気に入ってる旅館「三水館」の予約が取れて出かけた9月の長野旅行のことをサラッとアップしておきます。
一緒に行ったのは東京の知り合いのSさんなんですが、まず9月の16日に大阪まで来てくれました。
初日の土曜日は初めての「ムサカ」などの料理で家宴会をやって、翌日の日曜日も手作りの冷や汁などから始めて家飲み。
そして18日(月)の敬老の日は、朝から長野に向けて出かけることに。
前日まで台風が本州に来てたんで、行けるか気になって天気予報を何度もチェックしてましたが無事通り過ぎてくれてホッとしました。
6時頃起きて、おにぎらずだけ用意して7時前には家を出発。
順調に進んで、そのままだったら早く着きすぎるんで中央道の中津川インターチェンで高速を降りて地道へ。
そこから国道19号線を北上して長野を目指すことに。
車中で長野の名物の「おやき」のことをしゃべったんですが、Sさんが知らなかったのでどこかで食べられたらなぁと思ってました。
道の駅もチェックしてたんですが、道の駅「賤母」に寄ったらちょうど建物の外で出来たてのおやきを売ってたんでおやつがてら買い食い。
その後、昼ご飯をどうするかって話になって、やっぱり長野ならそばを食べようってことに。
一人旅なら、国道沿いに出て来たそば屋にてけとーに飛び込んだと思うんですが、Sさんは飛び込みが全否定。
その代わり、車内で検索して納得出来そうな店を探してくれたんで、そのいくつかの候補からチョイスした店に行くことに。
国道19号線は何回か走ってるんですが、木曽福島ってトコは初めてでした。
国道はけっこう高い位置を走ってて、そこから下の方に下って行った所に街がありました。
*木曽福島の老舗そば屋「くるまや本店」の店構え
長野では何回もそばを食べてますが、いつも適当なんでこの店のことも全く知りませんでした。
店の前まで行ってえらく間口の広い店構えの立派さにビックリしました。
かなりの有名店みたいでこの店に行くためと思われる県外ナンバーの車が何台も徐行してました。
店に着いた時は何人か並んでて、本来なら並んでまでモノを食べる気は全くないんですが、もう一度国道に戻って店を探す気にもならず我慢。
このお店の真向かいにはこれまた歴史のあるらしい漆器屋さんがあったんで、歴史のある待ちなんですねぇ。
紺色ののれんの掛かった入り口とは別に右側は予約客専用の入り口になってて、法事っぽい団体さんが入ってってました。
しばらく待って店内に入ると非常に年季の入った落ち着いた雰囲気でした。
渋い店内で食事するだけでも、旅先で食べる昼ご飯としては値打ちに感じましたわ。
*くるまや本店のせいろそばのメニュー
ざるそばやもりそばは、2枚が基本のようですね。
*くるまや本店の冷たいそばのメニュー
*くるまや本店の温かいそばのメニュー
そば好きなら迷わずざるそばとかのシンプルなメニューになるんでしょうか。
私はかけだし系も大好きなんでかなり悩みました。
Sさんはかけだし系最優先なんで迷わんようでしたが、冷たいのも少しは気になるってことで、それぞれかけそば系を食べて、ざるそばを1枚だけシェアすることに。
*天ぷらそば
メニューの写真を一枚撮り忘れたようです。
Sさんが鶏南蛮そば1050円、私が天ぷらそば1050円を注文しました。
一口目はダシが少し甘めに感じましたが、それ以後は特に気にならず。
やや平べったいそばでダシがなかなかよう合うてて美味かったですわ。
*ざるそば半分 580円
冷たいそばも少し味見が出来たんで、思い残すことなく満足出来ました。
自分ならこのお店に出会うことはなかったと思うんで見つけたお方には感謝ですな。(^_^;)
ちなみに本店以外にも支店があって、そちらはすぐそばの国道19号線沿いにありました。
ただ、祭日だったせいか、この日はお休みでしたし、風情の店では断然本店の方が値打ちがありましたわ。
なお、各テーブルにお知らせがありましたが、本店の方は建物の老朽化で今年の10月22日で一時閉店だそうです。
”改修”工事に入ると書いてたんで建て替えではなく、今の建物を残して耐震補強とかをするんでしょうかねぇ。
趣のある店内の空気が改修後も極力残ってることを祈るばかりです。
おそばを食べたらまた国道19号線に復帰して松本方面へ。
最後の方はナビの言うとおり走ったらえらく細い道を走らされましたが、無事鹿教湯温泉に到着。
三水館は結婚して時には嫁さんと行きましたが、その後は一人で2回泊まってました。
*お部屋に入ってお茶とお菓子のサービス
仲居さんが入れてくれたお茶と甘い物を食べたら、即座に温泉へ。
走行距離は390kmほどでしたが、ドライブを終えた後のお風呂は格別ですねぇ。
駅前のビジネスホテルなんかに泊まる時でも極力大浴場つきのとこを探すんですが、本物の温泉ならさらにありがたいことです。
湯船に浸かったら盛大に「ふへぇ〜〜」ってな声を漏らしてしまいました。
家で朝にシャワーをして来てたんで、湯船でぬくもっただけでさくっとお風呂は完了。
部屋に戻ったら一人でさっさと缶ビールを開けました。
6時頃になると部屋の電話が鳴って「お食事の用意が出来ました」と。
もう腹ペコでしたが、それを悟られては格好悪いんで、さもくつろいでますよぉ〜って顔をしてるつもりで食事処へ。
では、さっそくお料理の写真を貼って行きましょう。
*三水館の前菜の盛り合わせ
席に着いたらいつものように前菜の盛り合わせがセットされてました。
・トマトの蜂蜜シロップ漬け
・モロヘイヤ
・南京サラダ
・ゴーヤーの佃煮
・鮎に煮浸し
・ミョウガの天ぷら
・キュウリに味噌と酒粕
・玉子?
*トウモロコシのスープ
すごく野菜自体の甘みが強かったように思います。
最初はビールで乾杯しましたが、すぐに平行して燗酒もオーダー。
何種類か地元長野の地酒があったんで、「きくざかり」「佐久ノ花」「滝沢」など3種類ほどを試しました。
たしか最終的には「きくざかり」に落ち着いてこれをお代わり。
*信濃雪鱒のサラダ風
こちらでは海の魚は出てこず、こうやって川魚が出るんですが、私が食べたことあるのは普通のお造りでした。
こんなサラダ風のお刺身は初めてで、盛り付けが変わるだけでも嬉しいモンです。
*夏野菜の煮浸し
これは二人分の盛り合わせです。
*一人分の夏野菜の煮浸し
こういう煮物?は大好きなんで嬉しいですわ。
*サラダ
以前は途中のサラダに違和感を感じたこともあるんですが、今回は1つ前の煮浸しから繋がりが良かったのか違和感はなかったですわ。
*取り分けたサラダ
前は割と葉物が多かったようですが、今回は焼いたしいたけなども入ってたから酒の肴って感じたんですかね。
*信州サーモンのソテー 柚子胡椒味噌
*トマトとズッキーニのグラタン
私が今まで泊まった夏前もこのグラタンは定番のようでした。
もっと秋が進んだり冬になるとコースの構成が変わるようですが、構成自体は割と馴染みのある感じでした。
*椎茸、おくら、なすの酢の物
こういう酢の物に無理して動物性のモノを入れないのがこのお宿らしさやなぁと。
*栗ご飯と夕顔の味噌汁、漬け物
このあたりは秋らしさが出てますね。
全体を通して、派手さとか押し出しの強さとは無縁ですが、どれもごくごく丁寧に作られたお料理でした。
濃ゆい料理がないんで、若い人やおっさんでも肉好きなんてヒトには物足りないかもですね。
でも、落ち着いた雰囲気でそれぞれを料理を味わいながら相手としゃべりつつ、お酒をゆったり楽しむと極上の夕食に感じましたわ。
*ロビーで頂いたデザート
普段は甘い物を断ることもあるんですが、ちゃんと最後まで楽しませて貰いました。
寝る前にもう一度お風呂に入り、この日は珍しくテレビを見ながらしばらく喋って眠りにつきました。
翌朝は5時頃にトイレに行ったら寝直しに失敗。
しばらく布団の中で静かにしてて、6時半過ぎになったら朝風呂に行きました。
そしてけっこう腹を空かせて、8時になったらいそいそと昨日と同じ食事処へ。
そしたら、お宿のヒトから「朝ごはんは8時半からですよ」って言われてしまいました。
余裕あるフリしてたのに、腹ペコで時間前に行ったと思われたでしょうね。
少しだけ宿の庭をみたり、前の道に出たりして今度こそ朝ごはんタイム。
*三水館の朝食のテーブル風景
*三水館の朝食
多すぎないけど、どれも丁寧なお料理でした。
温泉に行った時の醍醐味とばかりに、朝風呂&朝酒とは行かず。最初に一口ビールを飲んで後は我慢。
温泉玉子はご飯に乗っけて、玉子かけご飯風にしていただきました。
食後にロビーでコーヒーを飲んでしばらくまったり。
チェックアウトの10時までゆっくりして、宿を出発。
Sさんは長野で別れて東京へ帰るんで、長距離バスが出る岡谷駅に送りました。
途中高速も使って無駄なく移動して、11時33分に岡谷駅でお別れ。
私は地道で帰ることも考えたんですが、結局サクッと高速に乗って一路大阪へ。
途中名古屋に近いサービスエリアでは味噌煮込みうどんが食べられないかと期待しましたが、それの希望は叶わず。
山菜うどんをサクッとしばいたらしっかり走って大阪まで。
4時52分には自宅に帰り着きました。
一人で行っても三水館はええ宿なんですが、宿の雰囲気や料理を含めてそれを一緒に楽しんでくれる相手が居るとなおさらええもんでしたわ。
休暇を取ってまで私につきおうてくれた知り合いには感謝です。
*朝の体重:57.95kg。(明け方に空腹で目が覚めるほどやったのに、余裕ナシ。)
*今月の休肝日:3日(まだペース的には遅れてるからもう一日酒抜かんと。ツラ過ぎるぅ〜。)