昨日は初めてインド料理を作ってみました。その模様をアップさせて頂こうと思います。
うちのブログのいつものパターンで料理に至るまでをダラダラと行きますんで、興味ない方はササッと写真だけチェックしながらスクロールしてやってください。(^ ^;)
なんせ当初の予定では3本の記事にしようかと思ッてたのを1本にまとめるわけですから書く前から長くなりそうな予感がしとります。
さて、話をどこまで遡りましょうか・・・・。
一番戻ると学生時代にマレーシアのインド人家庭でホームステイしてた話まで行っちゃいそうです。
そこまで戻るとオチまで行き着けるか不安なんでほどほどにしときましょうか。
今回インド料理を作ってみようと思うようになったのは、記事をご覧頂いた方もいると思いますが、カレーを作って食べる集いである「グルコバ」のおかげです。
初参加となった第2回グルコバでは、全く勝手が分からずえらく緊張しながらただただ単純作業に精出してました。
この時はなんか分からんうちに終わった感じで、まだ自分で作ろうなんて大それた思いは持ってませんでした。
その次の第3回グルコバでは場の雰囲気が分かってたんでだいぶ気楽でした。
2回食べてみて、香辛料以外の調味料はシンプルで、けっこう塩気も少ないのにインド料理っちゅうのは旨いなぁというしみじみとした想いを持つようになりました。
私の作るカレーなんぞは家中にあるモンをぶち込んで、ゴチャゴチャと誤魔化した味。
同じ”カレー”と名前が付いとってもえらく違うんで、自分でもそっち系をやってみようかなぁと思うようになりました。
で、去年の年末には道具屋筋に行ったついでに業務系スーパーの”A-Price(A−プライス)”を覗いてみました。
どんなスパイスが要るかわからんかったんですが、見覚えのあるいくつかをチェック。
業務用で容量が大きいこともあるんでしょうが、どれもけっこうな値段。
1つ4〜500円でもイチから何種類も揃えたら、それなりの額になりそうで1度目は躊躇。(^ ^;)
年明けに第4回グルコバに行くと更に気分が盛り上がり、その記事のコメントで初心者向けの本まで教えて貰いこりゃやってみんとアカンかと。
さらにですねぇ、先日の”さいえんすぅ〜な”料理本?の企画で、記事をアップした褒美にアマゾンのクーポンを2000円分貰うたんです。
新刊の本なんかめったに買うてないから迷ってたんですが、強い味方が現れて安心してポチっとな。
翌日の午前中には手元に届いてビックリしましたわ。
*「はじめてのインド料理―HEALTHY WAY TO INDIAN COOKING」byミラ・メータ
アマゾンへのリンクを張っておきますので、興味ある方はコチラからどうぞ。
グルコバの主催者こばやしさんのお勧めに従ってこの本にしました。
本を開いてみると個別のレシピの前に、”本格的インド料理のための基本スパイス13種”というページがありました。
ちなみにその13種類ってのは、次の通り
・香り付けのための粒や葉
ベイリーフ(月桂樹・ローレル)、黒胡椒(粒)、カルダモン、サフラン、シナモンスティック、クミンシード、赤唐辛子
・味付けのための粉
コリアンダーパウダー、ターメリック、クミンパウダー、レッドチリパウダー、黒胡椒(粉)、ガラムマサラ
手元にあるいくつかを除きリストアップ。
こばやしさんに貰ったレシピに載ってる他のスパイスも適当にメモっていよいよ買い出しへ。
1月の生活費がそこそこ残せたんで、やっと踏ん切りが付きました。(^ ^;)
先週末に車で堺にあるA−プライスにいくつもりやったんですが、我孫子観音ってことで節分の祭りがあって、道路が通行止め。
方向的に被ってたんで、なんとなくイヤになり今週まで延びてしまいました。
やっと今週の水曜日になって出かけることに。
結局他に寄りたいトコもあったんで、堺はやめて道具屋筋の店へ行くことに。
*清水の舞台から飛び降りたつもりで買うたスパイス達
ついでに黒門市場の近所にあるタイマーケットにも寄りました。
そこではバジルペーストのみ。
丸ままのカルダモンだけで880円もして、また延期しかけましたが、本まで買うてしもうてたので、なんとかカゴへ。
クローブ、マスタードシード、カイエンペッパー、ターメリック、シナモンスティック、コリアンダーの粒、クミンシード、カルダモンを買うて3584円。
鷹の爪はあまりに量が多かったので、パスして次の日に業務スーパーで小さめの袋をゲット。
これで要るモンが揃ったんで、やっと昨日料理することに。
メラ・メータ氏の本から最初に選んだのは「チキンカレー」。
鶏好きが最初にやるとなったらコレしかないでしょ。(^^)
本のレシピはグルコバで作ってはったチキンカレーとはかなりちごうたんで、適当なとこだけ折衷しようかとも思いましたが、最初は出来るだけ本に忠実に行くことに。
”忠実に”って言いながら、本では手羽元でやってるのを今回は豪華にブツ切りの骨付きで行くことに。
素人のくせに最初から本と違うことしてしまってます・・・・。
でもね、他はけっこう殊勝なこともしたんですよ。
*用意した食材たち
コリアンダーは粒のヤツしか売ってなかったんで、フライパでから煎りしてジューサーのオマケで粉末にしました。
ミルっちゅうんですか?ジューサーのオマケなんか使うことないと思ッてたのに手元にあって助かりましたわ。
”料理で計量なんかぜぇ〜ったいせんぞ”ってスタンスですが、今回は珍しくスパイスを計りましたよ。
本のレシピで小さじ何杯なんて書いてあっても、計量慣れしてないんでイメージが付かんのです。
使ったことないスパイスばっかりやから配合のバランスも分からずとりあえず本に従ってみました。
とはいえ、唐辛子はだいぶ多めにしたりはしてますが・・・・。
料理の手順はもちろん何回も途中で本を確認しながら、従いましたよ。
でも、白状すると工程の初期にある”玉ねぎを炒める”ってトコ、本では”濃いキツネ色”ってことでかなり黒っぽい写真が出てました。
ところが、強めの火でやってたらキツネ色の手前ぐらいで鍋肌に焦げがつき始めたんです。
木ベラでコゲをこそげながら混ぜたんですが、万が一でも焦げ臭いニオイが付いたらイヤでキツネ色ぐらいでやめてしまいました。
後は、だいたい手順を守った思うんですけどねぇ・・・。
水の量は本の通りだと肉が水をかぶらんのでだいぶ多めになりました。
塩の量もまったく味がせん気がして自分好みで。
煮込み時間は自分の好みでは短すぎるように感じたんですが、最初なんで従ってみました。
というわけで、やっと完成した料理までやってきました。
見た目は大してオモロイもんやないけど、せっかくなんで見てやってください。
*初めて作ったインド料理の「チキンカレー」
自分にとっちゃこれは普段のカレーとは全く別もんでれっきとしたインド料理ですわ。
食べてみた感想としちゃ、”スパイスッちゅうのはやりよるのぅ”ってのが一番ですわ。
スパイスのバランスなんか今後なんぼ作り慣れてもよう分析せんと思いますが、食べてて香りが良かったですわ。
何種類か香りがあって、纏まってるかどうかも分かりませんが、なかなかええもんやなぁと。
自分ではインド料理と思えるもんになってたんで、成功ってことにしときましょう。
晩メシにご飯モンはいややったんで、業務スーパーの冷凍ナンを行ってみました。
チビッコいヤツが3枚で240円ほどってのは、ちと割高ですなぁ。
この時ナンは2枚食べましたが、次からは普通のパンで我慢ですかねぇ。
作ったうちの半分ほどは実家のオカンにお裾分けしてやりました。
次に同じものを作るなら、煮込み時間はもっと長くしようかと思ってます。
この手の煮込み系なら鶏肉は骨からホロッと外れるくらいよう炊いたヤツが好きなんですよねぇ。
インド料理としちゃ間違うてるんかもしれんけど、その辺はてめぇの好みに合わせたろうと思ッとります。
あと、辛さの方はまったく足らんかったので、もっと唐辛子を効かせてガツンと辛いヤツにしようかと。
ただ、こっからどう向上させたらええか、というよりそもそもどう変わったらより旨くなったと感じるかが分からんのはツライとこですけどね。(^ ^;)
例えば和食で煮物を作るとしたら、塩加減とかはその日の気分でコレって的が決まります。
で、その狙った味からズレたかどうかで満足度が変わるってのがあります。
でも、この手のカレーの場合、そういう微妙な狙い所の絞りようがない気がしますわ。
コダワリのカレー屋さんなんかは自分なりにコレでないとアカンってなスパイスの配合を持ってはるようですが、私には無理そうです。
味を分析したり、記憶して他と較べるって能力がほぼゼロですからねぇ・・・。
レベルアップは図れそうにないですが、インド的なスパイスの使い方はかなり気に入りました。
鶏でもっと柔らかくなるまで煮たヤツも作りたいし、他の肉でもやってみたいですわ。
どれか一つのスパイスをドバッと入れて、どんな特徴が出るかなんてことも試したいですし。
1人暮らしじゃグルコバの時みたいに色々作られへんのが残念ですが、マイペースでインド料理作りを続けようと思ッとります。
2009年02月06日
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スリランカ風ポークカレー、かぼちゃのエリセリ、アル・パラタ
Excerpt: 以前からおつき合いさせていただいて、グルコバにも毎回強制参加してもらっているえて...
Weblog: B級的・大阪グルメ!ブログ
Tracked: 2009-02-09 09:26
何はともあれ、こちら側の世界へようこそ。スパイスを買ったらもう後戻りできませんぜ(笑)。
ちなみに、私はコリアンダーパウダー、クミンパウダー、黒胡椒(粉)、ガラムマサラは単独では持っておらず、全てホールをその時に乾煎りしてから摺り、ガラムマサラも自分で調合してますよ。
私もいまだにスパイスのバランスのコツなんかさっぱり理解してないのですが、一応私なりの向上(?)のコツを書いてみますと、とにかくいろんなレシピで作ってみる事ですね。その中でたまたま食べてみて自分好みのレシピが見つかると、それをベースにしてちょこちょこといじってみたりしてるって感じですな。
レシピはネットで検索してもいろんなのが出てきますが、個人的なお薦めは渡辺玲氏のレシピ。
本当は氏による「誰も知らないインド料理」という著書が手に入るといいのですが、残念ながら絶版になってます。私は大阪府立図書館からちょくちょく借りてます。
氏の公式サイトにもいくつかレシピがありますよ>http://www5e.biglobe.ne.jp/~masala/
あと、ミラ・メータさんのほかの著作はいまいちですのでご注意(笑)。
次はチャパティの自作ですな!市販のナンを買うのがばからしくなるぐらい安くつきまっせ!
でも、ここ最近の記事を見てると、なんかカレー作る準備してはるんちゃうかなあと、ふと思ったりしてたんです。なんだか「えて吉Watcher」みたいで気色悪いですかね・・・。
それにしてもいきなりおいしそうなカレー、作ってはりますやんか。何より同好のお仲間が増えてうれしいです。ますますこのブログが楽しみになってきました。
でも、えて吉がカレー作りに進出となると、こちらもちょっと緊張せねば・・・。ええ加減なもの作ってると突っ込まれそうで・・・。私もこれから気合を入れ直してカレー作りに励みます。
また情報交換、アドバイスなど、よろしくお願いします。
私のお薦め本は「とっておきのインド・ベンガル料理」です。これも絶版ですが、図書館にはあると思いますよ。それと最近は更新がありませんが、「Pumpkin In India」というインド在住の日本人女性の方のブログにも参考になるレシピがいくつかあがっています。一度覗いてみてください。
まだ多分、神戸のショナルパに行けば、ムカルジーさんのサイン付きで本が買えるはずですがね(笑)。
あと、辛味という点ではカイエンヌペッパーの量はもちろんですが、青唐辛子や黒胡椒を加えると言うやり方もあります。
カイエンヌペッパーはじんわり来る辛さですが、青唐辛子はフレッシュでさわやかな辛味、胡椒はピリッとした辛味で、それぞれ個性が違うので面白いですよ。
> おお、しょっぱなにしては見事な出来ではないですか!
お褒めの言葉、ありがとうございます。
> 何はともあれ、こちら側の世界へようこそ。スパイスを買ったらもう後戻りできませんぜ(笑)。
ハハ。ついにルビコン川?を渡っちゃいました。
マニアックな世界過ぎて、遠目に眺めてるつもりやったんですけどねぇ・・・。(^ ^;)
> 全てホールをその時に乾煎りしてから摺り、ガラムマサラも自分で調合してますよ。
あんまり本格的には出来そうにないですが、とりあえずコリアンダーは私も自分で粉にすることにしますわ。
ガラムマサラも自分で調合とはスゴイですね。
> とにかくいろんなレシピで作ってみる事ですね。
かなり色んなレシピがあるみたいなんで、アドバイスに従って、色々やってみますわ。
> 「誰も知らないインド料理」という著書が手に入るといいのですが、残念ながら絶版になってます。
アマゾンで見たら古本で5000円もしてました。
お勧めの本が絶版とは残念なことです。
> 次はチャパティの自作ですな!
粉モンもまだ手を出し始めて間がないんで、修業せなアカンことが多いですねぇ。
でもたしかにしょうもないナンに金払わんでええのは魅力的です。
*もう一つのコメント合わせてレスさせてもらいます。
> カイエンヌペッパーはじんわり来る辛さですが、青唐辛子はフレッシュでさわやかな辛味、胡椒はピリッとした辛味で、それぞれ個性が違うので面白いですよ。
青唐辛子の辛さには興味あるんで、手に入れたらぜひ加えてみたいです。
辛さの違いはたしかに面白そうですね。
ボチボチやって行きますんで、ぬるぅ〜く見守ってやってください。(^^)
> うわっ・・・。ほんまにカレー作りはったんですねぇ・・・。
見事な推測でしたねぇ。
ズブの素人がインド料理デビューしてしまいました。(^ ^;)
> ここ最近の記事を見てると、なんかカレー作る準備してはるんちゃうかなあと、
一生懸命ちらちらと前フリしてたトコに反応して頂きありがとうございます。
> 私もこれから気合を入れ直してカレー作りに励みます。
そんなそんな。
私から見たらmyblackmamaさんはすごく凝ってはるんでいつまで経っても遠い存在ですよ。
ヒントになる情報をいろいろありがとうございます。
色んなトコを参考にしてぼちぼちやって行きますんで、いつでもツッコミ入れてやってください。
レスを書いてる間に行き違いました。
呼び捨てなんか、どうぞお気になさらず。(^^)
私は青唐辛子の辛さが好きで、好んで使っています。鶴橋商店街の八百屋さんでは一袋500円で20本くらい入って売ってます。一回のカレー作りに入れるのはせいぜい2、3本ってとこですが、冷蔵庫でびっくりするくらい長持ちするので、私くらいのペースでカレーを作っていると、生きてる間に使い切ることができます。危なくなったらこばやしさんのブログに青唐辛子の佃煮の作り方が載ってますので、それを参考に作らせて頂いてます。これがまた・・・、白めしには最高なんですよ。
是非一度お試しください。
これからは気をつけます・・・。
バターチキンカレーも好きだけど、もっとスパイシーの方が好き〜♪ 昔通ってた店のは、いつの間にかバターチキンで、やたらクリーミーな味に変わってて残念!!
久しぶりに作るか…!! やる気がでるなぁ、こういう記事読むと。
> 気がついて冷や汗・・・でした。改めてお詫びします。
単なる書きモレだからじぇんじぇん気にしてないですよー。
> 鶴橋商店街の八百屋さんでは一袋500円で20本くらい入って売ってます。
それくらい値段やったら私にも手が出そうです。
> 私くらいのペースでカレーを作っていると、生きてる間に使い切ることができます。
myblackmamaさんくらいしょっちゅうカレーを作りはると使い切れるんでしょうね。
こばやしさんの青唐辛子の佃煮も旨そうですね。
うどんにも乗せてみたいです。
> バターチキンカレーも好きだけど、もっとスパイシーの方が好き〜♪
バターチキンカレーってのは知らないんですが、チキンカレーにも色々あるんですね。
通ってるお店の好きな料理が変わってしまたのは残念ですね。
やってはりますねぇ
なんか、僕もやったるか!ってな気になってきましたわ(^^;
青唐辛子、道の駅の物産コーナーなんかで売ってるのはもっと安いんですが、種類が違うんでしょうかね?
こばやしさんの洗脳にはまってデビューしてしまいました。(^ ^;)
> なんか、僕もやったるか!ってな気になってきましたわ(^^;
どうぞどうぞ、だいこんさんもデビューしちゃってくださいませ。
> 青唐辛子、道の駅の物産コーナーなんかで売ってるのはもっと安いんですが、種類が違うんでしょうかね?
辛いヤツやったらいいじゃないですか?
私には細かい違いはまったく分からないですが・・・。