2020年12月01日

白浜ののクエ専門店「風車」で本くえトロ鍋フルコース

この前の白浜旅行ネタの続きをサクッとアップしておきます。

東京の知り合いSさんと白浜に2泊したメインの目的はクエを食べることでした。

初日の11月20日は、宿は素泊まりに外食して、翌日は朝早くに宿を出て熊野古道へ。

めはり寿司巡りをしながら宿に戻ってメインのクエが食べられる民宿「風車」へ。

私は冬になるとフグはぜひシーズンに一度は食べたいと思うんですが、クエは何度か食べたことはあるもののそれほど馴染みはないんです。

それに対してSさんは東京の高級店で食べたり、出張先の九州で食べたり、自分でも取り寄せても食べてるんだとか。

九州では「アラ」って呼ばれてポピュラーやとも聞きますが、和歌山もクエでは有名やと思ってます。

やりとりの中で、和歌山に行ったことないSさんの誕生日の祝いに和歌山でクエを食べようってことに。

何軒かネットで候補を挙げたんですが、東京人のSさんが前から目を付けてたって今回の宿を教えられました。

サイトを見ると「天然本くえ」、「くえトロ」なんて単語が並んでえらい高級げでした。

せっかく地元の関西でクエを食べて貰うなら、食べ慣れてる人に美味いって言うて欲しいじゃないですか。

私は味音痴な舌しか持ってないから、あんまり天然とかには拘らんのですけどね。

そんなこんなで値段にビビリながらも一番ええ天然本クエトロ鍋フルコースを申し込みました。(かなり迷いました。)

宿は民宿って聞いてて、大浴場なんかはないって言うんでかなりショボイのを覚悟してました。

チェックインして部屋に入ると、洋間のリビングに和室の居間、和室にベッド2台を置いた寝室という造り。

部屋が複数あったんで、私が和室で寝れば少しはイビキ害が減るとこがかなりホッとしましたわ。

かなり広くてけっこう大きな冷蔵庫も自由に使えるし、風呂を見たらそんなに大きくはないけど、天然の温泉が掛け流し。

お湯を張ったらめっちゃ硫黄のニオイがしてて、間違いなく温泉でしたわ。

風呂に入って、軽く部屋でビールを飲んだらお待ちかねのクエ宴会へ。



白浜の民宿「風車」のクエ料理

*白浜の民宿「風車」の本くえトロ鍋フルコース

私は何年か前に身内で和歌山までクエを食べに行ったことがあります。

その時もコースで出たんですが、途中に創作和食?みたいな皿があったり、魚自体もこれがそんな高級な魚なんかなぁって印象を持ちました。

クエ自体は他でも食べてますが、クエのフルコースで食べたんでその時くらいでしょうかねぇ・・・。

正直言うて、その時はあんまり値打ちに感じんかったんです。

で、それと較べたらここのは別物でしたね。

左上が最初からセットされたもずくとくえの肝甘辛煮。

くえの肝は、まあ肝やなって美味しさでしたが、もずくの食感が食べたことないタイプでちょっとびっくりでした。

お造りから続く塩焼き、唐揚げ、あら煮はどれもほんまに美味かったですわ。

表現力全くないんですが、白身やけどあんまり他に似てるもんが浮かばん印象。

しつこくないけどしっかり旨味があって、出てくる量も多すぎず、ええ感じでした。

煮物の味付けもあっさりして魚自体の味が分かるええ塩梅でした。

身内で食べた時のイマイチな印象と近かったら高い金払うて残念やと思ってましたが、そういう残念さは全くなかったです。

白浜の「風車」の本くえトロ鍋フルコース

*「風車」の本クエトロ鍋コース 後半

左上から くえ胃袋のバター焼き、くえトロ鍋、雑炊、デザート。

胃袋はコリコリした食感の珍味って感じ。

そしていよいよメインのくえ鍋になったんですが、出て来た切り身のごつさにびっくり。

てっきり薄造りとまでは言わんでも、お造りのような切り身かと思ってました。

ほんでしゃぶしゃぶみたいに食べるんかなぁと。(なんでこんな想像してたかは謎ですが。)

それは勝手な勘違いでしたが、それでも一切れがえらくごつくてこの半分でもええんちゃうかって気はしましたよ。(^_^;)

見た目では白っぽくてかなりしつこいんかと思いましたが、食べてみたらそんなことは無かったですねぇ。

最後の雑炊まで食べて、今までの印象が上書きされて非常に満足でした。





民宿やけど部屋も想像よりずっと良くて、しっかりの硫黄のニオイのする掛け流しの温泉、今までの印象を変えるくらいインパクトのある美味いクエとご機嫌でした。


ここまで書いたのはほんまにその通りなんですが、毎年通うかって言うとちょっとねぇ・・・。

その理由はぶっちゃけ値段ですわ。

今回の泊まり代は1人33000円で、酒代で7260円かかったんですよねぇ。

たまたまGo Toトラベルの対象で宿代が2人で23100円引き、クーポン券が1万円貰えてそれで酒代をカバー。

それでもトータルでの支払いは50460円やったんです。

この金額なら相手がクエ好きでってことなら、なんとか気合いを振り絞ればリピート出来るかなぁとは思います。

でも、割引きなしとなるとねぇ・・・。

料理から得られる喜びと値段のバランスでは私の価値感からは厳しいですわ。

美味かったから値段さえ合えば喜んでまた食べに行きたいんですけどねぇ。

まぁ今回は普通なら出来ん贅沢な体験が出来たってことをええ思い出にしとこうと思います。


posted by えて吉 at 16:41| Comment(0) | 旅先&遠出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする