全体通してかなり盛りだくさんやったんですが、特に3日目なんかは時間的にも二日分くらい遊んだんで初日のことがずっと昔のような気分です。(^^;)
今回の連休中のイベントはブログをやり出したごく初期からやりとりさせてもらってる「素食讃歌」のぷるみえさんがゲストでした。
大阪でのコンサートに来られるついでに「foodish:”雑”食記」のishさんとわたしに一緒に飲み食いしようと声が掛かりました。
ぷるみえさんの当初の予定では連休に合わせて3日間やったんですが、色々と計画を練り始めた段階で、時間が足らんなぁと。
結局もう1日お休みを取られて、4日間にわたる飲み食いツアーとあいなりました。
初日の21日の昼間は、ishさんがお仕事だったので、ぷるみえさんと二人で回ることに。
12時過ぎの新幹線でおいでになるぷるみえさんを新大阪でお出迎え。
車に乗っては、まずは堺市内へ移動して昼メシを食べることに。
向かったのは堺の宿院にある知ってる人には有名だというそば屋「ちく満」。
元ネタには当たってませんが、元禄8年(1695)創業だいう情報がネット上にありますなぁ・・・。
*堺の老舗そば屋「ちく満(ちくま)」の店構え
地図は焼いてあったんですが、私がボケて交わる大通りをそれぞれ逆に認識してちょっとちゃうトコに車を止めてしまいました。
歩き出して間違いに気づいて、そのまま店に向かったんですが、チン電の通りに面したトコに大きな駐車場がありました。
不思議な工場のような建物の間にいかにも古いお店っぽい木造家屋がありますが、2階に上がる階段はしっかりしたビルのような作り。
そんなビルの階段を上るとまた時代を感じさせる和風の広間にいくつも座卓が並んでました。
このお店のことをぷるみえさんが知って行こうと言われてから、ネットで情報を探すと蘇る記憶がありました。
メチャクチャあやふやな記憶なんで、小学校の低学年かそれ以前のことやと思います。
もう何年も前に亡くなったんですが、ちょっと食にうるさい親戚のおっちゃんがおって、その人がうちの一家を堺の蕎麦屋に連れってってくれたんです。
なんか薄暗い三和土があって、座敷で身ぃを小いちゃくして、生卵を溶いたダシでそばを食べた記憶があるんです。
スナップ写真2〜3枚程度のイメージだけしか残ってないんですが、わざわざ堺くんだりまでそばを食べに行ったなぁ・・・・と。
実際にお店に入ってみると、きっと記憶の店に間違いないやろうって気がしました。
自分の記憶のかなり底の方にわずかに残ってたモンに、急に光が当たった気がしました。
お店のメニューは基本的に「せいろそば」オンリー。
そばを数える単位は1斤で、1斤と1.5斤があったんで、二人とも1.5斤(1000円)をオーダー。
*全くコシのないちく満の「せいろそば」 1.5斤
蒸籠で蒸したそばって、ガキの頃は味の記憶がないんで、実質初めて食べたでしょうか・・・。
鶏卵の全卵を溶いたトコに、ダシをそそいで、まずは一口食べてみました。
食べた感想はというと、「一般的に”そば”と呼ぶモンとは別や」ってことでした。
ウソかホンマ知らんけど、300年以上これ一本でやって来てはったんやったら、ソレをつかまえてええか悪いか言うんは失礼ですよね。
ただ私にはかなり不思議な食べモンに感じましたねぇ・・・。
例えば、イタメシ屋で食うアルデンテなスパゲティと喫茶店のナポリタンにかなりの違いがあるのと同じって感じでしょうか。
どっちかを基準に他方を評価すると、「ありえん」モンになりますが、それぞれを別に味わえば、おのおのに違った美味しさがあるじゃないですか。
ちく満のそばは、「ちく満のせいろ」っていう別の食べモンですね。
蒸されたそばはコシというモンとは、まったく縁がなく、麺をつまんで引っぱっても全体から何本かがスルスルと抜けて来たりはしません。
箸の先でつまんだらその周辺をちぎり取って、溶き卵でトロミのあるタレにドボっと漬けて、あとはツルツルではなく、ムシャムシャ食うって感じ。
私の鼻が悪いせいかもしれませんが、ソバだけを口に含んでも特に強いそばの香りも感じず。
ほんと不思議な食べ物でした。
ただ、同じ座敷のお客さんの中で2組ほどはお代わりしてはったんで、ここの蕎麦にはここの蕎麦なりに惹きつけるもんがあるんでしょうねぇ・・・・。
とはいえ、私はそばを食べるならコシのあるスッキリ系が好みなんで、自分からぜひまた食べたいとはならない気がします。
今回は子供の頃の記憶の片隅にあるもんを改めて食べられたんが嬉しかったですわ。
<参考>
*「ちく満」:参考サイト
住所:大阪府堺市堺区宿院町西1−1−16
電話:072−232−0093
営業:10:30AM〜21:00
定休:月曜日(祝日の場合営業、翌日休)
*「素食讃歌」:ちく満@堺
そばをサクッと腹におさめたらチン電の通る無駄に幅の広い道をテクテク。
「ちく満」からすぐにある「くるみ餅」で有名な和菓子屋「かん袋(HP)」へ。
ここもチン電沿いの大通りに駐車場があったんで、勘違いからコインパークに入れてえらく無駄なことをしてしまいました。
大和川の南で仕事をしてたこともあるんで、この「くるみ餅」のことは知ってましたが、お店で食べるのは初めて。
大通りから一本裏に入ったトコにあるお店では、お土産用のくるみ餅と店内飲食用に「くるみ餅」と「氷くるみ餅」があるだけ。
お店のサイトによると、創業は「鎌倉時代末期、元徳元年(1329年)」ってことなんで、えらい歴史がありますなぁ・・・。
*「かん袋」の店内で食べた「くるみ餅」と「氷くるみ餅」
ぷるみえさんのご希望で甘いモン屋に行きましたが、私は甘いモンが苦手で基本的に自分からは食べません。
甘味屋でもよく甘いモノ以外にコーヒーなんかも置いてるんで、場合に寄ったらそんな”ノン甘モン”に逃げようかと思ってました。
ところが、ちく満より徹底してて、店内にあるのは無料のお茶と「ノーマル」と「氷乗せ」のくるみ餅2種類のみ。
大小で値段は変わりますが、逃げが効かんのでおとなしくシングルを1種類ずつオーダー。
値段はどちらも336円、店内で食べられてこの値段ってけっこうリーズナブルですね。。
白玉ダンゴ?を”くるん”でるあんは、上品な甘さで私にもある程度楽しめました。
*くるみ餅の”くるみ”は、クルミではありませんよー。
特に氷くるみ餅は、氷に甘みがついてないから、あんの甘さが弱まってさらにあっさりに。
個人的にどっちか一杯を全部食えと言われたら、氷くるみ餅にしましょうかねぇ。
どちらも団子2つ分ずついただいて、後はぷるみえさんにタップリ楽しんで頂きました。
<参考>
*「かん袋」:公式サイト
住所:大阪府堺市堺区新在家町東1−2−1
電話:072-233−1218
営業:10:00AM〜17:00(売り切れ終了)
定休:火曜日、水曜日(祝日は営業、振り替え休日)
*「素食讃歌」:かん袋のくるみ餅
昼メシにデザートまでシバいて、腹ごしらえはバッチリ。
ここからは観光をしようってことで、車に戻ってまず向かったのが堺市役所。
ぷるみえさんが事前に調べたところによると、市役所庁舎の一番上にある展望ホールから仁徳天皇陵が眺められるんだそうです。
今になって、堺市役所の公式サイトに行ってみましたが、展望ホールの情報はよう発見せず。
ただ、夜景好きのためのサイトにはこんな情報がありました。
土・日・祝も10:00AM〜21:00で営業してるとのこと。
市庁舎の駐車場はコッチって看板に従って、車を走らせて入り口まで行ったのに、ゲートが閉まってました。
なんか気になるお知らせが張られてたんですが、車を降りて少し離れたトコにおったガードマンに確認すると、
「年に1回の電気設備点検で、全く庁舎に入れません」
とのこと。
せっかく東京から来はって、上から仁徳天皇陵の全体像を見ようと思ってはったのに・・・・。
庁舎に入れんのではどうしようもないので、堺市役所はパスして、次の目的地への行き方をチェック。
ちょっと分かりにくい場所でしたが、前方後円墳である仁徳天皇陵の「方」の直線部分にあたる御陵通を通って次へ。
それが携帯からアップした「出雲大社大阪分祠」です。
私はまったくこの神社の存在を知りませんでしたが、予想以上に立派な社殿がありました。
ここへの参拝が終わったら、時刻は3時半ごろになってました。
そこからは、ちょっと慌て気味に車を転がしてこの日最後の目的である「コンビナート巡り」。
こちらも当日に携帯から上げて、翌日に追記してますので、よければリンク先をご覧下さい。
「工場萌え
前回大阪に来られた時にも工場に興奮してはったんで、その直後に一度もっとええビューポイントがないかロケハン。
さらに今回の来られる前にも改めて探検してありました。
時間が押してたんで、南の方へ走ってから、工場を見るためだけに阪神高速の湾岸線に乗るって言う酔狂が出来なかったのは残念でした。
上の方から絶景?を眺めては貰えませんでしたが、巨大な工場群の中をそれなりに走り回ったんで、少しは楽しんで貰えたかもしれませんね。
1日目はぷるみえさんが夕方からコンサートに行く予定だったので、5時過ぎにお宿にお送りしてサクッと終了。
時間にして5時間ほどなんでややコンパクトでしたが、なかなか盛りだくさんだったんではないでしょうか。
連休ネタはまだ続きますが、その1はこの辺で終わっておきます。
連休+1日を完全に空けてたら、さっそく今日は実家から用事が飛んできております。
朝に生協の配達を受けたら、印鑑証明を上げに、区役所と法務局へ。
区役所は車を止めるのが邪魔くさいんで、両方ともチャリで行きましたが、まだ運転の疲れが残っててペダルを漕ぐ足が重かったですわ。
今日はこの後、夕方から車の買い換えの正式な契約。
そして明日は近々リフォームする奈良のばあさんちの片づけを手伝えと。
ほんまはしばらくボケェ〜っと休憩したいけど、しゃあないですなぁ・・・・。
*朝イチの体重:57.8kg(セーフやけど、晩メシがショボかったからちと不満)
<後日 追記>
ぷるみえさんとこに上がった記事へのリンクを追加
<ぷるみえさんをお迎えした連休に関連した記事>
*ぷるみえさんと盛りだくさんな連休 その1
*ダブルヘッダーの連休2日目(詳細)
*盛りだくさん過ぎ?「日帰りドライブ」
*ぷるみえさんとご一緒した連休の最終日
今日、かん袋イチオシの奈良出身の同僚にちく満の話をしたところ、彼女もやっぱり「うす暗い三和土」と「工場のような要塞のような建物」というところに「子供の頃に連れていかれた怪しいお店」の思い出が蘇ったようです。
堺、なかなか面白かったです。マニアックな希望をかなえて下さったことに感謝です!
質&量ともに充実の4日間でしたね。
> 今日、かん袋イチオシの奈良出身の同僚にちく満の話をしたところ、
子供には同じような印象を与えるんでしょうねぇ。(^^)
> マニアックな希望をかなえて下さったことに感謝です!
ご協力出来て私も嬉しかったですよー。