2009年01月21日

「マギーキッチンサイエンス」貰っちゃいました

今回はいつもの飲み食いとはちょいと毛色のちゃうネタで。

先週の15日にブログで公開してるHotmailのアカウントチェックしてました。

どうせスパムみたいなモンばっかりやから全部削除しようかと思ってて、目に付いたのが今回の記事の発端となったメール。

「マギーキッチンサイエンス」って本をやるから、感想をブログに載せへんかと。

とりあえずそのメールに返信して、詳細を聞かせて貰うことに。

あからさまにええ事書けとか、自分で買うたという設定で提灯記事書けってな条件やったら断ることにしようと思ってました。

詳細のメールを見ると条件は2つだけ。

本を紹介する記事を書くのと、当該の本を取り上げてるサイトへリンクを張るってことでした。

他にヤラシイ条件もないし、6300円もする事典のようなもんを貰えるんやったらやってみようかと。

料理関係の用語集みたいなんも2冊持ってますし、けっこう辞典とか事典って好きなもんで・・・。(^ ^;)

最初のメールを貰った当日に返信、次の日に詳細な条件のメールを貰って、即企画に乗ることにして応募フォームから住所等を伝えました。

すると16日中に発送したとのメール。

いらちな性格やからこの手のテンポのええ対応はありがたいですわ。

18日には小包が届いてたんですが、この日は「グルコバ」で遅かったので受けとれず翌日の夕方に再配達してもらいました。






予想以上にゴツイ包みを開けるとこんなんが出てきました。





タダで貰ってしまった「マギーキッチンサイエンス」

*タダで貰ってしまった「マギーキッチンサイエンス -食材から食卓まで-」6300円

まずは、アマゾンのこの本のページから拾ってきた基礎データを。

*「マギーキッチンサイエンス -食材から食卓まで-」
Harold McGee (著), 香西 みどり (監修, 翻訳), 北山 薫 (翻訳), 北山 雅彦 (翻訳)
単行本: 872ページ
出版社: 共立出版 (2008/10/9)
ISBN-10: 4320061608
ISBN-13: 978-4320061606
発売日: 2008/10/9
商品の寸法: 26 x 18.6 x 5 cm



晩メシの後、酒を用意してさっそくパラパラと中身を眺めていきました。

読む前はなんとなく調理の当たり前を科学的に解説したりしてるんかなぁと想像してました。

よくある”コツの科学”みたいなモンをイメージしたんです。

ところが、実際はもっともっと純粋に科学してるって感じ。

卵の章では卵の進化から始まって、家畜化の話、卵が工業生産されるようになる歴史へ。
続いて”卵の生物と化学”は、ニワトリの体内で卵が形成される過程を事細かく解説。

食材としちゃ当たり前すぎるタマゴですが、こうやって真面目に解説されるとえらい難しいヤツに感じてしまいますねぇ。

タマゴの黄身の色がどのエサによってどんな色へ影響を受けるのかなんてことも書かれてました。

ちょいと高いタマゴほど色が濃かったりしますが、実際は狙うた色が出せるってことやから料理に参考になりそうなことも書いとりました。

延々と真面目な科学のお話が続きますが、後半には調理のことも出てきてました。


ただですねぇ、料理の項に入っても口調はえらくきまじめ。(^ ^;)

例えば、「目玉焼き」についての説明の冒頭はこんなかんじ。


容器を使わない目玉焼きは、下から加熱するだけなので卵白の凝固速度が遅く、ポーチド・エッグよりもさらに広がりやすい.
(中略)
焦げずに柔らかい目玉焼きを作るためのフライパンの温度は、バターの泡立ちがおさまり色づく手前、または油に水を1滴垂らしたときに飛びはねなくなる120度前後が理想的である.
(以下略)


後半はまあ実用性あるかもしれませんが、書き出しの文章はおそろしく科学チック。

実物はこの本の特設サイトからPDFへリンクされてるんでそちら見て貰えます。

「パンの生地の弾力ってどうして大事なの?」って疑問への答えとして上げられてる見本のPDFページへ直リンクも張っておきましょう。

特設サイトへ行くのが邪魔くさい方は、コチラをどうぞ。


設定の疑問は、”どうして大事なの?”って可愛い感じですが、答えはなかなか本格的です。



*グルテンの説明から一部抜粋

グルテンタンパク質の多くはグリアジンとグルテニンで,アミノ酸が1000個前後結合したものである.グリアジン鎖はそれ自体が折りたたまれて小さな塊になり,グリアジン同士およびグリアジンとグルテニンとの結合力は弱い.




この辺の説明なんぞバリバリの文系で理科の選択でも生物しか取ってない私には、化学っぽい用語の羅列だけでクラクラ来ました。(^ ^;)

全体を通していくつか挿絵が入ってますが、食物の構造を科学的に解説してる図とか電子顕微鏡の写真などがほとんど。

食材の図鑑などが一時流行ってましたが、あんなんとはだいぶ趣がちゃいますわ。

料理の手順を示すような写真なんかは全くないんで、日常の献立の参考にしようってのは無理っぽいです。

というわけで、読み手をかなり選ぶ書籍やってのが一番の感想ですなぁ。

なんでやねん?ってのを科学的に突き詰めたいって人には向いてるんでしょうね。

普通の料理本コーナーにある事典類やと思って買うたらエライ目に遭いそうです。

本の帯には

「プロの料理人から家庭のお母さんまで全ての人に贈る”食のバイブル”」

と書かれてますが、正直言うて主婦でこれを使う人がどれくらいいるかは疑問です。



あとは元々がアメリカで出版された本の翻訳やからしゃあないんですが、食文化のバックグラウンドがちゃうなぁと感じるトコがチョコチョコありました。

さらに当然っちゃ当然なんですが、すごいページ数ですが和食の参考になる部分はすごく少なそうなんです。

食品全般でも洋食に関係したトコが多いなぁって気がしました。




個人的には手元にあるこっちゃし、これからブログの書くときの調べモンようには活用させて貰おうと思ッとります。

ええ加減な文章ばっかりですが、たまに似たような食品の違いなんかが気になったりするんでそんな時には強い味方になるかも。

まあ、子供の素朴な疑問に、理系の大学教授に論文の形で返答されるようなことになるかもしれませんが・・・。

最近はあんまり調べモンした記事を上げてませんが、気になったときにはとりあえずコイツでもチェックするようにしますわ。

まだパラパラッとしか見てないんで、今後オモロイって思える情報を見つけたら記事の中で紹介していきますわ。


*こんな記事で本を送ってくれた会社に怒られんとええんですけどねぇ・・・。(^ ^;)
 
 
posted by えて吉 at 12:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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