2009年05月27日

新潟県十日町の「由屋」で「へぎそば」

旅ネタはまだしばらく続くかもです。旅の3日目(20日)は、大町市の扇沢駅そばから走り出しました。

まずは山を下りて国道148号線へ復帰して、北へ。

9時50分頃には県境を越えて新潟県へ入りました。

10時20分を過ぎた頃、糸魚川で国道8号線へ右折して北方向へ。

山だらけの国を走り回ってたから、R8号に入って日本海が目の前にパーンと開けるとなかなかええもんです。

普段でもドライブしてて海が見えると声を出したり、内心のつぶやきやったりで

 「海やぁ〜〜!!」
 
って言うてるようなヤツなんで、ちと興奮してしまいました。


その興奮をみなさんにもお伝えせんなならんと、11時前に見つけた道の駅「能生(HP)」へ。

読んでくれてる人にはなんもオモロナイやろうに、携帯から海が見える写真をアップしてしまいました。


この道の駅は、Pキャン(車でパーキングに泊まること?)にはすんごい気持ちよさそうでした。

特に建物の奥っていうか、国道から見て裏っていうかの場所にある駐車スペースは好みでしたねぇ。

目の前に海が広がっててぼけぇ〜っとするのに、ピッタリって感じ。

走り出して間が無かったし、まだ午前中やから先に進むことにしましたが、3時頃やったら、ここに泊まってたと思いますわ。

メチャメチャええ天気で、海を眺めてると無性にビールが飲みたくなりました。

泊まらないのが残念でしたが、トイレを借りて、半袖に着替えたらまた出発。



道の駅を出たらさらに国道8号線を走って、上越市へ。

国道8号線と国道18号線の交わる交差点を過ぎて、少し先で国道253号線に入って内陸へ。

国道18号線も妙高高原とかいうとこを通るんで、走ってみたかったんですが、この日のルート設定はあくまでも野沢温泉に向こう側から入っていくこと。

”大回りする”って目的だけで国道253号線を走ることにしました。



12時半を過ぎた頃に道の駅「まつだいふるさと会館(HP)」へ寄りました。

直前の道路上の温度計は28度を示すくらいの暑さでした。

この道の駅は、鉄道の駅にある会館に併設されたのか、無理矢理に電車の駅を道の駅にしたんかは分かりませんが、だいぶ変わってました。

道の駅ってのは、すくなくとも24時間便所が使えるモンやと思ってますが、ここのトイレは紙が有料でした。

ようJRの公衆便所の横や中にある壁掛けのちり紙販売機が設置されてました。

この時は個室に用事がなかったんでええんですが、他はどこトイレットペーパーがあるからなんかけちくさく感じましたわ。

駐車場のスペースもバスのロータリーが大きく取られてて、狭くてあんまり感じのようない道の駅でしたね。


ぼちぼち腹が減ってたんで、暑いことやし、こりゃ〜ざるそば日和やと周りをキョロキョロ。


するとええ具合にあるんですねぇ・・・・そば屋さんが。



道の駅からすぐ近くの見えるトコに「松代そば」を看板に掲げたそば屋がありました。

前日に食べようと思ったらそば屋がなくなったんで、さっそくそこで食べることに。

駐車場もあるようやったんで、すぐソコやけど車を移動させました。


















定休日やった松代そばのお店

*松代そばの「善屋」は定休日でガックリ。

口がもう完全に冷たいそばを食べるって体勢になってたから、ほんまショックでしたわ。

あまりのショックでちぃと怒りすら覚えてたんで、こうして写真が残ってるほどです。(^^;)


ヤラレタ気分たっぷりで松代町を後にして、十日町市を目指しました。


走り出してすぐにトイメンに別のそば屋を見つけましたが、対面には入らないってルールが生きてたんで、パス。

通り過ぎてからチラッとみたら、そこも休みやったんで無理にルールを破らんで良かったですわ。



上越から松代、十日町にかけての一帯を走ると、全く土地勘がないんですが、冬はさぞかし雪が多いんやろうなぁと感じる町並みでした。

家の屋根がえらく急やし、トタンでふいたような屋根が多く、素人目にすごい雪国に見えました。

十日町の市内?は、1車線ずつなんですが、やたらと道が広く、建物の感じと合わさって北海道を走ってるような妙な気分でした。

十日町の中心?で国道117号線に入って長野方面へ。



1時半頃になってまた今日もそば屋に振られんのかと思い始めてましたが、とりあえず車の方にメシを食わせることにして給油。


ハイエースの腹だけ満腹にして、走り出してすぐ道の反対側にそば屋があるのが目に入りました。

一旦走り出すとすぐ止まるのは邪魔くさい、その上道のトイメンにある。

普段ならまず入らんと思うんですが、そば屋に振られ続けて、もうこれがラストチャンスかと思い右折してお店の駐車場へ。





旅ネタの流れの関係もあったんで、本題までえらく掛かりましたが、やっとタイトルの「由屋」というそば屋に着いたわけです。


もう「本日定休日」とか「本日は勝手ながら・・・」なーんてネタはありませんので、ご安心を。


店構えはそば屋にはよくありそうな、和風の建てモンで

「まあ普通レベルのそばくらいは食えるやろう」

と思って店内へ。



そばの善し悪しなんかカケラも分からんサルが偉そうなことです。
  *フラレ続けてだいぶ自棄てましたからねぇ・・・。
  

1時半やというのに、駐車場にはけっこう車がおったし、私のすぐ後ろからも車が来てたんは少し期待してましたが・・・。


小上がりの窓際で足を伸ばして座りたかったんですが、店員さんにソチラへどうぞと言われたテーブルにおとなしく座りました。









テーブルのお品書きを眺めると、こんな感じ。







メニューは「へぎそば」の量違いと天ぷらのみ

*珍しくメニューを写真に撮ってみました。

「天ぷら 740円」と「野菜天ぷら 640円」を除けば、「へぎそば」の量が違うだけですよね。

”へぎ(片木)”とは、量の多いヤツを盛りつける容器のことですが、布海苔(ふのり)をつなぎにするっていうこの地方?のそばを「へぎそば」って呼ぶという理解で行きます。

「讃岐うどん」がうどんの種類の一つなのと同様に、このへんのそばを「へぎそば」ってみなすってことです。

そばの量は、小へぎが5合、中が8合、大が1升って書いてありますが、不思議な数え方ですねぇ。

何人前くらいって目安も書かれてますが、こんな計り方って初めての気がしました。

へぎに入れるか、ざるに盛るかは違いますが、麺はおなじ「へぎそば」ですよね。

そばのメニューがたった1種類しかなかったんで、「この店はそうとうプライドあるんちゃうか・・・」と思い始めました。








メニューを眺めてると、店員さんがやってきてコッチがなんか言う前に色んなモンをテーブルに並べてくれました。





席に着くなり持ってきてくれる「由屋」のセット

*いきなり並べられた小鉢やら出汁やら

手前の真ん中は正体不明のフニャフニャスパゲティのマヨネーズ和え。

右奥の薬味の下にはゴボウとにんじんの煮物が入ってました。

右手前の漬けもんと合わせて、そばが来るまでのええ繋ぎになりました。






注文は控えめに「ざるそば」で行っときました。

ちょっと天ぷらにも惹かれたんですが、普通「天ざる」ってそばの出汁に天ぷらを浸けて食べるんですよね?たしか。

ツユに油が入るのがあんまり嬉しくないし、食べ過ぎは帰ってからがヤバイから我慢しときました。





しばらく待つといよいよやってきましたねぇ・・・。今回初のまともなお蕎麦が。

へぎそばは、長野で食べる予定やったそばとは違うんでしょうが、やっとソバにありつけたって思いましたわ。






かなり旨かった新潟県十日町市「由屋」のへぎそば(ざるそば)

*「由屋」のへぎそば(ざるそば)

へぎに並べるときと同じように盛りつけてはるんでしょう、一口にちょっと多いくらいの量ずつがまとめられてました。

上の海苔はけっこう大胆な感じですね。


まずは、一口薬味なしの出汁で頂きました。

ダシはけっこう香りが強くて個性があるように感じました。塩気はあんまり強くなく、そば湯で割らんでも飲めそうでした。
 *香りで連想したのは、なぜか「にしん蕎麦」でした。(^^;)

薬味を入れるときに意外やったのが、香辛料にカラシを使ってはるトコでした。

なんせそば食い業界のことに疎いんで詳しくは知りませんが、芥子を使うって珍しいんじゃないかと。

なんでもその地の食べ方に合わせるほうなんで、全部ぶち込んで頂きました。



肝心のへぎそばは、信州なんかで食べられたり、大阪なんかの頑張ってる系のそば屋で食べるヤツとはだいぶ違いました。

布海苔のせいなんでしょうが、表面にヌメリがあるというか、ツルンとしてノド通りが気持ちよかったですね。


そば好きがどう評価するんかは別にして個人的にはかなり気に入りました。


こんな店が近所にあったら、たまに行きたいなぁと思いました。


気に入った理由は麺じたいの出来だけやなくて、量が多かったこともあります。

大阪なんかでまじめなそば屋でざるを言うと、下手するとここのそばの畳んだヤツ二つ分くらいやったりしませんか?

大阪のまともな蕎麦ってむちゃくちゃ量が少なくて、コストパフォーマンスが悪いイメージですがこのへぎそばはたっぷりでした。

ふだんあんまり量を食べないようにしてる身には並のざるそばで十分「食事した」って気分になりました。


食べながら店内を観察してたんで、私が食べてる最中もずっと途切れることなくお客さんがありました。

並ぶほどではないけど、パラっ、パラっとお客さんがあるのが印象的でした。


堅気の勤め人っぽい人が2時前に入ってきてましたが、ちょいと不思議ですねぇ。


食べ終わってから駐車場で用事してましたがその時もやっぱりお客さんが続いてました。


よっぽどあの辺で有名な店やったんでしょうかねぇ・・・・。


丼モノはおろか、かけそばの類も一切なしってのはなかなか潔くて、店の自信をうかがわせますねぇ。

しかし、後で思ったんですが、いかにも雪の多そうなトコで、冬場も冷たいへぎ蕎麦オンリーなんでしょうか・・・。

寒がりの私は冬にざるそばってのは勘弁して欲しいんですけどねぇ・・・。




雪の中の運転をしない私が冬場に来ることはないやろうから、まあどっちゃでもええですね。


フラレ続けてたからってのを除いても、大満足のおそばを頂きました。







駐車場から翌日に泊まろうと思った宿に連絡。

うまい具合に空きがあったんで、予約してからご機嫌で野沢温泉に向かって走り出しました。


<参考>
*名代生そば「由屋(よしや)」:参考サイト

住所:新潟県十日町市土市4区 (住所はコレだけ?)

電話:025−758−2077

営業:10:30AM〜19:30

定休:火曜日(祝日は営業)
 
 
posted by えて吉 at 13:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 旅先&遠出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
随分古い記事でしたが、興味ある記事だったので書き込みさせてもらいました。

由屋さんは私も行きつけのお蕎麦屋さんです。
天ザル、頼まなくて正解でしたよ(笑)
由屋のてんぷら一人前は二人前は余裕で盛りつけてきます。
時折、初心者なのかてんぷらをそれぞれ一人前ずつに小へぎを頼んで頑張って食べてる二人組にも遭遇します。

由屋さんでは食べ残しをお持ち帰りが出来ます。
持ちかえりたいと店員さんに声を掛けるとプラのパック、それから天つゆの袋を付けて包んでくれます。

ぜひまたお立ち寄りください。
また、GWは一時間待ちが当たり前のお店なのでそういった時期は避けた方が良いかもしれません。
Posted by あお at 2010年12月26日 14:24
あおさんへ

古い記事でもコメントを入れて頂くのはうれしいです。

> 由屋のてんぷら一人前は二人前は余裕で盛りつけてきます。

それだと確かに頼まなくて良かったでしょうね。

あんまり油物が得意ではないのでかなり余ったとおもます。

> 持ちかえりたいと店員さんに声を掛けるとプラのパック、それから天つゆの袋を付けて包んでくれます。

へぇ、天つゆまで付けてくれるとは、親切な対応ですね。

大阪からは遠いのでなかなか行くチャンスがありませんが、いつかまた行きたいお店です。
Posted by えて吉 at 2010年12月26日 18:28
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