中はちゃんと製麺所らしいしつらえでした。

 *お代官さまんトコに中の様子がチラッと写ってますんで、興味ある方はリンク先をどうぞ。
 
お店はおとなしそうな年配の女性が1人でやってはるようでした。

1玉70円とのことで、持っていった使い捨ての紙の鉢にうどんを入れて貰いました。

写真に写ってるチャリンコの後ろ荷台に一旦鉢を並べて、お勘定。


店は村中の道路沿いなんで、どこで食べようかと思ってたらすぐ向かえに小さな小さな神社があって、そこにベンチがありました。







「天満」は玉売り専門なのでマイ丼を持参

*ベンチの上で持ってきたモンを店開き

家からは刻みネギ、麺ツユ、七味等を持って行ってました。

前回の橋村製麺所では最後まで迷った末にショウガをパスしたら、お代官さまに


 「オイ、ショウガはないんか?」

 
ってなことを言わせてしまうチョンボをしました。

そこで今度は朝イチですりおろしショウガを用意してちゃんと持って行きました。

そしてこれも前回の反省を生かしたんですが、茹で置きの麺やと多少ゴワつくんでペットボトルに水を入れて持って行きました。

その水をぶっかけて軽く麺をほぐして水を捨ててから麺つゆを掛けて頂くことに。





天満のうどんを水で洗って「ぶっかうどん」に

*天満のうどんを水で洗って「ぶっかけうどん」に

茹でた時間が分からんのですが、ある程度は時間が経ってるようでややうどんが弱ってるようには感じました。

ミッシリと詰まったような食感の麺でしたが、素晴らしく怪しい店構えの天満製麺所のうどんが食べられたんで私は満足でした。

myblackmamaさんにはイマイチやったかもしれませんが、「食べることに意義がある」を1軒入れられたんで嬉しかったですわ。



食べ終わってから、お代官さまは


 「これは湯がき直して食べる方が旨いやろうなぁ。次は湯を沸かせるようにしたらどうや?」


ってな、ムチャお言葉が・・・・。


確かに前のハイエースでは常にキャンプ道具積んでたから、発想としてはアリやと思えますが・・・。

しまいに「いりこだしで食べたい」とか「オプションも用意せぇ〜」なんて言葉が飛び出しそうで恐いですわ。




これで玉売り専門のトコに2回行った訳ですが、こういうお店でベストの状態を食べるのって難しいですねぇ。

天満に行ったのが12時過ぎで、もしかしたら昼ご飯に買いに来る人のために茹でたてがあるんちゃうかなんていう淡い望みも持ってたんですけどね。

せめてお店の女将さんに何時頃に来たら茹でたてが食べられるかって聞いとけば良かったですねぇ・・・・。

やっぱり一番確率が高いのは、店の開店時間すぐぐらいなんでしょうね。

まだ茹で上がってなかったらちょっと待てばええんですから。

<後日 追記>
myblackmamaさんの記事へのリンクを追加

*a spoonful of blues:えて吉さん、 ishさんと行く!第5回讃岐うどん巡り〜四軒目〜



純粋な製麺所を楽しんだら、来た道をまたぽてぽてと駐車場へ戻り次の店を目指します。

駐車場から県道に戻って左折したら、「榎井」の交差点で右折して国道319号線へ。

「買田東」の交差点を直進してそのまま国道32号線へ。

買田東の交差点を越えて、一つ目の信号を左折して、細い道に入ったらうどん屋探索モードに。


なにを考えてるのかこの日のたった2日前にも香川でうどんを食べてたお代官さま。

道中でへんなトコに「うどん」の幟を見かけたとかで、後で調べたらそれが今から向かううどん屋やったそうです。


私がどんな些細なうどん屋のヒントも見逃さんように走ってたら、ほどなくお代官さまのご覧になったノボリが見えました。


するとお代官さまから


 「あんな方から来んと、コッチから来たら楽やがな」
 

ってなお言葉が出ました。


横に乗ってるだけのお代官さまに運転手の苦労をお分かり頂くのは無理ですわねぇ。







状況を文字だけ説明しにくいんで、地図を貼ってみましょう。











「山の家」周辺の地図

*「山の家」周辺の地図


向かってたのは「山の家」ってお店ですが、地図の「丸1」の方向から走ってきました。

お代官さまの見たノボリってのは、おそらく「丸4」のあたりにあったんではなかったかと。

お代官さま的には「丸3」にトコから入るが当然に思われたようです。

でもねぇ、運転手としては、行ったことない場所を探す時に、大きな国道で信号のない曲がり角ってすんごく曲がりにくいんですよねぇ。

行くまではうどんの幟のことも知らんかったんで、目印のない小道ってすぐ通り過ぎてしもうたりするんです。

地図では一方通行かどうかもわからんからそれも不安です。

おまけに右折で入ることになるから後ろから来る車のことも気になるし。



今までの怪しい店探しの経験から言うても、ちょっと遠回りになっても信号のある「丸2」からのルートを選んでしまう訳ですわ。


天満の時もほんまは別のルートからならもうちょっと広い店の前の道を進んで来れたかも知れないんですが、確実さをとって、駐車場に入れて歩いたんです。

ナビ無しで行けるように細かい走り方まで考えながらルートを決めてる運転手としては、確実さ優先というお話でした。


 「お代官さま〜、ドンクサイ行き方してもお許し下さいませぇ〜」








さて、肝心の「山の家(やまのや)」ですが、曲がり角がちゃんと分かるか不安やったんですが、最後の角に看板があったんで無事着くことが出来ました。

 *看板の写真はお代官さまの記事に上がってますので、コチラからご覧下さい。







割りとすんなり着いた「山の家」の店構え

*まんのう町の「山の家」の店構え

店構えは普通なんですが、大阪人やったら絶対に店をやろうとは思わんような辺鄙なトコにありました。

回りは緑がいっぱいと言うたらええんでしょうか、でっかい栗の木が駐車場にあって、店も田んぼやら畑に囲まれてのどか。

遠くからお店が見えず非常に飲食店をやるのに不向きな場所ではありましたが、「怪しい立地」っていうのをポイントに選びましたがまさに狙い通りでした。





ツルツルでスルスル入った「山の家」の「かけうどん」

*「山の家」のかけうどん(150円)

myblackmamaさんは私と同じくかけうどん、ishさんはぶっかけうどん(230円)を食べてはりました。

この麺はやや細めでツルツルしてて、腹の中におる食べモンの隙間にスルスル入っていくような感じでした。

次に行ったらここの冷たいうどんを食べてみたいモンです。

<後日 追記>
myblackmamaさんの記事へのリンクを追加

*a spoonful of blues:えて吉さん、ishさんと行く!第5回讃岐うどん巡り〜五軒目〜


山の家に行ったのが1時頃で、6軒目に予定してたお店は一般店で急がないので、のんびりドライブがてら寄り道することに。

まずは産直市をチェックするべく道の駅「空の夢もみの木パーク」へ。

この日は月曜日でしたが今まで何回か寄った中では一番野菜類の品数が豊富でしたわ。

大阪のスーパーと較べたらかなり安いモノが多かったんですが、気になったモノは家で買うたばかりやったり、1人暮らしには多すぎたり。

安いなぁー、安いなぁーと思いながらも、結局なんも買いませんでした。

道の駅からはいつものお約束でスーパー「マルナカ」の某支店へ。

そこでたっぷりと生うどんを買い込みました。

夏場は10分以上もかけて生うどんを湯がく気になれんかったんで自重してましたが、もう気にならんので山のように買い込んでやりました。

実家と妹一家にも2種類のうどんを2袋ずつ、自分用に10袋以上買うたかと思います。








スーパーを出たのが2時半頃で、そこからは高松市の方面へ。

チラチラと道路地図を見てはいましたが、今回の店は非常に行きやすかったです。

向かったのは釜上げうどんで有名な「わら家」なんですが、ここは観光地の「四国村」の駐車場にあるんです。

ここほど余所モンが行きやすい有名店も珍しいんやないでしょうか。(^^)



ものすごく久しぶりに来た「わら家」の暖簾

*久しぶりに再訪した「わら家」の暖簾


私はうどん巡りをやり出しただいぶ初期(2002年)にいっぺん行ってるんですがそれ以来。

myblackmamaさんとishさんは初めての訪問です。

同じく釜上げうどんで有名な「長田in香の香」は何回か行ってるんで、違いを較べるために「わら家」にも行きたいと思ってたんで、今回のコースのラストに入れてみました。

店に着いたのが3時50分頃で平日のこの時間だとさすがに店内は空いてました。


オーダーは3人揃って釜上げ(410円)を注文。

お客さんが立て込んでないだけに、オーダーが入ってから茹でてくれたんでしょう、茹で上がるまでしばらくノンビリ。

「恐るべき讃岐うどん」の何巻かにわら家が登場して、だしに浸けたネギが旨いからって、うどんが出来上がる前にネギだけ食べてお代わりするってなネタが出てました。

ネギの高い昨今はお店は大変やからでしょうか、出汁はうどんの出る間際まで出て来なかったんで、ネギだけ食べるなんちゅうムチャはしませんでした。
 *出汁をうどんの上がりに合わせてはったのは熱々を食べて貰う店側の配慮でしょう・・・。





わら家の「釜上げうどん」

*わら家の「釜上げうどん(410円)」

やや細めに感じる麺は締めてない釜上げ状態でもしっかりしたコシがありました。

出汁は長田in香の香に較べると醤油の味がキリッと効いてるタイプでした。

myblackmamaさんはこんなスキッとした出汁はけっこう好みやと、逆にishさんは醤油ッ気が効き過ぎてない方が好みやと好みが分かれたのが面白かったです。

私はいつものごとくあんまり味を覚えてないんですが、長田in香の香の方がいりこの香りが豊かでややそっちの方が好みに感じました。

<後日 追記>
myblackmamaさんの記事へリンクを張っておきます。

a spoonful of blues:えて吉さん、 ishさんと行く!第5回讃岐うどん巡り〜六軒目〜





わら家を出たのが4時半頃で、そこからは高速に乗って神戸方面へ。

淡路SAでちょいと休憩して、兵庫駅でishさんを降ろしたら、西宮名塩駅前へ。

西宮名塩でmyblackmamaさんとお別れして、国道176号線で池田を目指したんですが、道はかなり渋滞。

朝とは違ってけっこう時間がかかり家に着いたのは8時45分でした。

最後の渋滞はちとキツかったですが、途中で仮眠をとることもなく順調なうどん巡りでした。

myblackmamaさんはこれからお仕事が忙しくなる季節だそうで、次回myblackmamaさんとご一緒出来るのは春頃になりそうです。

「myblackmamaさん、春になったらいつでも誘って下さいねー」

「次回はぜひ奥さまも参加出来る日で行きましょー。」

「ishさん、1日おきの連ちゃんで飽きはったかもしれませんが、またご一緒させてくださーい。」





*朝イチの体重:57.4kg(これくらいが一番気ぃ楽やな)
 
 
posted by えて吉 at 15:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 讃岐うどん巡り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うーん、キャラクター設定上手。
架空の人物・お代官様が生き生きと描写されとりますなあ(爆)
Posted by ish at 2010年10月28日 18:27
ishさんへ

お代官さまにはフィクション”風”に登場頂きました。

ネタへのご協力感謝いたします。(^^)
Posted by えて吉 at 2010年10月28日 21:19
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