2010年05月13日

第15回讃岐うどん巡り 後編

香川での讃岐うどん巡りの後半の記事をアップさせて頂きます。

 *前半の記事はコチラからお読み下さい。

3軒目の三嶋製麺所の周りは山の緑が多く、それがそぼ降る雨にしっとり濡れて濃さをましとりまして、なかなかええ雰囲気でした。

晴れ男を自任しとる身としては、自分が運転手を務めるイベントで雨に降られると悔しいんですが今回の雨はちょっと納得してまう部分がありました。

三嶋製麺所の良さも雨と周りの緑のおかげで何割かアップしてたと思いますわ。



さて、三嶋製麺所を出て、公民館の駐車場から車を出すと、国道438号をさらに進みます。

走り出してすぐ出て来たのが県道39号線で、これへ左折して北を目指します。

以前myblackmamaさんご夫妻と谷川米穀店へ向かったときは、なんの警戒もなく県道7号線というかなりな「険道」をルートに選んでしまいました。

三嶋製麺所を選ぶとき地図を見てると、すぐそばに北へ行く県道を見つけましたが、今回はかんり慎重に検討。

道路地図で県道7号と県道39号の通るあたりの地形を想像しながら比較。

39号はそないにひどい山地を抜けるわけやないと思ったんで、そのルートを取ることに。

私は基本的に来た道をそのまま戻るんが嫌いなんで、出来るだけ違うルートで帰りたかったし、次の店に向かうならこっちの方が無駄もなし。

国道から県道へ曲がってすぐに道はけっこうな上り坂になりました。

そしてその道を走り出してすぐ、離合の出来ない道幅の狭さに。

険道にヤラレ記事を読んではったishさんからは、「またヤラれんちゃうか?」ってツッコミが入りました。

たしかにしばらくはちょっと気を遣って走らんとあかん道幅でしたが、そんな区間は割りとあっさり終了。

走ったうちのほとんどは香川らしいのんびりした県道でした。(^^)



県道にそってドンドン走ると、最後は国道32号線に当たるんで、そっちへ右折して高松方面へ。

ちょっと走ると高松自動車道の高松西ICを示す標識が出て来たので、もう楽勝。

目的の店の前に自分が使ってる系列のガソリンスタンドがあったんで、まずは車にエサをやりました。

安心してなんぼでも走れる状態にしてから、道路の反対側にあるお店へ。



居酒屋と共用の駐車場はそこそこ台数があるんですが、11時49分に着いたときにはほぼ一杯。

ギリギリで車を止められましたが、何人か外まで列を作ってました。

基本的に並ぶんは嫌いですが、どうせ数分のことなんで気にならず、列につきました。


なんせこの店こそがishさんから命令お願いされた店ですから、行列がイヤやからパスなんてことは出来ませんわね。




さて、後編はサクッと行く予定なんで、あんまり引っ張らんときましょう。




今回のうどん巡りの4軒目は高松市円座に4月12日に新生オープンした「宮武うどん(参考HP)」でした。

讃岐うどんの有名店の中でもトップと言われるS級店の一つだった琴平町の「宮武うどん」は昨年の6月に閉店。

宮武系と言われる弟子筋やら宮武を目指した店なんかが何軒もある中で、本家がなくなったのはさすがに寂しいなぁとは思ってました。

そんな宮武が今回場所を移し、大将について修行した新しい店主によって復活したってことで、うどん巡り屋さん達は大騒ぎしてるようなんです。



さて、私はといいますと、宮武系の中でコシが硬めの店だと、冷やは遠慮したいほうです。

そういう意味ではあの剛麺の熱烈なファンというほどではないですかねぇ。

ヒトを案内する時に剛麺を食べて貰う店としては、宮武ファミリーのやまうちがあるから無くなって残念やけどまぁしゃないかってのが正直なところでした。




今回は当初、myblackmamaさんに剛麺を楽しんでもらうために、一度臨時休業に振られたことあって、「やまうち」はほぼ確定やったんです。

新生・宮武がオープンしてからしばらくは元の宮武の大将がヘルプ?か指導かで店に出てるとは聞いてました。

しかし、実質は新しい店主がやるやろうから名前は宮武やけど、私の中では別の店。

宮武ファミリーに新店が加わっただけっていう理解をしてたんです。

で、前回の「よしや」が私が食べて貰おうとイメージしたのとは違ってたんで、今回は外さんように確実なトコにしようと。

新しい店主さんには悪いけど、何年か経ってからでもイチ宮武系の店として行こうと思ってたんです。

店をやりだしても出す麺はしばらく色んな試行錯誤があって、変わることが多いようなんで、安定してから「新宮武」として食べに行く方がええやろうとね。

色んな理由で今回は敢て候補から外してあったんですが、難儀なメールを送ってくれはるんですよねぇ・・・・ishさんという御仁は。(^^;)

元の宮武には行ってはれへんishさんですが、復活の噂を聞いたり、開店前の工事中の頃に店を見たりしてるうちにどうしても行きたくなりはったようです。



「今回は外したくないから安牌の「やまうち」にしたいんですが・・・」



「麺が安定してからでもええんちゃいますか・・・・。」


そして、一番の言い訳は、ishさんが今回のうどん巡りから2週間もせんうちに別のグループで宮武行く予定やったことなんです。



「もうすぐ行きはりますやん。2回も連ちゃんで行かいでも・・・。」




って書いたんですが・・・・。





最終的には、



「やかましい、えて吉。とりあえず、宮武入れてコース組め!!」


って、メールが来た訳です。


*もちろん、実際のメールはこんなんちゃいますよ。前編で書いたけどここでも書いとかんと誤解されますからね。


文面はどうにせよ、行間から「連れて行け」オーラが出とりました。(^^;)







コースを組む身としては、前回は前半に詰め込み過ぎたかもと思ったんで、適度に店から店へ間隔を空けるつもりでした。

そういう意味では、三嶋製麺所から県道を通って新生宮武ってのは、なかなかバランスがええかもなぁと。


三嶋が候補やったことはご存じではなかったでしょうが、ishさんからは素晴らしい提案があったということでありがたくコースに組み入れさせて頂きました。





店内や店構えの写真を撮るのをサボったんで、文字で行を稼ぎましたが、いよいよ店内の情景に入りましょうか。



店の前で数人の後ろについて、しばらく待って店内へ。

セルフ式のカウンターの最初に立つトコの前では見覚えのある元祖宮武の大将がうどんを延ばしてはりました。

前の店の常連さんなのか、嬉しそうに大将に声を掛けるお客さんも多くて、大将の方も気分良さそうな笑顔で対応してはりました。

体調を崩して前の店を畳みはったって聞いてましたが、元気そうやし、イメージしてたとおりですが引退するような高齢にも全く見えませんでした。

ホンマに宮武らしい麺か確かめるなら冷やがええかなぁと迷いもしたんですが、やっぱり自分の原則に従って「あつあつ(230円)」を注文。






宮武のイメージ通りの新生宮武の「あつあつ」

*宮武のうどんのイメージ通りやった「あつあつ」


新生宮武のうどんは、頭の中に残る宮武のイメージにピッタリでした。

食べてみても「あつあつ」やのにきっちり主張する麺のコシ。

「ひやひや」やったらさぞかし剛麺ぶりを発揮するやろうと思いながらmyblackmamaさんを見ました。

剛麺好きやからと当然のように「ひやひや」をオーダーしたmyblackmamaさんが麺を食べてる様子を見るだけで、剛麺を確信しました。

こんどこそはと思ってたんで、感想を聞いてみるとかなり良かったようです。

ishさんは「ひやあつ」にゲソ天(100円)、myblackmamaさんの奥さんは「ひやあつ」に二人でかき揚げ(110円?)を取ってはりました。



*foodish:”雑”食記:宮武うどん〜讃岐うどん巡礼2010-3その4

うどん以外にたくさん写真があるので、新生宮武の雰囲気に興味ある方はぜひishさんとこの記事をご覧下さい。

*a spoonful of blues:えて吉さんとishさんといく!!第3回讃岐うどん巡り 〜四軒目〜




この記事を書きながら、自分が宮武に行った回数を確認すると1回だけのようでした。

目の前で大将が包丁でうどんを刻むのを見てた映像がはっきり残ってるのと、もう一回食べた気がしてたんですが、どうも他の宮武系(やまうち?)と記憶がゴッチャになってたようです。(^^;)






宮武の後は、いくつか時間帯によって候補を用意してました。

ところが、宮武に向かう車中でだったと思うんですが、ishさんから思いつきの提案が。

どうせやから「やまうち」も続けて行ったらどうや?という内容でした。

myblackmamaさんも賛成されたんで、予定を変更して5軒目は「やまうち」に行くことに。




メールのやりとりでは、ishさんには悪役になって頂きましたが、こういう思いつきってお互い好きなんですよねぇ。

予定を決めたら、きっちり消化したいタイプのヒトもいるでしょうが、私は臨機応変に目的地を変更する方が好みですねぇ。


今回のルートは条件次第で行くっていう店が多かったこともあって、朝イチでmyblackmamaさんには臨機応変で大丈夫か確認を取ってありました。

myblackmamaさんご夫妻も別に構わんってことやったんで、ishさんとイベントをやるときのパターンで急に予定を組み替えました。





こういう時はナビが便利ですねぇ。

たまたま「やまうち」は何回も行ってるからナビ無しでも行けますが、普通やとルートの下調べをやってないとけっこう悩みますからね。




宮武を出る前に、みなさんの腹具合を確認するとmyblackmamaさんはちょっと休憩を挟みたいということでした。

出来たら寄ろうってishさんから提案して貰ってた道の駅がやまうちのすぐ手前にあったんで、まずはそこに行くことに。

やまうちも道の駅もishさんの思いつきやったんですが、ビタッとルートが決まる当たりさすがですなぁ。



道の駅「空の夢もみの木パーク 仲南産直市(HP)」に着いたのは、1時5分でした。

土曜日に来たことがあるishさんによると、月曜日のこの日は農作物はかなり少なめやったようです。

それでも私は小ぶりの水煮のタケノコが5つで130円というスゴイ安さやったんで、喜んで買わせて貰いました。

竹の子は掘った瞬間からアクが増えるイメージがあるんで、こんな産直市場で売ってる掘りたての水煮が欲しかったんですよねぇ・・・。


myblackmamaさん夫妻は野菜やら果物やらをいくつも買うてはったんで、楽しんで貰えて良かったですわ。

*a spoonful of blues:えて吉さんとishさんといく!!第3回讃岐うどん巡り 〜ちょっといっぷく〜



1時半に道の駅を出て、やまうちに着いたのが36分。めっちゃ近所やからうどん巡りの時はこの2つをセットにするのが良さそうですね。




県道から細い道に入って、さらに岡の上に上がっていくと、目の前に現われる山内の店構え。

宮武ファミリーの中でも私がやまうちを選ぶのはうどん自体の旨さ以外に、色んな面白さがあるからなんですよねぇ・・・・。
 *何回か行ってるけど、よく振られてもいるんですけどね。



私以外のみなさんは、「ひやひや(200円)」を頼んではりました。

宮武があつあつやったんで、迷ったんですがやまうちの冷や系は私には硬すぎるんでまたしても「あつあつ」にしときました。





以前よりだいぶコシが弱かったやまうちの「あつあつ」

*以前よりだいぶ腰が弱かった「あつあつ」

記憶にあるよりだいぶ腰が弱かったですわ。

以前に行って一緒に行ったメンバーの注文を回し食いして自分には「あつあつ」がピッタリやと確信しただけに記憶に少しは自信があるんですけどねぇ・・・。

myblackmamaさんはここのダシがえらく気に入りはったそうで、宮武の麺にこのダシやったら完璧やって言うてはりました。


ishさんが無理矢理「宮武」を入れさせたってなことを書きましたが、実はやまうちのうどんを食べ終わってめちゃくちゃ感謝しました。

この日のうどんも美味しかったんですが、私が食べて貰おうと思ってたうどんとはまたしてもズレてしまったんで、ここオンリーやったらまた失敗したってことになってましたわ。(^^;)

”失敗”って言うてもうどんが美味しくないって訳やないんですよ。

他の人を案内させてもらうモンなりの店選び上の悩みってことですんで、誤解なきように。

*foodish:”雑”食記:山内〜讃岐うどん巡礼2010-3その5

*a spoonful of blues:えて吉さんとishさんといく!!第3回讃岐うどん巡り 〜五軒目〜


ちなみにこの「やまうち」は私が2002年に情報を集めてのうどん巡りを始めてから、記念すべき100軒目のお店になりました。
 *同じ店に行っても1軒とカウントしてるので、のべ100軒です。
 




やまうちで食べ終わって、とりあえず生うどんを買うために某スーパーへ向かうことに。


その道中で、最後の店をどうするか考えてたんですが、またしてもishさんが思いつきを出してくれました。

ishさんは行ったことのない善通寺にあるぶっかけうどんで有名な「山下」に行こうと。





山下については、私みたいに味の分からん舌をしてるもんが言うのもなんなんですが・・・・。

S級の10店は好みがあるにしてもどこもスゴイと思うんですが、どうも山下だけ印象が良くないんです。

初めてうどん巡りをした2002年に2日間で順に「山越」、「池内」、「国分寺ジャンボ」、「長田」、「宮武」、「山下」と回りました。

2日目の最後に山下に行ったんですが、一緒に行った5人が全員「いまいち」と。

量が多かったせいか、「重すぎる」って印象だけが残ってました。


S級店に対して、イマイチと感じたこと自体がオカシイなぁと思いながら、店構えがごく普通のロードサイド店ってこともありその後行く機会がありませんでした。

そこそこ回数行くようになって、よけい山下のことが気になってたんで、ishさんの提案に賛成して向かうことに。


ナビにはつい最近まで営業してた店舗の位置が入ってたんで、とりあえず旧店舗を目指しました。

屋号は消されてましたが、予想したとおり新店舗は前の道を500mほど南に行ったとこにあるというお知らせがありました。





道なりにちょろっと走るとサクッと新しくなったお店を発見。




myblackmamaさんの奥さんは、もうお腹一杯ということで、申し訳なかったんですが車の中で待って頂くことになりました。



そのためここだけはおっさん3人で突撃しました。




500mほど移転した善通寺の新しい「山下うどん」

*善通寺の「山下うどん」の新店舗

まだこの店舗で営業して間がないようで、店内には開店祝いが色々並んでました。

ぶっかけうどん元祖ですから、素直に注文はぶっかけ。

ここはやっぱり麺の素性が分かりやすい冷やですね。3人とも同じオーダーでした。

前は一般店やったと思うんですが、新しい店ではセルフ形式になってました。




改めて食べると旨かった善通寺山下の「ぶっかけうどん 冷や」

*改めて食べると旨かった「ぶっかけうどんの冷や」

ぶっかけうどん(250円)を受け取って、麺を見た瞬間に「オッ、ツヤあるなぁ」って印象を受けました。

食べ見ると麺全体に重いこしがある感じ。

表面がツルッとしてておぼろげな印象にあったモノよりずっと美味しかったですわ。

宮武系のような剛麺とはちょっと違う「重い麺」ってのが感想です。


それにしても今回のうどん巡りでは店選びでかなりishさんに助けて貰いました。

悪役というより、ええアドバイザーってのが、ホンマのトコですね。

*foodish:”雑”食記:山下うどん(善通寺)〜讃岐うどん巡礼2010-3その6

*a spoonful of blues:えて吉さんとishさんといく!!第3回讃岐うどん巡り 〜六軒目〜



山下で食べ終わったのが2時半過ぎ。


この後は、予定通り某スーパーに行って、いつものようにたっぷりと生うどんを買い込みました。

3時18分にスーパーを出て、しばらく地道を走ってから高速へ。

淡路南SAで小休憩をしたのが5時5分。

兵庫駅に着いたのは、6時半頃だったでしょうか。ishさんとはそこでお別れして、行きとは逆に長田から高速に乗って、中国道の西宮名塩SAへ。

SAに着いたのが7時21分。myblackmamaさんご夫妻とここで解散。

ちょっと遅かったせいか、ここからの帰りは道が空いてて助かりました。

8時ジャストに車庫に車を入れて、第15回のうどん巡りが無事終わりました。









先月のうどん巡りでスピード違反の切符を切られたばかりやったんで、車庫でエンジンを切ると違反なしで帰れたことで、ほんまにホッとしました。

丸一日車を転がしてて、ずっとスピード違反に注意してたんで、いつもより変な疲れ方をしたかもしれませんわ。



ishさんと私が一緒に居ると、かなりよう喋るんでmyblackmamaさんご夫妻、特に奥さんにご迷惑でなかったことを願うばかりです。

> myblackmamaさんご夫妻へ

 もしおイヤで無かったら、また誘ってくださいねー。

> ishさんへ

 色んなご提案ありがとうございます。チャンスがあればまた行きましょうねー!!
  次回のご提案は、「絶対に」やなくて、「可能なら」でお願いしますよー。(^^;)


*a spoonful of blues:えて吉さんとishさんといく!!第3回讃岐うどん巡り 〜エピローグ〜


*朝イチの体重:57.2kg弱(今日も楽勝)
 
 
posted by えて吉 at 16:46| Comment(0) | TrackBack(1) | 讃岐うどん巡り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

山内〜讃岐うどん巡礼2010-3その5
Excerpt: これまでの4軒は予定通り、ここからはその時の気分で選びました。そのあたりの詳しい流れはえて吉さんとこでご覧下さい。なお、近年えて吉さんは僕のことを悪代官キャラで書くことが多いのですが、まったく事実無...
Weblog: foodish:”雑”食記
Tracked: 2010-05-14 11:05